阿蘇のなかブログ

そう、あれは9月上旬の土曜日の事でした。

 

 

田んぼの除草の疲れを癒やしに近所の温泉にでも行こうかと思いたちましてね、一人で行くのもなんなんで、3才になる息子と一緒に行ったんです。

 

 

 

 

温泉は家から車で10分かからないくらいのとこにありましてね、すぐに到着しました。

 

 

駐車場に止めて子どもを車からおろして荷物を取り、温泉のある建物まではしばし歩きます。

 

 

 

そうしますと・・・・子どもがなんか一人でブツブツ言いながらピョンピョン飛び跳ねてるんですよ。

 

 

 

よく聞きますと「ナガネギマン参上!」とか「ハッハッハ、さらばだ!」とか言ってるんです。

 

 

 

 

・・・ははぁ、これはナガネギマンだ、私はそう感づきました。

 

 

 

 

ナガネギマンと言いますのは人気アニメ「アンパンマン」に出てくるキャラクターでして、その名の通りナガネギをモチーフにしたキャラです。

 

 

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アンパンマンがピンチになるとどこからともなく現れる正義の剣士、それが「ナガネギマン」です。

 

 

このナガネギマン、登場シーンで必ず「ハッハッハ・・・ハッハッハ・・・正義の剣士、ナガネギマン参上!」」と言いながら参上し、帰り際には「さらばだネギ!・・・ハッハッハ・・・ハッハッハ・・・・」と、これまた笑いながら帰っていくというお約束のセリフがあるのです。

 

 

 

 

この強くてカッコいいナガネギマンですが、実はその正体は冴えないネギ売りのおじさんである「ネギーおじさん」。

 

 

スクリーンショット 2014-09-12 19.05.46

 

いつも「おいしいネギはいらんかね〜!」と言いながら自分で作ったネギを売り歩いております。

 

 

 

このホンワカパッパなネギ売りおじさんがマスク・オブ・ゾロみたいな正義の剣士に変身するんですから、そのギャップが子どもにはたまらないのでしょう、息子はこのナガネギマンがアンパンマンの中では大変なお気に入りキャラなんですよね。

 

 

 

 

 

そんなこんなで息子は車から降り、建物まで歩き、さらに建物に入って脱衣所に行くまでの間、ずっとナガネギマンの真似をして「そこまでだバイキンマン!」とか「正義は必ず勝つネギ」とか言いながら飛んだり跳ねたりしておりました。

 

 

 

 

 

 

脱衣所に入りますと、中はかなり混雑しておりました。

土曜日でしたので地元だけじゃなく県外からのお客さんも多いようです。

 

 

 

 

空いているロッカーを見つけて荷物を入れたら先に子どもの服を脱がせまして、今度は私が服を脱ぐ番です。

 

子どもが勝手に先にお風呂の方に行って足でも滑らせたら大変なので「一人でお風呂のほう行っちゃダメだぞ」と注意しつつ服を脱いでおりました。

 

 

 

 

 

 

 

それは上着を脱いで次は下を脱ごうと履いていた短パンに手を掛けた時のことでした。

 

 

 

 

背後から「おいしいネギは〜いらんかね〜!」と、どこかで聞いたことあるセリフが、どこかで聞いたことのある声で聞こえてきたんです。

 

 

 

 

振り返ると、うちの息子がニコニコ顔をしながら

おいしいネギは〜いらんかね〜!!

脱衣所中に聞こえる大声で叫んでいるのです。

 

 

 

これはマズい

私はそう直感しました。

 

 

 

 

 

もちろん息子は件のネギーおじさんのセリフを真似ているだけなんですが、ネギーおじさんなど知る由もない脱衣所内の客から見れば、どう見ても子どもが親が普段しゃべっている言葉を真似して楽しんでいるように見えます。

 

 

 

運の悪いことに、8月を丸々一ヶ月田んぼの除草に費やした私の肌の色はどうひいき目に見ても農家のそれであり、元々の地黒質の肌と相成ってそれはそれは見事なまでの真っ黒肌となっておりました。

 

 

 

そんな出で立ちで佇む半裸の私のそばで聞こえる、我が子によるネギ売りの口上

 

 

 

これでは傍からみれば完全に私はネギ農家です。

 

 

 

 

 

それだけではありません。

 

 

息子のセリフは「おいしいネギは〜いらんかね〜!」であります。

 

 

 

セリフ通りに解釈すれば、この子の親、つまり私はネギを作っているだけではなく、ネギを自ら売りさばく、つまり「ネギの行商」を行っているわけです。

 

 

 

しかもネギ売りのセリフを叫んでいる息子も私の血をしっかり引いており、完全に地黒

夏に外で遊んだことによる日焼けも加わって私並みに真っ黒です。

 

 

 

そんな色黒の息子が「おいしいネギは〜いらんかね〜!」と叫んでいるのですから、これはどう見ても普段から息子が父のネギ売りを手伝っているようにしか見えないのです。

 

 

 

これはいけない、とそんな息子の所業を止めようと思った矢先、息子はシュンとしょげたように下を俯き、「はぁ〜、今日も売れないネギ…」と、さらに突っ込んだ真似をし始めました。

 

 

 

脱衣所内の客が息子を見張り、そして私のほうを向き「まさか」という目で見つめてきました。

 

「まさかネギ農家であろうこの男性は、普段、語尾に“ネギ”とつけて喋っているのか……!?」

 

 

 

誤解がさらなる誤解を生む。

脱衣所はネギによる誤解のスパイラルに陥りました。

 

 

 

ふと隣りを見ると、腰にタオルを一枚まいた白髪の老人が、微笑ましい、けれど少し憐れんでいるような瞳で我々親子を見つめておりました。

 

 

この老人の脳内には、真夏の太陽が照りつける暑い中、収穫したばかりのネギをたんまり載せたリヤカーを引きながら「おいしいネギは〜いらんかね〜!」と叫ぶ我々親子の姿が映っていたに違いありません。

 

 

よく見るとその老人の目にはうっすらと涙のようなものすら見えます。

 

 

きっと脳内で

 

「父ちゃん、今日も父ちゃんのネギ売れなかったね

「そうだね。でも明日はきっと売れるネギ

「うん。……母ちゃん、早く帰ってくるといいね

「……そうだね。ようし!今日の夜飯は元気つけるためにネギ鍋だネギ!」

「ええ〜〜!昨日も、その前もネギ鍋だったじゃん!」

「そういえばそうだネギ(笑)」

「もう父ちゃんったら〜!」

 

という架空のネギ売り親子物語全三部作くらいで展開されていたのでしょう。

 

 

私は老人に

「違うんです。確かに私は農家は農家ですけど米農家なんです。でも語尾に“コメ”とかはつけません。しかも作ったお米はインターネットで売っているんです。あと、母親は家にいます

と言いたかったのですが、必死に申開きしたところで

「いいんだよ、分かってる、分かってるから。ぼうや、お父さんのネギを買いたいんだが、一本いくらだい?

と返されそうなので、私は仕方なく相変わらずネギ売りのセリフを叫び続ける我が子を抱きかかえ、逃げるように浴場へ走り去ったのでした。

 

 

人間たるもの、誰しもマイフェイバリットソング、つまり「一番のお気に入りの歌」を持っているもんですが、子どもの場合はそのお気に入りの歌の移り変りがとても早いんですよね。

 

 

ウチの息子のお気に入りの歌ですが、つい先日まではの「Do You Know カツドン?」だったんですが、現在は同じアンパンマンの「生きてるパンをつくろう」にすっかり心移りしたようで、朝から晩までこの歌を繰り返し聞いております。

 

 

それいけ!アンパンマンより「生きてるパンをつくろう」 作詞:やなせたかし
おいしいパンをつくろう
生きてるパンをつくろう


赤ちゃんは はだかで 生まれてくる
どじょうも はだかで
かえるも はだか
しかし たべずには 生きられない
ひもじいことは がまんできない
どんな ちいさな虫だって
たべずにいれば死んでしまう


おいしいパンをつくろう
生きてるパンをつくろう
いのちがけでつくろう いのちのパンを


ゴリラは毛だらけで パンツもしない
きんぎょは はだかで
みみずも はだか
しかし へいちゃらで 生きてるよ
ひもじいことは がまんできない
どんなえらい人だって
たべずにいれば死んでしまう
死んでしまう 死んでしまう


この歌、ポップで実に楽しげな曲調の歌なんですが、よく歌詞を聞くとお腹のすいた人にパンを分けるというアンパンマンの世界観とやなせたかし氏自身の戦争体験が反映されたであろうかなり重いテーマであり、特に最後の「食べずにいれば死んでしまう」というフレーズは油断して聞くとギョッとする内容であります。

 

 

 

 

さて。

うちの息子がこの歌を朝から晩まで聞いているのは先にお伝えいたしましたが、実際は晩も晩、寝る寸前まで聞いております。

 

最後まで聞き終えると「もう一回聴かせろ」とせがんでくるのですが、さすがにもう寝たいので「また明日聴こうね」となだめるんです。

 

 

しかし子どもは子ども。

「魔の二歳児」と呼ばれるだけはあり、聞き分けなんて全くせず、とにかく駄々をこねてきます。

 

 

 

問題はうちの息子がその歌を「生きてるパンをつくろう」という題名ではなく、「死んでしまう」というフレーズで呼んでいること。

 

 

 

 

つまり、泣きながら「死んでしまうーーー!!死んでしまうーーー!!」と泣き叫ぶわけですよ。二歳児が。夜更けに。

 

 

思わず「まだ二歳なのにそんなに人生悲観するんじゃない!」なんて説得したくなりますが、実際の意味合いとしては「死んでしまう(という歌詞のある歌をもう一度聴かせてくれよ)ーーー!!」なわけなので、別におかしいところはないのですが、しかし傍から聞けばえらいこと言ってるわけですよ。

 

 

 

こりゃマズいです。もし近所の人が聞いたらこれはとんでもないことになります。

 

 

「もしもし警察ですか?今ですね、お隣の家の2才くらいの男の子が”死ぬ”とかなんとか言って喚き散らしてるんですよ!!」

 

 

 

そりゃ警察もすぐにきます。

 

 

「おい警察だ!なんかお宅の子どもが死ぬとか殺してやるとか叫んでるといった通報があったんだが、まさか虐待してるんじゃないだろうな!!」

 

 

 

そりゃ私も言い訳しますよ。

しかし突然の警察の来訪にパニックになるのも無理はありません。

 

 

 

「え!?いや、ち、違うんですよ!生きてるパンをつくるんですよ!!」

 

 

 

「き、気をつけろ!こいつ覚せい剤もやってるぞ!!」

 

 

 

「いや、違う、違うんです!歌なんですよこれは!ゴリラは〜♪毛だらけで〜♪パンツもしない〜♪・・・という感じの!!

 

 

 

「さっきから何言ってんだお前!いいから後ろを向いて手を壁について足を広げろ!!」

 

 

 

「えっ!?ま、まさか脱がすんですか!?僕はパンツ履いてますよ!?

 

 

 

「し・・知らねーよ!!」

 

 

 

 

 

こりゃリスクを背負って生きてるパンをつくろうを聴かせるよりも、てんどんマンの歌かなんかを聴かせといたほうが無難ですね。

 

 

 

 

「ランボルギーニに乗って田んぼの水を見に行く」という店長の野望は既にお伝えいたしましたが、実はもう一つ「全身BOTTEGA VENETA(ボッテガ ヴェネタ)で田植えをする」という野望もございます。

 

 

先日、BOTTEGA VENETAの2014-15年秋冬メンズコレクションが発表されたんですが、これが「ぜひとも農作業に着てくれよ」的なデザインだったんですね。

 

黄金の実り

うんうん、まず色からして黄金の実りですね。

フォルムもどう見ても作業着
こりゃ店長がいつも履いている作業用長靴「らくらく長靴大地」と親和性が高そうだ。


大地

作業用長靴「らくらく長靴大地」。ちなみに2008年にGood Design Awoardを受賞している。
 

 

袖がリブ

 

こ、こいつはだねぇ・・・!

粋で通で乙だねぇ・・!

 

しかも袖がリブになってるから泥が入りにくいじゃないか。考えてるねぇ。

 

 

これ着て籾の温湯消毒に行ったらヒーローになれるな!

喜多無農薬米生産会の人たちに「お、店長、それボッテガの新作じゃない?」「へへ、分かります?」とか言って・・・・

 

 

 

 

 

 

まぁ、言われねえわな。

 

 

そもそも買えないわな。

 

 

冷静に考えたら作業用長靴「らくらく長靴大地」との親和性なんて微塵もないわな。

 

 

やっぱり今年もコメリのツナギ着るわな。


みなさん、「カツドンマン」はもちろんご存知ですよね。

 

カツドンマン

まさか「カツドンマン」を知らない生命体など、この銀河内には存在しないとは思いますが、一応説明させていただきます。

 

カツドンマンは「アンパンマン」に出てくるキャラクターでして、同じく丼モノのキャラクターである「てんどんマン」と「かまめしどん」によって形成される「どんぶりまんトリオ」の一人であります。

 

どんぶりまんトリオ

左からかまめしどん、てんどんマン、カツドンマン。

 

この三人はアンパンマン業界では非常に優遇されており、高い出演率もさることながら、なんとそれぞれ持ち歌までありまして、てんどんマンは「てんどんまん自慢歌」、かまめしどんは「山育ちかまめしどん」という歌を持っております。

 

 

 

さて。

我らがカツドンマンの歌なんですが、歌い出しの歌詞が

 

「冬の〜カツ丼〜♪カツ丼〜マ〜ン♪」

 

なんです。

 

うちの息子(2才)がアンパンマン大好きなので車の中でもアンパンマンのCDをかけているんですが、私はこの歌のこの歌詞を聞く度にこう思っておりました。

 

 

「カツ丼は夏でもよくない?」

 

 

 

「確かに冬にカツ丼は美味しいさ。でもね、夏だってカツ丼は美味しいんだよ。

いや、実は春に食べても秋に食べてもカツ丼は美味しいんだよ。

そう、カツ丼は季節を問わないオールシーズンな食べ物なんだ。

鍋の季節といったら冬だろう。もちろん夏でもいいが、やっぱり体を温めながら食べるという点では冬の美味しさには及ばないよね。

かき氷といったら夏だよね。もちろん冬にかき氷食べたって別に税金がかかるわけじゃないから食べたって構わない。けど夏に食べて冷てー、キーン、アイタタタ、ってのがかき氷の醍醐味なわけなんだよ。

一方、カツ丼はどうだい?

冬はハフハフ美味しい〜夏もハフハフ美味しい〜、なんだよね。

冬のゲレンデで食べても夏のビーチで食べてもいずれにせよ最高なんだよ。

だから「カツドンマン」なんていうカツ丼の権化、というかカツ丼そのものに物申すのも失礼な話なんだけどね、この歌詞は明らかに間違えているんだよ」

 

 

・・・と、その歌が流れるたびにうちの息子に力説しておりましたし、

息子も「カチュドンマン、カチュドンマン(そう、その通りだよ父ちゃん)」と同意しておりました。

 

 

 

 

が、しかし!!

先日、ひょんなことからその歌の歌詞カードを見ることになったのですが

そこには驚愕の事実が記載されていたのです!!

 

 

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Do You Know ? カツドン

カツドンマン

なんてったって カツドン

おいしさが 違う

カツドン みれば 血がさわぐ

トンカツ オンザ ホットライス

オー ワンダフル!

カツドンマン

【題名 DO YOU KNOW カツドン?

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ちょ、ちょっと待っておくんなまし・・・。

 

「冬の」じゃない・・・・。

 

Do You Know?」じゃねーか・・・!!

 

ま・・・待てよ・・・なんで英語なんだよ・・・!!

 

「トンカツ オンザ ホットライス」て・・・!!

 

 

 

・・・ハッ!!

 

 

 

・・・私は思い出しました。

 

カツドンマンはなぜか会話の節々に英語を使うクセがあり、

一人称は「ミー」ですし、驚く時は「オーマイゴット」なのです。

 

そうか、それでDo you knowなのか・・・。

カツ丼知ってる?」なのか・・。

納得したよ・・・。

 

 

 

 

・・・いや、「冬のカツ丼」より意味分からないぞ。

「カツ丼知ってる?」って聞かれても「I know」としか答えられないぞ。

 

 

それとも海外の人に聞いているのか?

でもアンパンマン業界には海外という概念はないはず・・・。

 

 

謎だぜ・・・・!!

 

 

「今考えると、なんでそんなものに熱中していたんだろう」ってこと、ありますよね。

 

 

 

店長はその昔、「マツケンサンバ」を本気で練習していた時期がありました。

 

ある日、いつものようにパソコンでマツケンサンバの動画をチェックしながら、見よう見まねでサンバのステップを踏んでいたところ、別に遊ぶ約束をしていたわけでもないのに突如部屋に入ってきた友人に完全に目撃されてしまいました。

 

友人は一瞬あぜんとしましたが、すぐにパソコンで流れている動画に気づきました。

 

 

 

友人「マツケンサンバ・・・踊ってたの?」

 

店長「あ・・ああ、ちょっと練習してたんだけど・・・」

 

 

 

友人「・・・」

 

店長「・・・」

 

 

 

店長「・・・ど、どう・・・?ぱっと見、ちゃんと踊れてた・・・?

 

友人「・・・」

 

 

 

友人「・・・」

 

 

 

友人「いや・・・」

 

 

 

友人「・・・病気かなんかでフラフラしてるのかと思った・・・」

 

 

 

 

友人「・・・」

 

店長「・・・」

 

 

 

友人の冷めた目を見たその瞬間、店長のマツケンサンバブームは地球の裏側くらいまですっ飛んでいきました。

 

なぜそんなことを突然思い出したのかと言いますと、なんとなくyoutube巡りをしていたら、たまたまマツケンサンバの動画を発見したからです。

 

 

 

 

 

追記:

 

目撃と言えばこんなことがありました。

 

 

店長がランボルギーニ好きなのは先日のブログでお伝えいたしましたが、そのランボルギーニの車種である「ディアブロ」をパソコンで調べていたときの話です。

 

ランボルギーニ ディアブロランボルギーニ・ディアブロ

 

「ディアブロ」はスペイン語で「悪魔」という意味があり、そういったことから、日本でこのランボルギーニ・ディアブロに乗っている方々の同好会の一つに「悪魔集会」という名前の会があります。

 

 

その「悪魔集会」をパソコンで検索し、その集会に参加している人のサイトやらディアブロの画像やらを見て、見終わったのでパソコンをパタンと閉じたんですね。昔はノートパソコンを使っていたんです。

 

 

んで、しばらくしたら友人が遊びにきたんですが、彼はパソコンを持っていないので、店長の家に来ては店長のパソコンでいろいろ検索したりゲームをしたりしてたんですね。

 

で、その日もいつものように「ちょっとパソコン借りるわー」なんつって、店長は「あいよー」ってな感じだったんですよ。

 

 

 

ちょっと経って、パソコンの前に座った友人がピクリとも動いていないような気配がしましたんで、横目でチラッと見ましたら、なんか能面のようなツラで画面を見つめているんです。

 

能面参考画像:実際の能面

 

 

どうしたのかな、と思ってパソコンを見ると・・・・なんだ、インターネットブラウザが映っているだけじゃん・・・・いや・・・・これは・・・・!

 

 

 

そこには、インターネットブラウザの検索窓に、前回店長が検索した「悪魔集会」というキーワードが表示されているではありませんか。

 

悪魔集会

 

ランボルギーニ・ディアブロに興味のある人間でなければ、普通の人は「悪魔集会」と聞いたら、100%「黒魔術系の危ない集会」を連想してしまいます。

 

すなわち、友人の思考回路内では「悪魔集会」というキーワードは取り急ぎ「黒魔術の集会(ミサ)」へと変換され、

 

「こいつ、悪魔集会って検索してやがる」



「こいつ、悪魔集会に興味があるんだ」



「こいつ、ヤバイやつだ」

 

と勘違いしてしまったわけです。

 

 

 

取り繕うのもアレなんですが、勘違いされたままなのもいろいろ困るんで「いや、違うんだよ」と声をかけたんです。

 

しかし、よく考えたら「いや、違うんだよ」という言い訳の言葉を発する場合は大体違わない場合が多いので、それに感づいた友人も「ハハッ・・悪魔集会って面白いの?」と引きつった笑顔で話を合わせて来ました。

 

興味があると装いこちらに媚びることで、なんとか黒魔術をかけられるのを避けようとしているようで、友人をここまで追い詰めた自分はなんてバカなんだと反省した記憶があります。