阿蘇のなかブログ

人は時に、出会うべくして出会う「運命のアイテム」を手に入れることがあります。

 

そんなアイテムも、店長はいくつかあるんですが、その一つにメガネのフレームがあります。

 

メガネ

 

フランスのアイウェアブランド「Eye’DC」のメガネフレーム。

確か2007年くらいに買ったような記憶があるので、もう6年も使用していることになります。

当時、別にメガネを買うつもりじゃなかったのに、ふら〜っと立ち寄ったメガネ屋さんでこいつを見つけて試着したところ「なんだこりゃああかっちょいいい」ってな感じで即購入を決断しました。

薄型レンズ込みで総額6万円くらいしましたが、迷いはありませんでした。

 

 

 

現在、メガネのフレームは5本くらい持ってるのですが、これしか使ってません。

 

 

自分の顔と眉毛の角度などのフィッティングが実にグッドであり、もう店長の顔のデザインの一部と化しております。

横からレンズが飛び出ているデザインも、今でこそありふれておりますが、当時は画期的でした。

2トーンカラーの切り替え場所も色も最高です。メガネに深い青と濃い茶色の2トーンなんてどんなセンスしてたら思いつくんでしょうね。天才です。

 

 

昨年、傷だらけになったレンズを交換し、レンズは新品になりました。

フレームは廃盤なので壊れたらオシマイなんですが、できれば一生使っていきたいですね。

恐らくこんなに自分にあるメガネフレームはそうはないと思いますので。

 

 

 

店長は貧乏なくせに買い物の際、基本的に「高くても質が良いもの」を購入するようにしております。

 

質が良いものはたとえ購入時にお金がかかっても、結果長く使えることが多いですし、何よりその高い質をもったアイテムに触れることは自分のその後の人生の大きな影響を与えると思うのです。

しかも、メガネなどの常に使用するアイテムであれば、その影響は持続的していきます。

 

過去、レンズ込みで5000円くらいのメガネフレームはこれまで何本か購入しましたが、愛着のわくフレームとなるには至らず、結局、毎度このお気に入りのメガネに戻ってきたことを考えると、まさに「安物買いの銭失い」とはこのことで、どんなに散財したところで最終的には質の良いアイテムしか手元に残らないのです。

 

 

 

「阿蘇のなかストア」で販売している商品も、一般の商品に比べて値段は高いものばかりです。

しかし「高くても質の良いもの」を選んでくださるお客様によって、当店並びに当店の商品の生産者は支えられております。

 

 

 

だからこそ、自分自身、「いいものを選び、それを作っている人を支える」人間でありたいと強く感じます。

というわけで、壊れたので修理に出した高級レンズ。

 

高額な修理費にも関わらず修理を決意した理由として、「安いレンズでお茶を濁す訳にはいかない」なんて言ってましたが、そもそもレンズがないと写真が撮れないため、取り敢えず安いレンズでお茶を濁すことにしました

 

購入したのは「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」。

レンズ

 

お値段、2万円也。

 

「店長、アンタ、確かに安いレンズでお茶を濁すとは言ったけど、それはお茶を濁し過ぎじゃない?濁し過ぎてコーヒーになってない?」

 

ちょ、ちょっと待って!

確かに以前のレンズとは値段が一桁違いますけれど、このレンズは値段の割にとっても良いレンズなんですよ奥さん!

 

このレンズは「単焦点レンズ」と言いまして、自由に拡大縮小して撮影できる便利なズームレンズとは違い、画角が固定されているためにアップで撮りたけりゃ自分で近づいて、離れて撮りたけりゃ自分で離れなきゃいけないという不便さはあるものの、複雑なズーム機構を搭載していない分、とても画質がよいのが特徴なレンズ。

 

このレンズも2万円というレンズでは最も安価な部類であるものの、その画質には定評があるレンズです。

 

 

というわけでさっそくうちのボーイで試し撮りだ!!

 

へいボーイ

 

やってきました阿蘇ミルク牧場

大人300円、4才以下は入場無料と良心的な価格設定のため、お父さん大助かりです。

 

ひつじ

 

このレンズの特徴は安いわりにはクッキリとした解像感に優れ、なによりボケが美しいという点にあります。

 

ポニー

 

もう一つの大きな特徴として「F値の低さ」があります。

このレンズはF1.8というF値なんですけど、この数値が低ければ低いほどレンズに光を多く取り込むことができ、暗いところで写真を撮りやすかったり、動く物を速いシャッタースピードでもってブレることなく撮れやすかったり、といった利点が生まれます。

 

もーもー

 

反面、F値を小さく設定すると、ピント合わせが非常にシビアで、「顔をアップで撮ったら鼻にピントが合って目がぼやけてる」といった失敗も生まれます。

 

こたちゃん

 

扱いは難しいですが、バシッと決まった時には高級レンズをも凌駕する写真を撮影できる単焦点レンズ。

 

なにが素晴らしいって、壊しても精神ダメージが少ないのがいいですよね。

 

 

 

というわけで普段はこのレンズをつけておいて、ここぞというときに高級レンズ使おうと思います。

 

前回の記事で自慢した20万円のカメラと16万円の高級レンズなんですけど、レンズのほうがなぜか突然ズームが回らなくなったので、ニコンに修理を依頼して、レンズをサービスセンターへ送ったんですよ。

 

んで、今日見積もりの電話があったんですね。

 

 

「お客様のレンズなんですけど、若干部品が歪んでいるようでして」

 

「はぁはぁ。それでズームが効かなかったんですね」

 

「えぇえぇ。それで修理代金のお見積りなんですけど」

 

「はいはい」

 

「まず技術料が15,000円かかりまして」

 

「はっ・・・(た、たけぇな)はいはい」

 

「で、部品代が60,000円合わせて75,000円のお見積りとなります」

 

「・・・・・」

 

 

 

〜ここから店長心の声〜

 

 

 

ムギョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!????

たっけぇぇぇぇぇええええええええええええええ!!!

16万円で買って修理費7万5000円ってなんだよぅぅうううううううううう

米何粒分なんだよその値段は!!!!!!!!!!

こちとら米農家なんですよね!一反何俵で食っていってるんですよね!7万5000円っていうと米何キロ分かといいますとえ〜願いましては〜とにかくたくさんのお米でございま〜す!本当に勘弁してくださいよおおおお!アンタも人の子でしょおお!25年度産新米送りますからちょっとどうにかなりませんかねぇぇぇ!!!

 

 

 

〜店長心の声ここまで〜

 

 

「・・・お客様?もしもーし、お客様?」

 

「・・・な、なるほど。そうでっか。なかなかいいお値段しまんがな(混乱して怪しい関西弁になっている)」

 

「は、はい。それでどういたしましょう」

 

「修理する方向で、よろしく頼むでごわす」

 

「か、かしこまりました(・・・ごわす?)。すぐに修理に取り掛かります」

 

 

 

 

 

 

 

ううう、とんでもない修理費だが、新品を買う金もなく、しかし安いレンズを買ってお茶を濁すわけにもいかず・・・・

給料削って買ったのに、修理でまた給料削る羽目になるとは。

みなさん、レンズは大切に扱いましょう。

 

ところで、来週のうちの稲刈りまでにレンズ間に合うのかな。

懸命な阿蘇のなかストアユーザーであれば、

25年度産米の商品ページに使用している画像が

去年のものと比べて随分と綺麗になったことに気づかれているのではないでしょうか。

 

 

そうです。実はカメラを買っていたのです。

 

「D800」を!!

 

d800

 

今回購入したニコンの「D800」は、とにかくもう「メチャンコいいカメラ」でして、

レンズなしのボディ単品で約24万円という価格も

その性能を裏打ちしているのでございます。

 

 

 

しかもこれだけでは終わりではなぁぁぁい!!!

 

デジタル一眼レフはレンズを交換してこそ、その性能が100%発揮できるというもの。

だから店長は己の給料を削って高性能レンズも買ってしまったのだ!!

 

 

そのレンズは「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」。

いいレンズ

 

ニコンが出しているデジタル一眼レフ用のレンズには

何十本ものラインナップがあるんですが、

その中に「これ買っときゃ間違いない」というレンズが数本ありまして、

その内の一本がこのレンズなのです。

 

このレンズ、なんと定価27万円

思わず「これ買っときゃ間違いないよね。間違いないんだよね!?間違わなかったらどうすんの。そん時は返金するぞ。お願いだから返金してください。頼んます。」と店員に頼んでしまうほど、高価なレンズです。

 

実際にはボディ22万、レンズ16万で購入したのですが、

それでも合わせて38万円ですよ。フェラーリ買えますよ。いや、買えないですよ。フェラーリは。でも高いですよ。

 

 

しかし店長のカメラの腕は趣味レベル

こんないいカメラとレンズを買ったところで、果たしてそれに見合う写真を撮ることはできるのか・・・。

 

 

まぁ、いい写真を撮っているかどうかは阿蘇のなかの商品ページの画像を見て

みなさんで判断していただくとして、

ここらで「D800」の大きな特徴をご説明いたしましょう。

 

 

それは解像度

D800は有効3630万画素というとてつもない・・・いえ、これは言葉で説明するよりも

実際の画像を見ていただくほうが分かりやすいです。

 

息子

 

朝出かける際にパシャリと撮った我が息子。

これだけ見ると「解像度がなんだって?」とお思いになるでしょうが、

じつはこの画像はかなり縮小して表示してあるんですね。

 

で、実際のサイズはこちら。

 

産毛

 

なんと!上の全身画像をここまで拡大した画像が、本当のサイズなのです。

全身を撮った写真であるにも関わらず、パソコン上で実際のサイズで閲覧すると、

ほっぺの産毛まではっきり確認できるという!

これがD800の超解像度なのです。

 

 

も一つ見本を。

夏に旅行で行ってきた、山口県下関の唐戸市場の朝市の様子。

唐戸市場

 

赤い線で囲んだ部分を実際のサイズで表示すると・・・・

 

実際のサイズ

なんと、電光掲示板の上に書いてある「お土産」という文字までしっかり読めるんですね。

 

 

というわけで、阿蘇のなかストアはこんな良いカメラとレンズで撮った写真を使ってますよ、という自慢でした。

また米の産地偽装が発覚しましたね。

大手小売のイオンが、偽装を施した三重県の米穀業者「三瀧商事」にまんまと騙されていた格好ですが、「イオンは大手のくせに騙されて情けない」とは言えないんですよね。

 

と言いますのも、こんなこと言うのも悲しい話なんですが、お米を販売している一小売業者として、また、お米を栽培している一米農家として言わせていただくと、米なんてやりたい放題の世界なんですよね。

なんせ、いくら偽装しようと見た目では絶対に判別が付かないわけですから。

 

 

お米の偽装はいくつか種類があります。

 

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多くの偽装は「産地偽装」です。

外国産を国産として販売したり、別の県のコシヒカリを「新潟産コシヒカリ」として販売したりする偽装です。

ブランド米として知られる「南魚沼産コシヒカリ」なんて、実際の南魚沼市の米生産数の数倍もの数が市場に出回っているほどだそうで、偽装米にはほとほと手を焼いているようですね。

今回のように中国産米を国産米と偽って販売したとしても詳しいDNA検査で産地を判別しなければまずバレませんし、その産地検査も偽装米を国産米に5%とか10%とか混ぜればはぐらかすことは容易です。

しかも、外国産ならDNA検査でなんとかなりますが、上記のように別の県産を新潟南魚沼産と偽って販売したとしても、これは検査してもバレません。

米の産地判別のDNA検査は外国産か日本産かしか分からないからです。

 

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次に多いのが「年度偽装」。

現在の年度よりも前に収穫したような、いわゆる「古米」を新米に混ぜて売る偽装です。

古米か新米かを見分ける方法は、発芽率とか米のpHを調べて酸化の具合で見分けたりといくつかあるようですが、これも産地偽装と同じくバカ正直に100%古米を新米と偽って販売する者はおらず、多くて10%、低いものでは1%程度とほんの少しずつ混ぜて売りますので、味ではわからず、少量を検査しても「100%クロ」とも言えないわけです。

こうなると偽装を見破るには一袋を全て検査するしかなく、そんなお金と手間のかかる検査をやるのは国の機関か大手小売くらいしかないわけです。

しかし実際には有名百貨店の5kg5000円のお米にも古米が混入していたなんて話はザラなわけで、実質的には混ぜて売ってもまず判別する術はない、と思って結構なようです。

産地偽装を行うのは米穀業者と相場が決まっておりますが、年度偽装は末端の農家もたやすく行えるのでたちが悪いんですね。

 

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次に「品種偽装」。

品種といってもコシヒカリをヒノヒカリと偽って販売するといった意味不明な偽装はやりません。

おせんべいなどを作る用の安い「加工用米」や、農薬が基準値を超えたりカビの生えたした「事故米」などを食べる用のお米として販売しやがるのです。

これは2008年の「事故米不正転売事件」が有名ですね。

これも上記の二つの偽装と同じく、普通の小売業者や消費者が判別する術は全くなく、偽装が発覚するのは政府機関による抜き打ち検査のみです。

 

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最後に・・・これは「偽装が発覚した」なんてニュースを聞いたことがないので

どれほど蔓延しているかは定かではありませんが、

恐らく全国でかなりの偽装が行われているであろう「オーガニック偽装」です。

 

すなわち、「殺虫剤や除草剤、化学肥料を一切使用せずに栽培した安全なお米です!」とか謳って全然普通のお米を売っているわけですね。

 

 

これは恐らく全ての偽装で最も発覚しにくい性質を持っております。

判別方法は残留農薬検査や残化学物質検査しかないのですが、

よほど農薬をふってなければポジティブリスト登録農薬の残留基準値が超えることはありませんし、

ちょっと出ても「あれれ〜?ちゃんと無農薬で作ったのにな〜?近くの田んぼの農薬が飛んできたのかな〜?それとも水かな〜?」とか言ってしまえば、

その嘘をこちら側で立証できない以上は法に問うことも難しいでしょう。

 

 

ニセオーガニックを防ぐ目的として制定された「JAS有機」ですが、

別に検査員が対象の田んぼで農薬が使っていないか24時間監視するわけでもなく、

かと言って収穫時に田んぼ一枚ごとに残留農薬検査を行うわけでもないので、

JAS有機認証だからといってこれらの偽装が行われていない保証はどこにもないのです。

逆にJAS有機認証を受けているという「信頼」のみで取り引きしている小売業者は、今回のイオンのようにあっさり騙されていると思います。

暴力団がフロント企業などを使って卸から小売までを組織的に行えば発覚することはまずないでしょう。

5kg¥1500の産地不明のブレンド米にJAS有機シールを貼って、あっという間に5kg¥4000の新潟産無農薬・無化学肥料栽培米に早変わりなわけです。

 

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んじゃこれらの偽装を見破るにはどうすんだよ、って話ですが、

一般消費者としては「信頼できる店から購入する」しかありません。

 

で、信頼できる阿蘇のなかストアはどうやって偽装米を掴まされることを避けるかというと、

ここで当店にしか出来ない判別方法が行えるわけです。

 

つまり

「米の生産者と直接会う」

「実際に田んぼに見に行く」

「除草剤を本当に使っていないか雑草の生え具合の様子を見る」

「化学肥料を本当に使っていないか初期生育時の青さや成長具合の様子を見る」

「稲刈りも取材に行く」

「籾摺りまで取材に行く」

「家まで行く」

「奥さんにまで取材する」

「生産者の名前、顔写真、地区名までの詳しい産地、田んぼの写真を全て掲載する」

「新たな生産者は生産者伝いに発掘する(当店の生産者が誰も知らない生産者の米は取り扱かわない)」

という、大手では決して行えない、地元志向の販売業者だからこそ行える方法でこれらの偽装を事前に回避することができるのです。

しかも当店のお米は全て農家との直接取引ですので、

「生産者は信頼できるが中に入ってる中間業者に騙された」というようなこともありません。

加えて、当店は産地直送でありながら当店でお米を保管して当店が発送業務を全て行なっているので、それぞれの生産者のお米の数量は全て把握しており、

田んぼの生産能力以上のお米を農家が出荷する、つまり「水田を30aしか持っておらず無化学肥料栽培での生産能力は多くても1400kgくらいなのに2000kgくらい出荷してる。残り600kgはどっから持ってきたんだ」ということもありません。

もし当店にそんなに過剰な数量を持ってこようもんなら「あなた無化学肥料栽培なのに収量が異常に多すぎ。怪しいので取引は永久に停止しますね」となります。

しかし受注業務だけを行い、在庫を持たず農家に発送を全て任せている「生産者ごとの産地直送店」はこれらを防止するのは難しいでしょう。

残念ですが、ビジネスとして行なっている以上、農家の良心に全てを任せるのは販売業者として間違っております。

 

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現在、当店で取り扱いしているお米は、多くが10年以上前から有機栽培でお米を作っている非常に意識の高い生産者であり、

その他の生産者はそれらの意識の高い生産者に呼応して有機栽培を始めた、

これまた意識の高い生産者ばかりです。

 

ですので、生産者の質の高さと当店の取材・販売方法を考えると

現時点では偽装米などは考えられませんが、

これよりいろいろな生産者が増えてくると、話は変わってきます。

 

当店のお米の値段はスーパーで売ってる5kg1500円の安いお米とは訳が違うわけで、

これらのお米をご購入いただいているみなさんに対して裏切るような行為は絶対に行ってはいけません。

 

「これだけやってれば騙されないだろう」という基準を設けることなく、品質面は常に気を使っていかなければいけません。