2014.1.22
俺たちゃ何を信じて生きていけばいいのだ
先日、「福岡九州クボタ」が、自社で設置しているコイン精米機の中に残ったお米をブレンドし販売していたとして問題になりました。
詳しい記事はこちら
福岡九州クボタのお詫び
当店でも精米機使ってますけど、精米機ってお米が内部に少し残るんですよね。
10kg精米したら50gくらいは中に残ります。
福岡九州クボタではこれを集めて「ブレンド米」と称して1kg350円で販売していたのです。
動機について「もったいなかったから」とか言ってますが、「もったいない精神」を持ち出せば言い訳が立つと思っているのが腹立たしいですな。
だったら「精米機に残ったお米がもったいないので販売します。産地は不明、年度も不明、品種も不明のブレンド米です」と正直に言って販売すりゃいいだけの話です。
それで誰も買ってくれなけりゃ社員で食えばいいでしょう。
ちゃっかりそれなりの値段で売っといて、なにが「もったいない」だコンチクショウってなもんです。
以前ブログで「米なんてやりたい放題の世界です」と書きましたが農業機械の超大手企業である「クボタ」の名前を背負っている会社ですらこのレベルです。
その辺の業者やらスーパーやらの米事情は推して知るべしといったところでしょう。
もちろんこれで割を食うのは真面目な業者。
真面目にやると米の価格はそれ相応にならざるを得ないにも関わらず、「あそこの業者は新米を60kg1万2000円でくれるんだけどねぇ・・・おたくはそれに比べると随分高いよね」なっつって、素性がはっきりしないお米をダシに値引きを迫られるんですから。
「いや、その価格はありえないですよ。古米とか混じってるんじゃないですか」なんて言おうものなら「じゃあおたくからは買わない」であり、こうして不当な値引きを迫られることにより
もっと安くしなきゃ取引してもらえない
↓
しかし、この価格で販売したら全く儲からない
↓
儲けが出るように古米とか中国産米を混ぜよう
という、深い深い偽装スパイラルに陥っていくんですね。
ちなみに、こちらの記事は京王や松坂屋、大丸といった大手百貨店が偽ブランド品を販売していたというニュース。
もちろん騙す意図はなかったんでしょうけど、百貨店は絶対に偽ブランドを販売しちゃダメですよ。
「アメ横のガード下でブランド品買ったら偽物だった!」なんつっても「ああ、でしょうね」ぐらいでしょうけど、百貨店ですよ、百貨店。
今回の記事のタイトルである「俺たちゃ何を信じて生きていけばいいのだ」とは我々善良な国民の心の叫びなのです。