お米の無農薬栽培の必須作業である「除草機かけ」。
この除草機を当店は毎年、北野悦之さんにお借りしておりました。
しかし今年は2.5haと面積が広くなりますので、お借りすると随分長い期間となってしまい、ご迷惑をおかけしてしまいます。
というわけで、いよいよ買うしかない!!
そこで店長はさっそくヤフオクで定価48万円の除草機を10万円でゲットいたしました。
とってもお得。いい買い物をしました。
んが、しかし!
出品者は広島の方!!
なので、自ら引き取りに行かねばなりません。
当初は「忙しいし、配送業者に頼もうっと」なんて考えていたんですけど、調べるとこの除草機、全長2mの重さ120kgもあり、もし配送業者に頼むとなれば結構な配送料がかかってしまうことが判明いたしましたので、結局代かき作業の合間をぬって取りに行くことにしました。
6月20日。
朝から2枚の田んぼの代かきをさっさと終わらせ・・・
速攻、家に帰ってシャワーを浴びたら、もう出発。
16時半に熊本インターから高速に乗りました。
関門海峡までノンストップレーシングです。
午後9時、本日の宿泊地である山口県東部の岩国市へ到着。
「大浴場がある」という条件で決めた、ホテルアルファーワン岩国に宿泊です。
さっそく駅前を散策。
一歩裏路地へ入ると、結構居酒屋とか飲み屋があります。
人通りもかなりのもんで、そこら中で東南アジアのねーちゃんたちがやたら客引きしております。
うう、腹減ったなぁ。どっか入ろうっと。
焼き鳥・・・これだ!
だが一人で全然知らない店に入るのは勇気がいるぞ!
しかしこれでお店に入れば・・・・
「いらっしゃい。兄ちゃん、見ない顔だね」
「ええ、熊本から一人で来たんですよ、軽トラで」
「え!?そりゃスゴイね!で、何しにきたんだい?」
「自分探し・・・っすかね・・・」
「おほ!気に入った!こりゃ秘蔵の酒だ!なぁに、サービスさ、飲みねぇ飲みねぇ」
どこまでも膨らんでいく妄想。
よーし、いくぞ!!
ガラッ・・・、と、うん、超満席!
結局、ラーメン食ってホテルに帰りました。
ああ、妄想通りなら今ごろ焼き鳥屋の常連たちと肩くんで歌っていたはずなのに。
ホテルに帰り着き、近くのコンビニで買ってきたエビスと白鶴の大吟醸で一人酔いどれる店長。
ああ、妄想通りなら今ごろ焼き鳥屋の常連の自宅で飲み直していたはずなのに。
次の日。
昨夜の一人酒の際になぜかビーフジャーキーを二袋も食ってしまったせいか、いまいちお腹が空いていない店長。
朝のバイキングでカレーとサラダのみを食して、いざ出発。
車に乗り込んでiPhoneで地図を見ると、あれ、宮島が結構近いぞ!?ここから30分くらいだ。
せっかくだから少し観光していくか、と、宮島へ立ち寄ることに。
おお、あれが世界遺産の厳島神社か。
もっと間近で見たいんですが、駐車料金とフェリー代がないため、岸壁から米粒の大きさの厳島神社を堪能しました。やっぱ貧乏はダメだな。
さて、出発するかと地図を再確認すると・・・あれ、広島市も結構近いぞ。
よし、せっかくだから行くか。
原爆ドームを見て・・・
平和記念公園に行き広島平和記念資料館を見学。
うちの子と同じくらいの小さな子どもたちの悲惨さに思わず涙。
平和記念資料館を見学後に見る広島市街。
一度焼け野原になった後にここまで発展したのかと思うと感慨深いものがあります。
その後高速に乗って山陽道〜中国道と移動。
高速を降り、除草機の出品者さんと待ち合わせて自宅へ。
目的の除草機、積み込み完了!
さーて、帰るぞ!!
途中、サービスエリアでとんかつを食べ
嫁さんに頼まれた「豆外郎」を購入。
6月21日の午後6時、無事、自宅へ帰ってきました。
2日間の走行距離は1030km。
座席が倒せない&足が伸ばせない軽トラでの長旅はかなりの苦痛を予想しておりましたが、バイクでの過酷なツーリング(真夏にスーパースポーツタイプのバイクで鳥取まで一日12時間走行など)に慣れている店長にとって、意外に楽勝でした。
さーて、明日さっそく除草機かけるか・・・。
2014.6.10
育苗の反省 〜2014〜
本日6月10日、第一回目の田植えを行いました。
いろいろあって、今年も田植えができるかどうか危ぶまれましたが、五嶋さんのご好意により、なんとか田植えできました。
さて、まだ田植えは全部終わってないけど、今年の苗作りの反省会だ!
【1.苗代は平坦にすること】
苗箱を田んぼに並べて育苗する場合、やっぱり「限りなく平坦」にしないとやっぱ成長に害が出ますね。
ちょっと斜めだったり、ちょっと苗箱の底に空間があるだけで、そこだけ苗が全然伸びませんもん。
また、平坦じゃないと水の浸かり具合にも差が出てきて、苗が完全に浸水してしまう部分も出てきますが、やはりそこも成長が止まってしまいました。
今年は結構頑張って均したつもりですが、もっとちゃんとしないといけないようです。
アイガモ米の後藤朋子さんなんて2アールくらいの苗代を何時間もかけて均していて、近所の人に「まだやってんの!?」って驚かれたとか言ってましたもん。
そんくらいやらないとダメなんですな!
【2.苗箱は上から密着させろ!】
youtubeでポット苗の苗代作りの動画を見てると、並べた苗箱を専用の鎮圧機で地面へ圧着させてるんですよね。
あれって単に平均のためだと思ってたんですが、ところがどっこいしょ。
きちんと上から圧着して苗箱と地面の間の隙間を抜かなければ、苗箱の下から出てきた根が地面に到達せず、苗の伸びが悪くなってしまいます。
苗箱並べたら上から板をのっけてガンガン踏んで鎮圧させるだけでずいぶん違っただろうに・・・・来年は必ずやるぞ!!鎮圧!!
【3.苗代は乾かすなよ!】
これも箱と地面の密着具合に関わってくる話なんですけど、今回、作業性を考えて苗代を乾かし気味に作ったわけですよ。ぬかるんだ状態だと苗を運びにくいですからね。
ですから代かきして平坦にした後、ちょっとヒビ割れるくらいに田んぼを乾かした後に苗箱を並べたわけです。
しかし、そうすると地面の微妙な凹凸が修正できないんですよね。
ぬかるんだ状態、つまり代かきした状態であれば多少地面に凹凸があっても上から苗箱をグッと押しこむだけで苗箱と地面はきちんと圧着するわけですよ。
しかし乾いた田んぼって、これが見た目以上に固い。だから苗箱を上からいくら踏んでも凹凸の修正は効きづらくなります。
というわけで来年はドロドロの状態で並べます。
【4.ラブシートは苗箱に折り込むな!】
田んぼに並べた苗は、そのままの状態では夜間の寒さにやられてしまうので、上からラブシートという不織布をかけて保温するんです。
そのラブシートはきちんと固定しておかないと風で飛ばされてしまうので、みなさんパイプで抑えたり、端っこに泥をかけて固定したりしてるんですが、今回ですね、私は苗箱にラブシートを潜り込ませる状態で折り込んで固定したんです。
これが失敗だった。
いざラブシートを剥がしてみたら、苗箱の端っこだけ見事に成長してないんです。
つぶさに観察すると、折り込んだラブシートが苗の根の成長を邪魔してるんです。
というわけで、みなさん、ラブシートは苗たちの成長の邪魔にならないように固定しましょうね。