阿蘇のなかブログ

本日6月10日、第一回目の田植えを行いました。

 

いろいろあって、今年も田植えができるかどうか危ぶまれましたが、五嶋さんのご好意により、なんとか田植えできました。

 

 

さて、まだ田植えは全部終わってないけど、今年の苗作りの反省会だ!

 

 

【1.苗代は平坦にすること】

苗箱を田んぼに並べて育苗する場合、やっぱり「限りなく平坦」にしないとやっぱ成長に害が出ますね。

 

ちょっと斜めだったり、ちょっと苗箱の底に空間があるだけで、そこだけ苗が全然伸びませんもん。

また、平坦じゃないと水の浸かり具合にも差が出てきて、苗が完全に浸水してしまう部分も出てきますが、やはりそこも成長が止まってしまいました。

 

今年は結構頑張って均したつもりですが、もっとちゃんとしないといけないようです。

 

アイガモ米の後藤朋子さんなんて2アールくらいの苗代を何時間もかけて均していて、近所の人に「まだやってんの!?」って驚かれたとか言ってましたもん。

そんくらいやらないとダメなんですな!

 

 

【2.苗箱は上から密着させろ!】

youtubeでポット苗の苗代作りの動画を見てると、並べた苗箱を専用の鎮圧機で地面へ圧着させてるんですよね。

 

あれって単に平均のためだと思ってたんですが、ところがどっこいしょ。

 

きちんと上から圧着して苗箱と地面の間の隙間を抜かなければ、苗箱の下から出てきた根が地面に到達せず、苗の伸びが悪くなってしまいます。

 

苗箱並べたら上から板をのっけてガンガン踏んで鎮圧させるだけでずいぶん違っただろうに・・・・来年は必ずやるぞ!!鎮圧!!

 

【3.苗代は乾かすなよ!】

これも箱と地面の密着具合に関わってくる話なんですけど、今回、作業性を考えて苗代を乾かし気味に作ったわけですよ。ぬかるんだ状態だと苗を運びにくいですからね。

ですから代かきして平坦にした後、ちょっとヒビ割れるくらいに田んぼを乾かした後に苗箱を並べたわけです。

 

しかし、そうすると地面の微妙な凹凸が修正できないんですよね。

 

ぬかるんだ状態、つまり代かきした状態であれば多少地面に凹凸があっても上から苗箱をグッと押しこむだけで苗箱と地面はきちんと圧着するわけですよ。

しかし乾いた田んぼって、これが見た目以上に固い。だから苗箱を上からいくら踏んでも凹凸の修正は効きづらくなります。

 

というわけで来年はドロドロの状態で並べます。

 

【4.ラブシートは苗箱に折り込むな!】

田んぼに並べた苗は、そのままの状態では夜間の寒さにやられてしまうので、上からラブシートという不織布をかけて保温するんです。

 

そのラブシートはきちんと固定しておかないと風で飛ばされてしまうので、みなさんパイプで抑えたり、端っこに泥をかけて固定したりしてるんですが、今回ですね、私は苗箱にラブシートを潜り込ませる状態で折り込んで固定したんです。

 

これが失敗だった。

 

いざラブシートを剥がしてみたら、苗箱の端っこだけ見事に成長してないんです。

つぶさに観察すると、折り込んだラブシートが苗の根の成長を邪魔してるんです。

 

というわけで、みなさん、ラブシートは苗たちの成長の邪魔にならないように固定しましょうね。

 

 

 

 

 

 

種まきを終えた苗箱は苗床に移してキレイに並べます。

 

並べたら「ラブシート」という怪しげな名前の保温シートをかけます。

これをかけておかないと、土の中から芽が出た時に直射日光で芽がやられてしまいます。

また、乾燥防止や保温の役目も兼ねております。

 

シートをかけたら一度水を入れて水にじっくり浸します。

そしたらすぐに水を止めて芽が土から出るまでラブシートをかけたまま待ちます。

 

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うーん、頑張って均したつもりだけど、やっぱ斜めになってるねぇ。

真ん中あたりがちょっと低いねぇ。適当だねぇ。

 

まだ朝晩寒いからビニールシートとか被せたほうがいいのかな?

まぁいいや。こいつらは厳しい環境でも元気に育ってくれるはず!!

 

 

 

そろそろ種まいてもよさそうな感じなので、種まき作業を行うことにしました。

 

 

「”そろそろ種まいてもよさそうな感じ”って適当すぎじゃない?ええ?店長さんよぉ」っと勘ぐっちゃうアナタ!説明しましょう!

 

あんですな、説明しますとですな、水に長時間浸しておくことにより種籾は目覚めるんですけど、一定の積算温度を過ぎますと種籾にある変化が起こるんですな。

 

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左が普通の籾で、右が積算温度100℃経過後の種籾です。

なんか右上からプクッと出てますでしょ。

これがつまり発芽なんですね。

 

このプクッが出てきたらもう蒔いても大丈夫な時期です。

生産者によってはこのプクッを確認する前に蒔く人もいます。

 

あんまり蒔く時期が遅くなるとこのプクッが伸びすぎて、種まきの時に機械に引っかかったりします。

 

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種籾は軽く乾燥させときます。

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そしたら種まき機に籾を入れて、あとはスイッチオン!

自動で一定量の種籾を苗箱に入れていってくれます。

 

去年はオール手作業で行ったこの種まき作業。

今年は西田正志さんからお借りしてきたこの種まき機のおかげで楽ちんです。

 

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種をまいた苗箱はこんな感じ。

筋播きの薄まき(60g/箱)です。

 

あとはこの上から土を被せる作業(覆土)をしたら種まきは終了!

温湯消毒を終えた種籾は水に浸して発芽を促します。

 

大体積算温度が100℃くらいで種籾は発芽を始めますが、阿蘇はまだ寒いのでなかなか100℃に達しにくいんです。

 

けどハウスに入れたりお湯入れたりするのも面倒くさいので、店長は寒空の下で何日も放っておきます。

 

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この種籾を浸しておく水。

別に水道水でも問題ないんですが、南阿蘇の農家はだいたい湧き水使ってますし、五嶋義行さんなんかも自宅の敷地内から湧き出る水を浸かっておりますので、アソノナカだけ水道水使ったら何か負けてる気がする!ってことで、一応湧き水を汲みに行っております。

 

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場所は阿蘇市役犬原にある「阿蘇やくいん原湧水群」。

水が美味しいので、水を汲みにくる人も多い水源です。

 

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水を入れ終えたら、これを車に積まなきゃいけないんですよね。めっちゃ重いんですよね。

 

 

 

さて、この「阿蘇やくいん原湧水群」ですが、ここには妙なオブジェがあるんです。

 

それがこいつら

 

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なんでしょうね、この三人組。一人ずつ見ていきましょうか。

 

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まずはマーライオン

 

マーライオンといえばシンガポールなんですが、なんで阿蘇にいるんでしょう。

それに、なんで水を吐いていないんでしょう。

 

本人も何故なのか分かっていないような表情をしています。

 

 

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お隣にはメスと思われるカッパの姿が。

 

恥ずかしそうに股間を隠していますが、おっぱいは全開なわけで、カッパの羞耻心の基準が分かりませんね。

 

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こいつに至っては、恥ずかしそうどころか、むしろ見せつけてやがります。

なんでちゃっかりニギッてるんでしょうね。もう犯罪ですよ。

 

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というわけで、阿蘇のなかが作るお米の種籾はこんなところの水に浸しているのでした。

 

 

今日は種籾の温湯消毒。

 

当店は今年「ササニシキ」と「コシヒカリ」と「ヒノヒカリ」を作る予定なのですが、このうちササニシキとコシヒカリは早生(わせ)、つまり植える時期がちょっと早めの品種なんですね。

 

コシヒカリの種籾は宇都宮さんに貰うので、今日はササニシキのみ温湯消毒します。

 

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【温湯消毒とは】

温湯消毒とは、お米の種籾をお湯につけて種内の菌を消毒する消毒方法。

乾燥した種籾を60度のお湯にきっちり10分間(もち米は8分間)浸すと、それだけで苗の病気などを予防できるのです。

多くの農家は消毒剤を使用して種籾を消毒しておりますが、無農薬栽培のお米は消毒剤を使用しませんので、主にこの温湯消毒を行なっております。

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南阿蘇の喜多ライスセンターには共同で購入した温湯消毒用の機械がありますので店長は毎年これを1回¥300円でお借りしているのです。

おかげで自宅の風呂でやらずに済みます。

 

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これが温湯消毒用の機械、その名も「湯芽工房(ゆめこうぼう)」です。

なんて素晴らしいネーミング。3秒くらいで考えたんでしょうね。

 

 

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今日はコシヒカリを作る北野鉄矢さんと長野訓之さんも一緒に消毒。

 

当店のササニシキも全部お二人にやってもらいました。

店長は写真を撮っているだけという!

 

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ブザーが鳴ったら10分経った合図。

そしたらすぐに・・・

 

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冷水に浸します。

こうしないと中が熱くなりすぎて発芽率が低下するんだとか。

 

しばらく冷やしたら消毒終了です。

 

 

温湯消毒を終えた種籾は水を入れたバケツに浸けて発芽を促すことになるのですが、ちなみに長野さんはどうしているのかといいますと・・・

 

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Oh!!水源から流れる新鮮な湧き水に浸けっぱなし!

水が豊富な南阿蘇だからできる芸当ですね。うらやましい。