阿蘇のなかブログ

 

先日、こんなニュースがありました。

 

EU ミツバチ減少で農薬3種を禁止」(NHKのニュースサイトへリンク)

 

蜂蜜だけでなく、花や農作物の受粉に必要不可欠な「ミツバチ」が地球規模で消滅しているという事態が起きており、その原因の一つに農作物に使用する「ネオニコチノイド系農薬」が疑われておりました。

 

それを受けてフランスでは2006年、ドイツ・イタリアでは2008年に、原因と思われるネオニコチノイド系農薬それぞれ数種類を使用禁止としました。

 

今回のニュースは国単位ではなく、EU加盟国である27カ国全体でネオニコチノイド系農薬3種類の使用を今年12月から禁止するという発表なのであります。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ハチミツさんたちを殺す、というか消滅させている原因と考えられているネオニコチノイド系農薬ですが、水稲にも使用されているのですね。

 

お米は穂が出るとカメムシがかじりにくる(正確にはストローのような口でチューチュー吸う)のですが、カメムシがかじったお米は黒い斑点のようなものが付きます。

 

この「斑点米」が1000粒中、2粒混入しているだけでお米の等級が下がり、ひいては農家の利益がかなり少なくなるので、米農家はカメムシを殺すためにネオニコチノイド系の殺虫剤を散布し、斑点米の発生を防いでいるのです。

※ちなみに斑点米が1000粒中、7粒あるとお米の等級は「規格外」となります

 

 

最近ではどの地域のお米も積極的に「減農薬(特別栽培)」に取り組んで農薬の使用をなるべく減らそうとしておりまして、熊本のお米にも「削減対象農薬の使用状況」というシールが貼られ、栽培期間中にどの農薬を何回使用したのかが記されております。

 

熊本のお米ですと、例えば「ジノテフラン:本田防除:殺虫:1回」と書いてありますが、この「ジノテフラン」こそがネオニコチノイド系農薬なんです。

ということは、水稲への農薬散布はミツバチ消滅に大きな影響を及ぼしている可能性があるんですね。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

使用した農薬の名前と種類、そして使用回数がきちんとお米に記述されているのは、昔に比べて随分進歩したとは思います。

 

しかし日本のネオニコチノイド系農薬に関する規制はEU諸国と比べて非常に緩く、例えば野菜や果実の殺虫に広く使用されているネオニコチノイド系農薬「アセタミプリド」の残留許容基準値は、EUが0.01ppm以下に規制されているのに対し、日本の規制は500倍の5ppm。

 

それを加味して考えますと、「ネオニコチノイド系農薬の使用回数はたった一回だけの減農薬米だから、このお米は安全安心です」なんて話も吹っ飛ぶわけですね。

「人間に対して安全だから安全です」なんて口が裂けても言えないわけで。

 

 

現在、当店では農薬を一切使用しない農薬不使用のお米、または初期の除草に一度限り除草剤を使用した減農薬のお米の2種類のみ販売しております。

 

しかし今年度のお米(25年度産)より、無農薬のお米のみを販売することにいたしました。

 

その理由として、現在当店で販売している特別栽培米の生産者である北野鉄矢さんや緒方孝行さん、井芹政重さん、大津晴男さんが、減農薬から無農薬栽培に切り替えてくださったことで無農薬栽培のお米の入荷量が前年度産よりも多く見込めることと、そしてやはり当店の減農薬米はたった1回の農薬の使用である減農薬中の減農薬であるといえど、「1回の使用と不使用」では人間に対する安全だけでなく、上記のミツバチ消滅問題などの地球環境的にも天と地の差があるわけで、そういったことから「よりグローバルな観点からの持続可能な農業」を目指す我々農業生産法人アソノナカとしましては、無農薬米だけの生産販売がこれからの農業のあるべき姿だと考えたわけです。

 

 

 

当店の仕入れは等級とか一切関係ないので、お米に何粒斑点米が混入してようが仕入れます。

斑点米はできるだけ色彩選別機で弾く予定ですが、それでも少なからず混入する場合があるかと思います。

 

 

しかしブンブンかわいいミツバチさんのことを思って、みなさん、我慢して食べてくださいな。

 

※一応お伝えしておきますが、斑点米が数粒混入したところで食味や安全性には心配ございません。

 

ミツバチさん

 

店長には108つの野望があることはみなさんご存知でしょうが、その一つに「ランボルギーニに乗って田んぼの水を見に行く」というものがあります。

 

 

「ランボルギーニ・・・?ああ、に効くアレね」

いえ、それは多分ボラギノールなんですが、百聞は一見にしかず。

これがランボルギーニだ!!

 



 

そう、ランボルギーニとは車なんですね。

写真はランボルギーニの車種である「アヴェンタドール」です。

 

店長はこの車に乗って田んぼの水を見に行くという野望があるのです。

 

 

普通に考えれば田んぼの水は軽トラで見に行けばいいのですが、店長がこんなスーパーカーで田んぼの水を見に行かねばならないのには大きな理由があるのです。

 

 

【店長がランボルギーニで田んぼの水を見に行かねばならない理由・その1

・ランボルギーニが好きだから

 

 

「店長はん、気は確かどすか〜」というツッコミが聞こえてきそうですが、まぁ聞いて。

 

今から23年前の1990年。

ランボルギーニより発売された「ディアブロ」に心わしづかみにされた当時小学生だった店長は「よっしゃ、将来ランボルギーニに乗ろう」と決意したのでした。

 

小学生の自分を裏切るわけにはいかねぇ。

ですのでランボルギーニの購入は、店長の人生に置いて当然達成すべき目標なのです。

 

ランボルギーニ ディアブロ

 

【店長がランボルギーニで田んぼの水を見に行かねばならない理由・その2

・アソノナカン・ドリームなんだよ!!

 

そうはいっても、阿蘇でこんなスーパーカーに乗ってる人はいません。

阿蘇というか、熊本にはほとんど存在しません。

 

ここら辺でたまに遭遇するフェラーリやランボルギーニのナンバーは当然の如く「福岡ナンバー」であり、たまに「北九州ナンバー」であり、たまに「久留米ナンバー」であり、どっちにしろ福岡のお金持ちばっかりなのです。

 

そんな光景を見ていると、将来スーパーカーに乗りたいと思っている子どもたちは「やっぱ都会にいかないとダメなんだな」と思うわけですよ。「田舎の所得じゃスーパーカー買えねぇ」と。「おら東京さ行くだ」と。

 

だが!

店長は買ってやる!

 

阿蘇に住んでるのに買ってやる!

 

米作ってランボルギーニ買ってやる!

 

 

おめーら見てろ、と。今の日本、都会でしか夢は実現できないと思ってるだろうが、店長なんてこんな田舎で、しかもお先真っ暗といわれる稲作でランボルギーニ買っちゃうもんね〜、と。

 

 

そう。

店長がなぜランボルギーニに乗って田んぼの水を見に行かねばならないのかといいますと、田舎でこの偉そうな車に乗ることにより、地方や農業に背を向ける若者に「どやどや」したいわけです。

 

疲労している地方都市・阿蘇において、「米作ってランボルギーニ乗ってる奴がいる」という事実だけで、とっても夢があると思いませんか、みなさん。

 

 

 

しかしここで一つ問題点。

店長の欲しいランボルギーニ・アヴェンタドールはお値段4200万円

しかもこれは車両本体価格ですので、乗り出し価格は込み込み5000万円くらいです。

 

どっかの銀行が1200回ローン(100年ローン)くらいでローンを組ませてくれるならいいんですが、現実的にこの価格はちょっとどうにもできません。

 

 

 

どうにかならないかと一応財布を覗いて見ましたが、2000円も入ってました

 

 

 

というわけで、現実的に選択肢に入るのは「ベビーランボ」と呼ばれる「ガヤルド」の中古。

 

ランボルギーニ・ガヤルド

 

よし、これだ。

これなら中古で1200万円だ。

 

冷静に考えたら5000万円が1200万円になったところで、どっちにしろちょっどどうにもできない価格なんですが、いや、これは2年後の話。2年後に買ってやる!

 

 

 

というわけで2年後、この「ガヤルド・スパイダー」の助手席に草刈機をのっけて朝から田んぼに行きますんでヨロシク。

 

  • 2013.5.17

    取材

  • 高島さんのお茶詰み

今年も高島さんのお茶詰みに行って参りました。

 

お茶詰み

 

お茶詰みマシーンを4人掛かりで動かしながらブォンブォン刈っていきます。

 

お茶詰みマシーン

 

店長もちゃんとお手伝いしましたよ。

 

お手伝い

 

妙なグリーンのタオルをかぶっているのが茶畑の主である高島さんです。

 

 

「写真を撮ってもらうのにこのタオルはないよね・・・」と仰っていました。

まぁ、有りか無しかで言ったら無しなんですが、お茶っぽい色だからギリギリOKだと思います。

 

 

 

・・・とそんなことを話していたら・・・

 

 

 

高島さん「阿蘇のなかさん、カメラカメラ!!」

 

※店長は「阿蘇のなかさん」とか「なかさん」とか呼ばれております。

 

 

 

何事かとカメラを持って急いで駆けつけると、そこには・・・・

 

野うさぎ

 

なんと、南阿蘇で不耕起&無農薬でお米を栽培している入請舛(いりうけます)さん(すごい苗字)が、野うさぎをゲットしているではありませんか。

 

野生の鹿とか猿とか猪は結構見ますけど、うさぎは初めて見ました。

 

 

離してやるとピョンピョンと山へ帰っていきました。達者でな。

 

 

記念撮影

 

最後にみんなでパシャリ。

 

というわけで「高島さんの自然栽培茶」はもうじき入荷いたします。

 

  • 2013.5.11

    米作り

  • たーねーまきまき

当社は農業生産法人と言いつつ作るのは米だけなので、農作業を行うのは5月〜11月だけ。

 

というわけで5月に種蒔きをする時にはすっかり体が鈍っているわけです。

 

種蒔き

 

ハァーハァー、終わった・・・・・。

土入れて種まいてまた土入れて苗箱並べてラブシートかけて水かけ終わった・・・。

 

 

あとは芽が出るまでは毎朝水撒き。

 

芽が出たら田んぼに移動させて成苗まで田んぼに作った苗代で育てます。

 

 

田植えは今日から一ヶ月後くらいの予定。

みなさん、ゴールデンウイークを楽しんでおりますでしょうか。

 

店長は家で本読んだりこうやってブログを書いたりしております。

家から出られないんです。

 

 

と言いますのも・・・

 

ロタ

 

うちのボーイがどこからかロタウイルスをもらってきまして、ゲロ吐きーの下痢しーのなんです。

 

 

しかも両親にも感染する可能性があるので、念のため自宅で外部と自己隔離してるわけです。

 

 

みなさん、我々一家の分までゴールデンウイークを満喫してくださいね。チキショー!