阿蘇のなかブログ
  • 2013.1.21

    米作り

  • ぐるぐるぐるぐる

当店オリジナル商品である「阿蘇のなか古代米」。

なかなか忙しくて手が回らず、まだ完成しておりません。

それでも少しずつではありますが進んでおります。

 

今日は唐箕(とうみ)をかけます。

 

「唐箕ってなんじゃらほいほい」とお思いのアナタ、

そんなアナタのために今日は動画を用意しましたからとくとご覧ください。

 

 



 

 

ご説明いたしましょう。

唐箕とは要は分別機なんですね。

 

上から籾付きのお米を入れながらハンドルをグルグルと回すことにより発生する風で、藁などのゴミや中身の詰まっていない軽い籾を吹き飛ばし、中身の詰まっている籾だけを選別するのです。

 

風で選別

 

というわけでこうやってぐるぐるぐるぐるハンドルを回し続けているのです。

 

掛け干ししている時も感じたのですが、こんなレトロな作業をしていると

「えーっと今って何時代だっけ」と混乱してしまいます。

 

少しでも気を抜こうもんなら

「こんな大変な作業やったところでどうせ全部幕府に持っていかれちまうんだよなぁ。たまんねぇよこんちくしょうめ。もうやってらんねぇ。おーい母ちゃん酒だ、酒持って来い」

と、まるで安土桃山時代の農民のような愚痴を吐いてしまいます。

 

ポケットの中で振動するiPhoneの存在に気づき、

「ああ・・・今は平成25年だったか・・」と気を確かにするのですが、

もしあそこで電話が鳴らなければ店長は一揆を起こしに阿蘇市役所に押しかけていたでしょうね。

 

 

さてこの唐箕がけ。

最初こそは面白くてハンドルを回しながら「ぐるぐるぐるぐるグルコサミン」とか歌いつつ楽しくやってるんですが、さすがに1時間もやってくると腕と腰が疲れてきました。

 

普通の唐箕がけ

 

そこで次は立って、ハンドルを回す腕を左手に変えてみました。

 

立って唐箕がけ。

 

しかし次第に左手も疲れてきたので、次は足で回してみました。

 

足で唐箕がけ。

 

しかし足でハンドルは回せない事に気づき、また普通に回しました。

 

普通の唐箕がけ

 

次第に退屈になってきたので本を読みながら回しました。

 

本読みながら唐箕がけ。

 

しかし全然集中できないので、やっぱり普通に回しました。

 

普通の唐箕がけ

 

次第に寒くなってきたので、一杯ひっかけながら回しました。

 

一杯ひっかけながら唐箕がけ。

 

しかしマイナスの気温では全然酔わず、すぐにシラフに戻って普通に回しました。

 

普通の唐箕がけ

しかしどうせこんなに苦労したところで全部幕府に持っていかれると思うとやってられないので、やっぱり一杯ひっかけながら回しました。

 

一杯ひっかけながら唐箕がけ。

というわけで、なんとか今週中には唐箕をかけ終えたいですねェ〜、ヒック。

そしたら籾摺りして瓶詰めしてようやく販売できますぅ〜う~ぃ、ヒック。

2月初旬くらいにサイトに掲載する予定ですぅ・・・オェー!!

 

先日より発売を開始いたしました「高島さんの自然栽培古代米ブレンド」。

 

高島さんの自然栽培古代米ブレンド
 

案の定すぐに売り切れたので「もっと下さい」とお願いしたところOKが出ましたので、南阿蘇の高島さんちまで取りに行って来ました。

 

 

高島さんちに着くと、裏庭になにやらモゾモゾとうごめく白い奴らが見えます。

 

ヤギ

 

その正体はなんと子ヤギ。しかも4匹も。

高島さんちにいたヤギ「すみ子さん」が子どもを生んでいたのでした。

 

すみ子さん

 

彼女がすみ子さんその人、いや、そのヤギです。とっても強そう。

 

あんまり近づくと頭突きしてくるそうなので彼女をナデナデするのはやめときます。

 

おっぱいを吸う子ヤギ

 

子ヤギたちは時折こうやっておっぱいに食らいついて必死にお乳を飲んでおります。

 

しかし母であるすみ子さんは「アンタ邪魔よ!」と言わんばかりに子ヤギを払いのけて自分のメシを食うのに必死です

 

う〜ん、自然界は厳しいんですね〜。

 

わんころもち

 

一方、子ヤギに主役を奪われた格好なのがこの・・・えーと、このワンちゃんの名前なんだったかな。

 

ちなみに後ろに見える窯は陶芸のための陶芸窯。

高島さんの娘である李恵さんは陶芸家なので自宅に大きな窯があるんですね。

 

名前を忘れてしまったこのワンちゃん、地獄のように燃え盛る窯の前にいるので

とりあえず便宜上「地獄の番犬・ケルベロス」と名付けておきます。

可愛くケルちゃんと呼びましょう。ベロちゃんでもいいかな。

 

ケルちゃん

 

「俺はここにいるワン」と言わんばかりに切ない瞳で店長を見つめるケルちゃん。

ごめんな、店長は子ヤギのことで頭が一杯なんだ。

 

帰っていく子ヤギ

 

というわけで店長もヤギを飼いたくなってしまったんですが、

うちにはヤツがいますから残念ながら飼えません。

 

フェムちん

 

「なんか言ったワン?」

 

べ、別に〜。

新年、あけましておめでとうございます。

今年も阿蘇のなかをよろしくお願いいたします。

 

 

・・・ええ、ええ、分かっております。

もう1月8日であることは十分に承知しております。

 

 

別に宝くじが外れたショックで寝込んでいたわけではありません。

のっけから忙しくてブログを更新するヒマがなかったんです。

 

 

 

というか宝くじってのもおかしいもんですよね。

結果を言えば店長は300円すら当たらなかったんですが、

あんなもん外れてしまえばただの紙ですよ。

 

 

結果を見るまでは1万円札よりも高級な紙であり、夢の塊のような紙であり、

なんとなくご利益がありそうなので仏壇の前に置いといたりする紙であり、

しかし仏壇の真ん前というのはちょっとおこがましい気がするので仏壇の裏にスッと差し込んどいたほうが謙虚なんでその分当たりそうな気がする、とか期待させる紙であり、

とにかく思わせぶりな紙なんですよ。

 

 

 

しかし外れた瞬間、ただの紙ですよ。

どうせただの紙を買うんならA4コピー用紙買ったほうがどれほど有意義か分かりません。

 

 

まぁ確かに普段仏壇に手も合わせないくせに宝くじを買った時だけ真剣に拝む店長もどうかとは思いますよ。

 

今思えば、仏壇の裏に宝くじをスッと差し込んでニヤリとほくそ笑んだあの瞬間、仏様の「アホかお前」という声が聞こえたような気がしましたが、あれは気のせいではなかったのですね。

 

 

 

おっと、宝くじを外したことについての愚痴はここまでにして、ここいらでみなさんに

今年の阿蘇のなかの目標をお伝えしておきましょう。

 

 

1.自然栽培で田んぼを10町作る

 

【解説】

自然栽培、つまり農薬はもちろん肥料さえも一切施さない栽培方法でお米を作るんですが、その面積をいきなりババーンと10町くらいの面積で作りたいな、と考えているんです。

 

去年は3反、つまり0.3町ほどの面積なんでいきなり30倍の面積になります。

 

まぁ実現にはか〜なりの努力か〜〜〜〜なりのお金が必要ですが、このくらいしないと阿蘇に、ひいては日本にお米の無農薬栽培は根付いていかないと思いますんで、「ええ、ダメ元よ。失敗上等よ。人生とはすなわち無謀な挑戦なのよ」くらいの気概でチャレンジしたいと意気込んでおります。

 

 

2.色彩選別機を買う

 

【解説】

当店ではお米に混入しております雑草の実や籾、石などを色彩選別機という機械に通して取り除いているんですが、自分では持っていないため借りて行なっているんですよね。

 

しかし色彩選別機に持っていくために一袋30kgある米をトラックに乗せて月に何度も持っていくのはとてもキツいし手間がかかるため、できれば自社で買いたいんです。

 

しかしこれが最も安いもので200万円するという悲しい価格なんです。

200万あったら何枚宝くじ買えるんだっつー話ですよ。

いや、宝くじはいらないな。

 

しかし無農薬のお米は除草剤を使わないので、どうしてもヒエなどの雑草の実が混入しがちです。ですので必ず必要な機械なのです。

 

今年一年頑張ってお米を売って、そのお金で買えればいいなと目論んでおります。

 

 

 

3.加工品の開発に力を入れる

 

【解説】

生産者のみなさんから「こんな農作物作ったんですけど売れませんか」みたいな相談をよく受けます。

しかし当店はインターネット販売という性質上、どうしても鮮度の問題がついて回る米以外の農作物の販売には手を出しにくいのが現状です。

 

そこで、例えばお茶ですとかお漬物などに加工して販売すれば、生よりもずっと賞味期限は伸びますので、ぐっと販売しやすくなるわけです。

 

現在販売している商品ですと、小国菊芋倶楽部の菊芋商品なんかが好事例です。

生だとせいぜい2週間程度の賞味期限である菊芋ですが、パウダーやチップスに加工すれば1年は賞味期限が保てますし、摂取もしやすくなりますよね。

加工品で在庫がある程度持てれば販売しやすくなりますし、販売しやすくなれば生産者にもどんどん作ってもらうことが可能になるわけです。

 

 

これについてはまだ明確なものではなく、モヤモヤとした不明瞭な目標です。

加工場などの大きな設備投資になってくるでしょうから、すぐに取り掛かれるものではありません。

でも今年中にはある程度の構想は固めたいです。

 

 

 

 

というわけで、今年も頑張っていきますんで

どうぞよろしくお願いいたします。

 

初詣

 

あけましておめでとうございます・・・・・の前に。

 

 

トップページに記載しております「年末年始の発送日のご案内」のお知らせですが、その正月休みの動機について「餅つきで力尽きた」と表記しておりますが、それが一体どういうことであるのかをとくとご説明いたしましょう。

 

 

まず事の起こりは12月も暮れに差し迫ったある日のこと。

喜多無農薬米生産会の北野さんより電話がありました。

 

こんな年の瀬になんだろうなと思い電話を取ると・・・・

 

「おぅ開くん!今度餅つきしよう!スーパーで餅ついて売るの!そうそう実演販売!日程は12月28、29、30,31の四日間!30と31は俺がやるから28と29はよろしく!もうスーパーもチラシに”餅つきやります”って書いて印刷したからキャンセルは無理!よろしく!んじゃ!ガチャ!」

 

 

「ちょっ・・・えっ!?北野さん!?餅つきって一体・・・」

 

 

「・・・ツー、ツー、・・・」

 

 

そんなわけで急遽行うことになったスーパーでの餅つき実演販売。

場所は「Big the Big城山店」という熊本市内のスーパーです。

 

 

そっからは大慌て。急いで数日で道具を取り揃え、そして当日。

 

 

そこには南阿蘇ハッピを着て「餅いかがっすかー」と声高に叫ぶ店長の姿がありました。

 

餅売り店長

 

餅つき

 

北野さんの他にも高島さん井芹さんも参加しております。

 

 

 

時折もちを石臼に入れ杵でペッタンペッタンとついていきます。

んおお・・・これは予想していた通りキツい!

 

ペッタンペッタン

 

しかも店長は実はヘルニア持ち

1ペッタンするごとに腰に1ズッキンきます。

もう餅を叩いているのか自分の腰を叩いているのか分かりません

 

 

餅もぼちぼち売れましてなんとか終えることのできた餅つき販売。

こりゃ年始は寝たきりになりそうです。

 

餅丸め