2014.2.28
フェイバリットソングのリスク
人間たるもの、誰しもマイフェイバリットソング、つまり「一番のお気に入りの歌」を持っているもんですが、子どもの場合はそのお気に入りの歌の移り変りがとても早いんですよね。
ウチの息子のお気に入りの歌ですが、つい先日までは件の「Do You Know カツドン?」だったんですが、現在は同じアンパンマンの「生きてるパンをつくろう」にすっかり心移りしたようで、朝から晩までこの歌を繰り返し聞いております。
それいけ!アンパンマンより「生きてるパンをつくろう」 作詞:やなせたかし
おいしいパンをつくろう
生きてるパンをつくろう
赤ちゃんは はだかで 生まれてくる
どじょうも はだかで
かえるも はだか
しかし たべずには 生きられない
ひもじいことは がまんできない
どんな ちいさな虫だって
たべずにいれば死んでしまう
おいしいパンをつくろう
生きてるパンをつくろう
いのちがけでつくろう いのちのパンを
ゴリラは毛だらけで パンツもしない
きんぎょは はだかで
みみずも はだか
しかし へいちゃらで 生きてるよ
ひもじいことは がまんできない
どんなえらい人だって
たべずにいれば死んでしまう
死んでしまう 死んでしまう
この歌、ポップで実に楽しげな曲調の歌なんですが、よく歌詞を聞くとお腹のすいた人にパンを分けるというアンパンマンの世界観とやなせたかし氏自身の戦争体験が反映されたであろうかなり重いテーマであり、特に最後の「食べずにいれば死んでしまう」というフレーズは油断して聞くとギョッとする内容であります。
さて。
うちの息子がこの歌を朝から晩まで聞いているのは先にお伝えいたしましたが、実際は晩も晩、寝る寸前まで聞いております。
最後まで聞き終えると「もう一回聴かせろ」とせがんでくるのですが、さすがにもう寝たいので「また明日聴こうね」となだめるんです。
しかし子どもは子ども。
「魔の二歳児」と呼ばれるだけはあり、聞き分けなんて全くせず、とにかく駄々をこねてきます。
問題はうちの息子がその歌を「生きてるパンをつくろう」という題名ではなく、「死んでしまう」というフレーズで呼んでいること。
つまり、泣きながら「死んでしまうーーー!!死んでしまうーーー!!」と泣き叫ぶわけですよ。二歳児が。夜更けに。
思わず「まだ二歳なのにそんなに人生悲観するんじゃない!」なんて説得したくなりますが、実際の意味合いとしては「死んでしまう(という歌詞のある歌をもう一度聴かせてくれよ)ーーー!!」なわけなので、別におかしいところはないのですが、しかし傍から聞けばえらいこと言ってるわけですよ。
こりゃマズいです。もし近所の人が聞いたらこれはとんでもないことになります。
「もしもし警察ですか?今ですね、お隣の家の2才くらいの男の子が”死ぬ”とかなんとか言って喚き散らしてるんですよ!!」
そりゃ警察もすぐにきます。
「おい警察だ!なんかお宅の子どもが死ぬとか殺してやるとか叫んでるといった通報があったんだが、まさか虐待してるんじゃないだろうな!!」
そりゃ私も言い訳しますよ。
しかし突然の警察の来訪にパニックになるのも無理はありません。
「え!?いや、ち、違うんですよ!生きてるパンをつくるんですよ!!」
「き、気をつけろ!こいつ覚せい剤もやってるぞ!!」
「いや、違う、違うんです!歌なんですよこれは!ゴリラは〜♪毛だらけで〜♪パンツもしない〜♪・・・という感じの!!」
「さっきから何言ってんだお前!いいから後ろを向いて手を壁について足を広げろ!!」
「えっ!?ま、まさか脱がすんですか!?僕はパンツ履いてますよ!?」
「し・・知らねーよ!!」
こりゃリスクを背負って生きてるパンをつくろうを聴かせるよりも、てんどんマンの歌かなんかを聴かせといたほうが無難ですね。





