阿蘇のなかブログ

また米の産地偽装が発覚しましたね。

大手小売のイオンが、偽装を施した三重県の米穀業者「三瀧商事」にまんまと騙されていた格好ですが、「イオンは大手のくせに騙されて情けない」とは言えないんですよね。

 

と言いますのも、こんなこと言うのも悲しい話なんですが、お米を販売している一小売業者として、また、お米を栽培している一米農家として言わせていただくと、米なんてやりたい放題の世界なんですよね。

なんせ、いくら偽装しようと見た目では絶対に判別が付かないわけですから。

 

 

お米の偽装はいくつか種類があります。

 

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多くの偽装は「産地偽装」です。

外国産を国産として販売したり、別の県のコシヒカリを「新潟産コシヒカリ」として販売したりする偽装です。

ブランド米として知られる「南魚沼産コシヒカリ」なんて、実際の南魚沼市の米生産数の数倍もの数が市場に出回っているほどだそうで、偽装米にはほとほと手を焼いているようですね。

今回のように中国産米を国産米と偽って販売したとしても詳しいDNA検査で産地を判別しなければまずバレませんし、その産地検査も偽装米を国産米に5%とか10%とか混ぜればはぐらかすことは容易です。

しかも、外国産ならDNA検査でなんとかなりますが、上記のように別の県産を新潟南魚沼産と偽って販売したとしても、これは検査してもバレません。

米の産地判別のDNA検査は外国産か日本産かしか分からないからです。

 

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次に多いのが「年度偽装」。

現在の年度よりも前に収穫したような、いわゆる「古米」を新米に混ぜて売る偽装です。

古米か新米かを見分ける方法は、発芽率とか米のpHを調べて酸化の具合で見分けたりといくつかあるようですが、これも産地偽装と同じくバカ正直に100%古米を新米と偽って販売する者はおらず、多くて10%、低いものでは1%程度とほんの少しずつ混ぜて売りますので、味ではわからず、少量を検査しても「100%クロ」とも言えないわけです。

こうなると偽装を見破るには一袋を全て検査するしかなく、そんなお金と手間のかかる検査をやるのは国の機関か大手小売くらいしかないわけです。

しかし実際には有名百貨店の5kg5000円のお米にも古米が混入していたなんて話はザラなわけで、実質的には混ぜて売ってもまず判別する術はない、と思って結構なようです。

産地偽装を行うのは米穀業者と相場が決まっておりますが、年度偽装は末端の農家もたやすく行えるのでたちが悪いんですね。

 

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次に「品種偽装」。

品種といってもコシヒカリをヒノヒカリと偽って販売するといった意味不明な偽装はやりません。

おせんべいなどを作る用の安い「加工用米」や、農薬が基準値を超えたりカビの生えたした「事故米」などを食べる用のお米として販売しやがるのです。

これは2008年の「事故米不正転売事件」が有名ですね。

これも上記の二つの偽装と同じく、普通の小売業者や消費者が判別する術は全くなく、偽装が発覚するのは政府機関による抜き打ち検査のみです。

 

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最後に・・・これは「偽装が発覚した」なんてニュースを聞いたことがないので

どれほど蔓延しているかは定かではありませんが、

恐らく全国でかなりの偽装が行われているであろう「オーガニック偽装」です。

 

すなわち、「殺虫剤や除草剤、化学肥料を一切使用せずに栽培した安全なお米です!」とか謳って全然普通のお米を売っているわけですね。

 

 

これは恐らく全ての偽装で最も発覚しにくい性質を持っております。

判別方法は残留農薬検査や残化学物質検査しかないのですが、

よほど農薬をふってなければポジティブリスト登録農薬の残留基準値が超えることはありませんし、

ちょっと出ても「あれれ〜?ちゃんと無農薬で作ったのにな〜?近くの田んぼの農薬が飛んできたのかな〜?それとも水かな〜?」とか言ってしまえば、

その嘘をこちら側で立証できない以上は法に問うことも難しいでしょう。

 

 

ニセオーガニックを防ぐ目的として制定された「JAS有機」ですが、

別に検査員が対象の田んぼで農薬が使っていないか24時間監視するわけでもなく、

かと言って収穫時に田んぼ一枚ごとに残留農薬検査を行うわけでもないので、

JAS有機認証だからといってこれらの偽装が行われていない保証はどこにもないのです。

逆にJAS有機認証を受けているという「信頼」のみで取り引きしている小売業者は、今回のイオンのようにあっさり騙されていると思います。

暴力団がフロント企業などを使って卸から小売までを組織的に行えば発覚することはまずないでしょう。

5kg¥1500の産地不明のブレンド米にJAS有機シールを貼って、あっという間に5kg¥4000の新潟産無農薬・無化学肥料栽培米に早変わりなわけです。

 

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んじゃこれらの偽装を見破るにはどうすんだよ、って話ですが、

一般消費者としては「信頼できる店から購入する」しかありません。

 

で、信頼できる阿蘇のなかストアはどうやって偽装米を掴まされることを避けるかというと、

ここで当店にしか出来ない判別方法が行えるわけです。

 

つまり

「米の生産者と直接会う」

「実際に田んぼに見に行く」

「除草剤を本当に使っていないか雑草の生え具合の様子を見る」

「化学肥料を本当に使っていないか初期生育時の青さや成長具合の様子を見る」

「稲刈りも取材に行く」

「籾摺りまで取材に行く」

「家まで行く」

「奥さんにまで取材する」

「生産者の名前、顔写真、地区名までの詳しい産地、田んぼの写真を全て掲載する」

「新たな生産者は生産者伝いに発掘する(当店の生産者が誰も知らない生産者の米は取り扱かわない)」

という、大手では決して行えない、地元志向の販売業者だからこそ行える方法でこれらの偽装を事前に回避することができるのです。

しかも当店のお米は全て農家との直接取引ですので、

「生産者は信頼できるが中に入ってる中間業者に騙された」というようなこともありません。

加えて、当店は産地直送でありながら当店でお米を保管して当店が発送業務を全て行なっているので、それぞれの生産者のお米の数量は全て把握しており、

田んぼの生産能力以上のお米を農家が出荷する、つまり「水田を30aしか持っておらず無化学肥料栽培での生産能力は多くても1400kgくらいなのに2000kgくらい出荷してる。残り600kgはどっから持ってきたんだ」ということもありません。

もし当店にそんなに過剰な数量を持ってこようもんなら「あなた無化学肥料栽培なのに収量が異常に多すぎ。怪しいので取引は永久に停止しますね」となります。

しかし受注業務だけを行い、在庫を持たず農家に発送を全て任せている「生産者ごとの産地直送店」はこれらを防止するのは難しいでしょう。

残念ですが、ビジネスとして行なっている以上、農家の良心に全てを任せるのは販売業者として間違っております。

 

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現在、当店で取り扱いしているお米は、多くが10年以上前から有機栽培でお米を作っている非常に意識の高い生産者であり、

その他の生産者はそれらの意識の高い生産者に呼応して有機栽培を始めた、

これまた意識の高い生産者ばかりです。

 

ですので、生産者の質の高さと当店の取材・販売方法を考えると

現時点では偽装米などは考えられませんが、

これよりいろいろな生産者が増えてくると、話は変わってきます。

 

当店のお米の値段はスーパーで売ってる5kg1500円の安いお米とは訳が違うわけで、

これらのお米をご購入いただいているみなさんに対して裏切るような行為は絶対に行ってはいけません。

 

「これだけやってれば騙されないだろう」という基準を設けることなく、品質面は常に気を使っていかなければいけません。