吉田清二さんの無農薬・無科学肥料栽培のお米。
当店の田んぼの地主である、
吉田清二さんのお米。
吉田清二さんは阿蘇市一の宮町坂梨地区で農業を営む農家であり、当店がお借りしている田んぼの地主さんでもあります。 平成3年より無農薬栽培でお米を作り始めましたので、去年度の時点で無農薬栽培歴は実に24年となります。
吉田さんはお米の他にも「阿蘇ものがたり」というブランドでトマトケチャップやソース、日本酒を作って販売されたり、牛の飼育を行ったりと幅広く事業を行っておりましたが、段階的に事業を縮小し、阿蘇ものがたりも社長を退任され、牛舎も後継者に任せ、あとは米作りだけを行ってきました。
あと5年以内くらいには米作りも完全に止める予定だったという吉田さんですが、今回の熊本地震の影響もあり、今年度をもって米作りを止めることを決意いたしました。※吉田さんの田んぼは来年以降、全て当店が作付けを行います。
地震の影響で、これまで個人で販売したり専門店などに卸していたお米の販売はさっそく今月から段階的に中止することになりましたので、当店で販売させていただくこととなりました。
吉田清二さんは育苗は普通のマット苗でもなく、当店のようなポット苗でもなく、「土付成苗」をいう方式で行います。これはポット苗と同じく、苗を成苗になるまで苗代で育て、文字通り成苗を土の付いた状態で田植えする方式です。根を切らずに土ごと植えますので活着がよく、除草機を早めに入れることができるので除草対策には極めて効果の高い育苗方法です。除草は3輪の常用除草機を数回かけ、除草機で取りきれなかったヒエなどは手取りを行います。
乾燥、籾摺りの設備も自宅に完備しており、乾燥は温度を上げずに通風だけで低温乾燥させ、籾摺り後の玄米は全てコンテナを改造した15度以下の専用冷蔵庫に保存するそうで、その食味への徹底っぷりといったら生半可なものではありません。
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阿蘇市一の宮町坂梨にある吉田さんの田んぼ。幸いなことに農地は地震の影響はなく、無事に作付けすることができた。
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阿蘇の他地域と同様に、坂梨地区もまた阿蘇山からの湧き水が豊富で、田んぼの農業用水は全て地下水でまかなっている。
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「もう引退する身だから」と顔出しを照れる吉田さん。そこで草刈りの休憩中の横顔をパチリ。
生産情報
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生産者
吉田清二
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生産地
熊本県阿蘇市一の宮町坂梨
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品種
コシヒカリ
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農薬の使用
なし
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肥料の使用
米ぬかぼかし(米ぬか…九州産、福岡コープ(Fコープ)から入手)
阿蘇産牛堆肥(自家製) -
除草方法
機械除草、手除草
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種籾の消毒
温湯消毒を実施
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種籾の入手
自家採種