Tatsuro Tochihara
2016栃原辰郎さん 28年度産商品ページ

栃原辰郎さんが作る、無農薬・無施肥栽培米。

栃原辰郎さんが作る、無農薬・無施肥栽培米。

地震の被害

栃原辰郎さんは熊本地震により大きな被害を受けました。自宅は敷地全体や柱がずれて大規模半壊となり、抜本的な耐震改修か建て直しを行わなければ住めくなってしまいました。また、車も車庫の下敷きとなり、買い直したり修理したりしました。不幸中の幸いだったのは、昨年購入したトラクターは無事だったこと、アスパラガスやトマトを栽培している大型のハウスが壊れなかったこと、田んぼに被害がなく用水の心配もないことです。

稲刈り後、お米を取りに栃原辰郎さん宅へ伺うと、本宅や小屋は傾いたままとなっていました。「行政に解体ば依頼しとるばってん、いつになるか分からんね」地震から半年経ってもなお南阿蘇村の被災した建物の解体は進まず、依然順番待ちとなっています。先月からトラクターや農作業を行う作業小屋のみ建て始めたそうで、大工さんが作業をしておられました。

現在は仮設住宅に奥さんと2人で住んでおられますが、またこの場所に家を建てる予定だそうで「本当はあと5年くらいで引退するつもりだったばってん、地震で借金が増えたけん、まだまだ働かなんばい」と疲れを感じさせない顔で笑っておられました。

右の小屋と奥の本宅は大規模半壊となり解体が必要 右の小屋と奥の本宅は大規模半壊となり解体が必要

押し潰れた作業小屋は一足早く建て直しを始めた 押し潰れた作業小屋は一足早く建て直しを始めた

6月27日の稲の様子

栃原辰郎さんの田植えには日程が合わず写真を撮りに行けなかったため、6月27日に稲の様子の写真を撮りに行ってきました。
6月中旬から雨続きばっかりだった阿蘇ですが、6月20日には水害が起き、白川の氾濫により田んぼが土砂で埋まったり、新たな土砂崩れが起きて道路を防ぐなど、地震の追い打ちをかけるような災害が起きております。

荒井弘さんの自宅近くの田んぼでは、用水路が壊れ、すぐそばの住宅も敷地全体が傾き半壊となりましたが、なんとか田植えを行うことができました。しかし地震により田んぼ内に20〜30cmほどの高低差ができたため、お父さんが田植え当日までハローで土を引っ張ってなんとか均そうと頑張っておられました。

6月27日の稲の様子

7月19日の稲の様子

田植えから40日以上経過した稲は分げつが進みしっかりとした姿になってきます。
暑い中、歩行式の除草機「あめんぼ号ミニ」を何度も掛けたそうで、お会いした時には真っ黒に日焼けされておりました。

7月19日の田んぼ

7月19日の稲

8月15日の稲の様子

ヒノヒカリなのでこの時期でもまだ穂は出ておりませんが、もうじき出穂しそうです。農業ボランティアの方たちが数十名、ヒエ取りのお手伝いをしてくれたそうで、ヒエの姿は見当たりません。

8月15日の田んぼ

8月15日の稲

稲刈り

10月18日。緒方睦美さんの稲刈りをやっていると、籾コンテナを積んだ軽トラで栃原さんがやってきました。「緒方さんの刈ったら次はウチの田んぼやけんね」

この時期になると忙しかったアスパラガスやトマトも一段落するため、あとは稲刈りを終えれば一息つくことができます。とはいえ、4畳半ほどの仮設住宅に奥さんと二人暮らしのためなかなか疲れが取れないそうで、「狭いから座ったまま冷蔵庫に手が届くけん、ビールがどんどん減るもんな」と冗談交じりに笑います。

トマト、アスパラガスの作業に加えて今年は地震の片付けや様々な書類の申請手続きなどに追われ、田植え後1ヶ月以内に満足な除草ができなかったという栃原さん。しかし7〜8月の天候が良かったせいか稲は思いの外育っており、「反に3俵かと思いよったけど、こりゃ5俵以上はありそうばい」と安堵の表情。地震直後は今年は米は作らない、と決めたそうですが、なんだかんだでやっぱり作ることに決めて良かった、と話されておりました。

栃原辰郎さんの稲刈りの様子。

稲刈りを行うのは北野悦之さん。

穂の様子を見る栃原辰郎さん。

収量はまぁまぁ良さそうだ。

阿蘇山を望みながら稲刈り。

お昼ごはん。

籾を乾燥機に入れる。

当店のお米のこだわり

無農薬栽培の米作りの様子

無農薬栽培米のみ取り扱い 当店は農薬や化学肥料を使用せず栽培したお米のみ取り扱いしております。万が一にも慣行栽培のお米が混ざることはありません。

当店のお米の生産者

信頼できる生産者たち 有機農産物は信頼性が第一。当店では阿蘇地域の生産者とだけ取り引きを行い、さらに栽培期間中は各生産者の圃場へ月に2回以上行き、栽培の様子を直に確認しております。

米袋

無料で脱酸素剤パック お米(5kg売り)には脱酸素剤を入れて無酸素状態にすることで、輸送中や保存時におけるお米の酸化や虫の発生による品質低下を防止しています。

精米

ご注文後に精米いたします お米の精米度合は玄米、白米、7分づき、5分づき、3分づきの5種類から無料にてご選択が可能です。

白米、玄米、分づき米

玄米、白米、分づきが選択可能 お米は精米した瞬間から品質低下が始まります。当店では精米をご注文後に行うことで、できるだけ新鮮なお米をお客様の元へお届けいたします。

新着情報

令和5年度産 新米 阿蘇産 無農薬栽培米