Kazuko Takashima
2014高島和子さん 26年度産商品ページ

高島さんはコンバインに乗り、岡田さんは今日も手刈りのお手伝い。手前に見える真っ黒な稲穂は「緑米」。この田んぼには緑米やら香り米やらイセヒカリやら、とにかく珍しい品種ばかりが植えられている。普通の農家は長年作り慣れた品種だけを作るが、高島さんは毎年植えたことにない品種にも果敢にチャレンジしているのだ。。

高島さんはコンバインに乗り、岡田さんは今日も手刈りのお手伝い。手前に見える真っ黒な稲穂は「緑米」。この田んぼには緑米やら香り米やらイセヒカリやら、とにかく珍しい品種ばかりが植えられている。普通の農家は長年作り慣れた品種だけを作るが、高島さんは毎年植えたことにない品種にも果敢にチャレンジしているのだ。

自然栽培で作る高島さんの「神の米」

先日稲刈りした「亀の尾」も珍しい品種でしたが、本日稲刈りを行う「イセヒカリ」もあまり耳にしたことのない品種ですね。

「イセヒカリ」は、平成元年に猛烈な台風が伊勢地方を襲った際、風でベッタリと倒れてしまったコシヒカリの中にたった2株だけ元気に直立していた稲を見つけ、それを試験栽培しながた増やしていった品種です。その稲が発見されたのが伊勢神宮の神田だったので「イセヒカリ」という名前がついたそうで、その所以から別名「神の米」とも呼ばれているそうです。どうやら大変貴重なお米のようですね。

昨年まで「ミネアサヒ」を栽培していた自然栽培田に作付されたイセヒカリですが、倒伏に強いという通り、コシヒカリよりずいぶん背丈が短く株がガッシリしてますね。確かにこれなら台風でも難なく凌げそう。秋空の下、大型コンバインに乗ってどんどんイセヒカリを刈っていく高島さん。収量もまずまずのようです。
高島さんが南阿蘇村の大自然の中、無農薬・無施肥の自然栽培で作った「神の米」。こりゃなんだかご利益のありそうなお米ですね。

なお、イセヒカリは硬質米ですので研いですぐに炊くとパサパサになるそうで、炊く前に1時間〜6時間(季節による)ほど吸水させるとふっくらと炊き上がるそうです。

亀の尾の稲刈り。
手刈りを行う店長と岡田さん。亀の尾の田んぼは奥に向かって細くなっているため、4条刈りのコンバインだけでは刈り取りが結構な範囲の手刈りが必要。

手刈りを行う店長と岡田さん。亀の尾の田んぼは奥に向かって細くなっているため、4条刈りのコンバインだけでは刈り取りが難しく結構な範囲の手刈りが必要。

自然栽培で作った幻の品種「亀の尾」を食べる店長。なるほど、サッパリしていていくらでも食べられそうな純朴な味がする。

高島さんが自然農法で作った幻の品種「亀の尾」を食べる店長。こんな貴重なお米を室内で食べるのもなんなんで、田んぼの中で食べてみる。なるほど、サッパリしていていくらでも食べられそうな純朴な味がする。

稲刈り始まる。まずは亀の尾です

高島さんは珍しい古代米の中でも一際珍しい品種(香り米や紅もち米)などを栽培しておりますが、それ以外にも非常に珍しい品種の栽培に積極的にチャレンジされておられます。

その一つが本日稲刈りを行う「亀の尾」。詳しい品種の説明はウィキペディア先生にお任せするとしますが、簡単にご説明しますと「亀の尾」は現在の多くのお米の品種の祖先となる素晴らしい食味を持った品種でして、食べて美味しい、酒にしても美味しい、ということで一時期は20万ヘクタール近く栽培されていたようです。その良食味は品種改良によってコシヒカリササニシキなどに受け継がれていき、やがて亀の尾自身は全く栽培されなくなったのですが、1980年代にある酒造家が復活させたことをきっかけに今日ではごくごくわずかではありますが日本各地で栽培されております。

そんな亀の尾の稲刈りですが、高島さんが急用ができたため、とりあえず北野悦之さんと高島さんの元で農業研修を行っている岡田さんの二人で稲刈りを行います。

北野さんがコンバインで刈りながら、岡田さんが狭い奥地の稲を手刈りする、そしてそんなお二人の写真を撮る私。・・・・とここで北野さんが一言。「なんばしよっとね!あんたも手刈り手伝わんかい!はい、鎌どうぞ」
ちょっと待って下さいよ。あたしゃ写真だけ撮るつもりで来たんで完全に私服で来てるんですから。・・・とそんな言い訳も通用せず、私も岡田さんと一緒に手刈りを手伝う羽目になったのでした。

で、どんな味がするんでしょ

そんな亀の尾ですが、どんな味がするんですかね。
「どちらかと言うとササニシキ系の味よね。サッパリ的な」と高島さん。亀の尾は「」と同じくあらゆる品種の大元ですので、コシヒカリやヒノヒカリのようなもち米系遺伝子は含まれていないんですね。なのでうるち米本来の味に近いようです。

「阿蘇のなかさんも食べてみなよ」と高島さんが個人的に亀の尾をくれたので、さっそく食べてみました。白米に精米して、高島さんのアドバイス通り浸水時間をやや長めにとって炊きました。さてさて、どんな味やら。いただきまーす。

・・・ふんふん、確かにヒカリ系のお米とは全く異なる食味ですね。こないだ大森さんのササニシキも貰って食べましたけど、同じ系統のさっぱりとした味です。モチモチ具合と甘みはヒカリ系品種のほうが上ですが、おかずの存在を引きたせるのはこちらのほうが上かもですね。というわけで、高島さんの無農薬・無施肥の自然栽培亀の尾、みなさんもいかがでしょうか。

苗を手植えする高島さん。
田植え機の操作はベテランでも難しく、ほんのコブシ一個分ハンドルを曲げただけで植え付けラインがぐにゃりと曲がる。しかし無農薬栽培ではこのラインを綺麗に揃えておかないと除草機掛けに支障をきたしてしまうので丁寧な作業が求められる。

田植え機の操作はベテランでも難しく、ほんのコブシ一個分ハンドルを曲げただけで植え付けラインがぐにゃりと曲がる。しかし無農薬栽培ではこのラインを綺麗に揃えておかないと除草機掛けに支障をきたしてしまうので丁寧な作業が求められる。

今年もいろいろな品種を田植え

6月6日。いよいよ田植えが始まりました。高島さんは古代米を普通のお米と同じ田んぼに植えますので、田植えにも工夫が必要です。ここからここまでは緑米、ここからここまでは香り米、こっから先はうるち米・・・といった具合に田んぼに目印の木を立て、それを目安に田植えを行います。

いつも使用している歩行型の田植え機は壊れて修理が必要なのですが、何ぶん古い型なので修理しようにもパーツがないということで、今年は常用型の田植え機で田植え作業。慣れていない常用型での作業に「キャー!歪んじゃった!」とかなんとか叫びながらもやはり歩行型に比べて作業スピードは随分早く、早々に田植えは完了。・・・ですが、やはり三種類のお米を一枚の田んぼに植えるとなると田植え機だけでは難しいので、手植えで補植を行なっていきます。

今日の作業は終わりですが、緑米はこの田んぼに後日手植えで田植えを行い、あとの黒米や香り米、ヒノヒカリなどは別の田んぼに作付を行います。まだまだ終わらない高島さんの田植え。すべて植え終わる頃には除草作業が始まります。

苗代に苗箱を運ぶ高島さん。
不織布シートの大きさに合わせて縦に四列ずつ並べていく。ハウスの中と違いドロドロの田んぼの中に苗箱を並べる作業はかなりの重労働だ。

不織布シートの大きさに合わせて縦に四列ずつ並べていく。ハウスの中と違いドロドロの田んぼの中に苗箱を並べる作業はかなりの重労働だ。

4月20日、まずはコシヒカリの種まき

4月。今年も本格的に米作りが始まりました。5種類の古代米を含め多くの品種を作っている高島さんですが、まずは早生の品種である「コシヒカリ」の種まきを行います。

お湯のみで消毒を行う「温湯消毒」を済ませた種籾を手動の種まき器を使い種を播いていきます。今年は宇都宮さんの苗も高島さんの田んぼで育苗するそうで、宇都宮さんも種まきのお手伝い。宇都宮さんが種を播き、高島さんが手で空いている隙間にきっちり種を入れ、私、阿蘇のなかストア店長が上から土を入れるという淀みなきトライアングル作業を行い、あっという間に作業は終了いたしました。

高島さんは苗の芽出しも田んぼで行いますので、種まきを終えた苗箱はそのまま田んぼに移動します。苗箱をきっちりと並べたら、苗を直射日光と低温から守る目的のある不織布シートを上から被せて作業は終了。あとは田植えまでの期間、毎日の管理を行いながら健康な苗を育てていきます。

当店のお米のこだわり

無農薬栽培の米作りの様子

無農薬栽培米のみ取り扱い 当店は農薬や化学肥料を使用せず栽培したお米のみ取り扱いしております。万が一にも慣行栽培のお米が混ざることはありません。

当店のお米の生産者

信頼できる生産者たち 有機農産物は信頼性が第一。当店では阿蘇地域の生産者とだけ取り引きを行い、さらに栽培期間中は各生産者の圃場へ月に2回以上行き、栽培の様子を直に確認しております。

米袋

無料で脱酸素剤パック お米(5kg売り)には脱酸素剤を入れて無酸素状態にすることで、輸送中や保存時におけるお米の酸化や虫の発生による品質低下を防止しています。

精米

ご注文後に精米いたします お米の精米度合は玄米、白米、7分づき、5分づき、3分づきの5種類から無料にてご選択が可能です。

白米、玄米、分づき米

玄米、白米、分づきが選択可能 お米は精米した瞬間から品質低下が始まります。当店では精米をご注文後に行うことで、できるだけ新鮮なお米をお客様の元へお届けいたします。

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