Katsuko Tajiri
2015田尻カツ子さん 27年度産商品ページ

田尻カツ子さんの無農薬・無化学肥料栽培のお米。

収穫前のコシヒカリと田尻カツ子さん

Story 田尻カツ子さんについて

実は大先輩!田尻カツ子さんのこれまで。

南阿蘇村一関で農業を営む田尻カツ子さんは、以前より農薬・化学肥料を使用せずにお米を栽培しておりましたが、今年度より喜多無農薬米生産会に所属し、同じ志を持つ生産者たちの一員として米作りを行うこととなりました。

そんな田尻さんの田んぼに向かう道中、北野悦之さんはこんなことを言っておりました。
「もう田尻さんも3〜4年くらいは無農薬で作りよるごたるばい」
へぇ〜、そうなんですか。こんなに近くにそんな生産者がいらっしゃるなんて、まだまだ阿蘇は広いですね。……なんてことを喋っていたら!田尻さんはそんなもんじゃなかった!

「えー、無農薬栽培を始めて今年で15年目になりますかね」
え?あれ、ウソっ!?ちょっと北野さん、話がずいぶん違うじゃないですか。
「元々無農薬栽培をやり始めたのは父の代からで、父が5年ほどやって引退した後に私が引き継いて15年目なんで、うちの田んぼは計20年くらい農薬と化学肥料は使用してませんよ」

それを聞いた北野悦之さん、アチャーという顔をしながら
「俺が作り方について田尻さんにあれこれ言ったけど、なんね、田尻さんのほうが先輩たい!」
教えてもらわなんのは俺のほうやったたい、と苦笑いです。

稲刈り前、穂の熟れ具合を確認する 田尻カツ子のコシヒカリの田んぼ。向こうには阿蘇山が見える。

土着菌を利用した米作り。

田尻さんのお父さんが65才の時にEM菌(有用微生物群)を用いた米作りの存在を知り、そこからお米の無農薬栽培に挑戦。70才の時に農業を引退するまで、いろいろと試行錯誤をしながらお米を作っておりました。
その後田尻さんが農業を継ぎ、最初はお父さんと同じくEM菌を使って栽培しておりましたが、やがて土の中に存在する「土着菌」のに着目し、10年ほど前から阿蘇の山林の土から掘り出した土着菌を使ってぼかし肥料(発酵肥料)を作り、肥料として散布しているそうです。

うーん、15年のキャリアをお持ちとは……こりゃ私も同じ生産者として田尻さんからいろいろと教えてもらう必要がありそうです。

ところで、これまではご自分でお米を販売していたそうですが、なぜ今年から当店でも取り引きを?
「それが2年ほど前くらいからかな、30kgの米袋を持てなくなってきたんですよ」
地元を中心とした個人のお客さんにお米を販売していた田尻さん、これまでは注文があったら30kgの米袋を車にヨイショと乗せて配達してたんですが、最近になっていよいよ担げなくなってきたそうで、腰がギックリいく前に自分での販売は止めようと思ってますのでどうぞよろしくお願いします、ということでした。

いや、そのお年で、と言ったら失礼かもしれませんが、これまでよく米袋担げましたね。
後の販売はどうぞお任せください。無農薬栽培歴、親子合わせて20年。こういった阿蘇の宝とも言うべき素晴らしいお米を売りたくてお店を始めたんですから。

田の入り口を手刈りする田尻さん

Harvest 稲刈り

9月15日、稲刈りです。

本当は明日9月16日の予定でしたけど、明日が雨の予報ですので本日9月15日に稲刈りを行います。
朝9勤、喜多ライスセンター。北野悦之さんと話していると、田尻さんと娘さんが軽トラでやってきました。この軽トラに籾運搬のコンテナを積んで、田んぼからこのライスセンターまで籾の運搬を行います。

10分ほど走り田尻さんの田んぼへ到着。田尻さんの田んぼは計2枚、それぞれ10aと40aほどの面積です。まずは小さいほうの田んぼから稲刈りスタート。北野さんが4条刈りのコンバインで稲刈りを行い、田尻さん親娘は田の4隅を鎌で手刈りします。

ほどなくして籾が満杯に。コンバインから軽トラに乗せたコンテナに籾を移します。
「今刈った面積で満杯ってことは……収量は結構あるばいな!」と北野さん。
田尻さんも「ここん田は昔から地力があるけんね」とホッとしたご様子です。
今年の九州は初夏が日照不足でしたので早生のコシヒカリはやや収量が落ち気味なんですけど、田尻さんのは反6俵以上、もしかすると7俵近くあるかもですね!

コンテナに籾を移す作業を見守る田尻さん

9月15日、稲刈りです。

雑草の少なさが収量に結びついたと思うのですが、ヒエの姿は全くなし、コナギがちらほらある程度ですね。除草はどのように行っているんですか?
「田押し車と手除草です」え、動力除草機じゃないんですね。5反ほどの面積を田押し車だけじゃ大変でしょうに。「それがですね、トロトロ層ができてるんで除草機を手で押すのもそれほど大変じゃないんですよ」

20年ほど農薬や化学肥料を使用していないことに加え長年微生物で発酵させたぼかし肥料を使用しているためでしょう、田尻さんの田んぼでは「トロトロ層」と呼ばれるきめ細かい土の層が表面にできており、文字通り土がトロトロ。ですので除草機を押すのもそれほど力が要らず、時間もかからないとのこと。トロトロ層には草の種を埋没させる役割もありますから、除草機がけとトロトロ層により雑草はかなり抑えられているようです。「でもヒエは多いですよ。今年も結構手で取って、けどここ5年くらいでようやく少なくなってきたかな」ヒエは翌年に種を落とさないように毎年丁寧に除草を行っているそうです。

その後北野さんに「コンバインの操作も覚えなっせ!」とコンバインの操縦をレクチャーされ、少し自分自身で稲刈りした後、2枚目の田んぼに移動。昼食を挟んで午後2時に無事稲刈り終了しました。

北野さんにコンバインの操縦を教えてもらい、すこし稲刈りをした
  • 真ん中の最後に残った稲は、北野悦之さんに教えてもらいながら田尻さん自らコンバインで刈り取った。

    真ん中の最後に残った稲は、北野悦之さんに教えてもらいながら田尻さん自らコンバインで刈り取った。

  • 数列ほど藁をカットせずに長いまま稲刈りした。敷き藁(藁によるマルチ)など、他の農作物に使用するそうだ。

    数列ほど藁をカットせずに長いまま稲刈りした。敷き藁(藁によるマルチ)など、他の農作物に使用するそうだ。

  • 喜多ライスセンターへの籾の運搬は娘さんが行う。稲刈り終了後、荒牧武治さんの籾の運搬も手伝ってくれた。

    喜多ライスセンターへの籾の運搬は娘さんが行う。稲刈り終了後、荒牧武治さんの籾の運搬も手伝ってくれた。

生産情報

  • 生産者

    田尻カツ子

  • 生産地

    熊本県南阿蘇村一関

  • 品種

    コシヒカリ

  • 農薬の使用

    なし

  • 肥料の使用

    ぼかし肥料
    魚かす(熊本産)、油粕、米ぬか(阿蘇産)に阿蘇山林から採取した土着菌を混ぜて発酵させたもの
    ラミカル
    帆立(青森産)の殻を粉砕した肥料

  • 除草方法

    中耕除草機、手除草

  • 種籾の消毒

    温湯消毒を実施

  • 種籾の入手

    自家採種

  • 栽培の履歴

    田植え … 2015年5月14日
    稲刈り … 2015年9月15日

当店のお米のこだわり

無農薬栽培の米作りの様子

無農薬栽培米のみ取り扱い 当店は農薬や化学肥料を使用せず栽培したお米のみ取り扱いしております。万が一にも慣行栽培のお米が混ざることはありません。

当店のお米の生産者

信頼できる生産者たち 有機農産物は信頼性が第一。当店では阿蘇地域の生産者とだけ取り引きを行い、さらに栽培期間中は各生産者の圃場へ月に2回以上行き、栽培の様子を直に確認しております。

米袋

無料で脱酸素剤パック お米(5kg売り)には脱酸素剤を入れて無酸素状態にすることで、輸送中や保存時におけるお米の酸化や虫の発生による品質低下を防止しています。

精米

ご注文後に精米いたします お米の精米度合は玄米、白米、7分づき、5分づき、3分づきの5種類から無料にてご選択が可能です。

白米、玄米、分づき米

玄米、白米、分づきが選択可能 お米は精米した瞬間から品質低下が始まります。当店では精米をご注文後に行うことで、できるだけ新鮮なお米をお客様の元へお届けいたします。

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