生産者
酒井美由紀
生産地
熊本県阿蘇郡産山村田尻
品種
コシヒカリ、イセヒカリ
農薬の使用
使用なし
肥料の使用
グアノ、油粕いずれも有機JAS適合肥料
農薬不使用の年数
24年-34年目
化学肥料不使用の年数
24年-34年目
酒井美由紀さんは「ポット苗」による育苗を行っております。このポット苗は一箱にまく種籾の量が30g〜40g程度。普通のマット苗が100g〜200gですので、田んぼの苗代で育苗した場合、苗同士の栄養の取り合いが少なく、一株一株がとても良く成長するのです。
そのため標高が高く、農業用水も山から湧き出る地下水のためとても冷たいここ産山村にはポット苗はうってつけ。大きく成長した苗を植えるので、田植え時の低い気温と水温に負けず元気に育つのです。ちなみに当店もポット苗で育苗してます。
今年も酒井さんの田んぼではアイガモを投入し雑草を食べてもらう「アイガモ農法」による米作りを行いますが、アイガモの投入にあたり「うぶやま保育園」の子どもたちにお手伝いしてもらいました。
まだ小さいアイガモたちはとても可愛く、保育園児たちにも大人気。田んぼに放つとすぐに泳ぎだし、すぐに水面に顔を突っ込んで雑草や虫を食べ始めます。6月から8月までの2ヶ月間に渡ってアイガモたちは田んぼを泳ぎ回って除草作業に精を出すことになります。
2022年10月6日、稲刈りを行いました。
酒井さん宅前の田んぼに到着すると、2台のコンバインで稲刈りが行われていました。4条刈りと3条刈りで合わせて7条刈り。これならあっという間に稲を刈ってしまいますね。
午前中に稲刈りを終えた山の中のコシヒカリは収量的には「ほどほど」だったそうですが、こちらのイセヒカリは穂も長く分けつも多いようで、収量も結構ありそうですね。酒井さんも「イセのほうが茎もしっかりして強い」そうで、ここ標高700mの産山村ではイセヒカリのほうが育てやすいのかもしれません。
ちなみに2018年まで米作りを行ってきた、美由紀さんのお父さんである酒井忠晃さんはこの日はゴルフに出かけているそうで、まだまだお元気そうです。