2021年 酒井美由紀さん

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酒井美由紀さんが作る、アイガモ農法コシヒカリ。

令和3年度産、熊本阿蘇産。酒井美由紀さんが作る、アイガモ農法のお米。

この商品の生産情報

酒井美由紀さん

生産者

酒井美由紀

生産地

熊本県阿蘇郡産山村田尻

品種

コシヒカリ

農薬の使用

使用なし

肥料の使用

グアノ、油粕いずれも有機JAS適合肥料

農薬不使用の年数

23年〜33年目

化学肥料不使用の年数

23年〜33年目

アイガモ農法

2021年7月28日。産山村の山中にある酒井さんの田んぼへやってくると、「グワッグワッ」と元気のいい鳴き声が聞こえてきます。どうやら夏の暑さに負けず、アイガモたちが草取りに励んでいるようです。・・・・が。なんだかアイガモの数が少ないですね。

「今年もアイガモがかなりやられちゃって」
今年はまだ「ひよこ」のアイガモが網を破って侵入した野生動物にやられ全滅し、さらにその後田んぼに放ったアイガモもやはり野生動物の被害にあったようで、ほんの5匹が残ったばかり。それでも頑張って除草してくれたおかげでヒエやコナギなど、雑草の姿はほぼ見受けられません。
同じくアイガモ農法で長年米作りを行ってきた後藤明子さんなんかは今年からとうとうアイガモを入れるのをやめちゃったんですが、それも原因は野生動物による被害だったわけで、近年イノシシがどんどん人里に近づいて田んぼに被害が出ているように、アイガモを襲うイタチやテン、キツネなんかも出現率が高くなったからでしょうか。

泳ぐアイガモと酒井さん 雑草を食べるアイガモ 酒井さん親子 酒井さん親子

稲刈り

2021年10月8日、稲刈りを行いました。
今日は酒井さんの自宅近くの田んぼに植えてあるイセヒカリの稲刈りです。ほんの数アールの面積の丸っこい形の田んぼをぐるぐると刈り取っていきます。オペレーターの方も慣れたもんで、4条刈りのコンバインで田の入り口や角を手刈りする必要がないくらいにきれいに刈り取っていきます。稲刈りは狭い田んぼが多い地域のほうが上手な人が多いですよね。

酒井美由紀さんによると、今年は肥料の菜種油かすの量を減らしたそうですが、それでも結構分けつしてますし、収穫量も良さそうです。とはいっても、産山村は阿蘇の中でも最も標高が高い地域の一つで夏場でも比較的涼しいですし、農業用水の湧き水はその冷たさから稲の成長を遅らせますから、お米の収穫量は決して多くはありません。

それでも飲み水として使用しているほど新鮮で美味しい湧き水と完熟期の寒暖の差(昼はTシャツ一枚だが夜は長袖で毛布に包まって寝る)によって育まれたお米の味は阿蘇随一で、そこにさらに農薬を一切使わず、有機肥料のみで作る手間暇をトッピング。こうして今年も無事に素晴らしいお米をみなさんにお届けできるです。

稲刈りする様子 コンバインに溜まった籾を軽トラに移す 刈り取った籾を見る酒井さん親子
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