生産者
酒井美由紀
生産地
熊本県阿蘇郡産山村田尻
品種
コシヒカリ
農薬の使用
使用なし
肥料の使用
グアノ、油粕いずれも有機JAS適合肥料
農薬不使用の年数
22年〜32年目
化学肥料不使用の年数
22年〜32年目
阿蘇郡産山村で長年に渡りアイガモ農法で無農薬栽培のお米を作ってきた酒井忠晃さんですが、昨年より娘の美由紀さんが農業を引き継いで、引き続き無農薬栽培でお米を作っております。
2020年8月4日。酒井美由紀さんの田んぼには元気に雑草を食べ歩くアイガモの姿がありました。もうあと数日でアイガモを田んぼから引き上げるとのことで、アイガモもだいぶ大きくなっております。しかしこれでもかなり数が減ったんだとか。
「ここまで大きくなれば大丈夫だけど、小さいうちにずいぶんやられました」
山中に位置する産山村は野生動物が多くアイガモがやられやすいのですが、酒井さんによればこの田んぼはまだマシなほうで、自宅近くの田んぼに至っては最終的に2匹しか残っていなかったのだとか。周囲の網を突破してくるイタチやテン、キツネに加え、空から鷲や鷹が襲っているのかもしれません。
5月23日に植えた苗もどんどん分けつも進み、立派に育っているようです。順調に生育すれば10月中旬ごろに稲刈りを行います。
2020年10月14日。酒井さんの稲刈りは昨年とぴったり同じ日となりました。
午前10時に酒井さんの田んぼに到着すると稲刈りを始めたばかりのようで、棚田の一番下の田んぼの周り1周分を刈り取ったところでした。ほどなくして忠晃さんも田んぼに到着。稲刈りは完全に美由紀さんとコンバインに乗るオペーレーターにお任せてしております。
今年はアイガモが少なくなったものの、雑草はおおむね食べてくれたようで、稲刈り中の田んぼの土を見ても雑草の姿はほとんどありません。イノシシの被害もなく、熊本中で猛威を振るった害虫「ウンカ」もいないようですので稲も刈り取りまで立派な立ち姿を保っておりました。