Takayuki Ogata
2014緒方孝行さん 26年度産商品ページ

北野さんがコンバインで一枚目の稲刈りをしている最中、緒方さんは二枚目の田の稲刈りに備えるべく端を手刈りする。手刈りした稲は最後にコンバインにかけて脱穀するのだ。

北野さんがコンバインで一枚目の稲刈りをしている最中、緒方さんは二枚目の田の稲刈りに備えるべく端を手刈りする。手刈りした稲は最後にコンバインにかけて脱穀するのだ。

収穫した籾は軽トラに載せてすぐにライスセンターに運んで乾燥を始める。喜多ライスセンターには無農薬栽培米専用の乾燥機があるので慣行栽培のお米と混ざる心配はない。

収穫した籾は軽トラに載せてすぐにライスセンターに運んで乾燥を始める。喜多ライスセンターには無農薬栽培米専用の乾燥機があるので慣行栽培のお米と混ざる心配はない。

10月11日、台風前にぎりぎり稲刈り

やや曇り空の南阿蘇村、10月11日土曜日。週末にかけて猛烈な勢力を持つ台風19号が近づいているようですが、本日行われる緒方孝行さんの稲刈りには影響はなさそうです。

朝10時に喜多のライスセンターに行くと、緒方さんの稲刈りを行う北野悦之さんコンバインを掃除しておりました。「さっき慣行農法の田んぼを刈ったからちゃんと掃除しとかんとね」次に刈る緒方さんのお米は無農薬・無施肥の自然栽培米の田んぼですので、一粒たりとも混ざらないように稲刈り前に徹底的にコンバインの掃除を行うのです。

北野さんの運転するコンバインの後ろを走ること5分。田んぼへ到着すると、すでに緒方さんは稲刈りの準備を行なっておりました。
「今年の稲の出来はどがんですか」「まぁ、まずまずの出来といったところばい!」
コンバインの入れない田んぼの端の稲を手刈りしながら緒方さんが答えます。

農薬や除草剤を一切使用しない「無農薬栽培」に加え、外部からの肥料を一切施さない「無施肥栽培」で育てる緒方さんの自然栽培米ですが、今夏の天候不順を物ともせず、まずまずの収量を確保したようです。しかしそれを達成するには並々ならぬ苦労があったのでした・・・。

一体誰の、何のために。自問自答を経て

緒方さんは今年度の米作りにあたって、できるだけ除草作業の負担を減らすために株間も除草できる除草機を導入しました。しかしこれでも次々に勢い良く伸びてくる雑草を完璧には除草しきるのは無理なので、やはり最後は手で除草を行うことになります。

除草を行える時間は仕事前の朝早くか仕事後の夕方だけなので、朝は日が昇る前から除草を始めるそうですが、まだ水が冷たい薄暗い田んぼに入り腰を屈めて一本一本草を取りながら歩いていると、ふと「俺は一体何をやっているんだろう?」と自問自答する瞬間があるそうです。

たった一度だけでも除草剤を入れさえすれば行う必要のない苦労。消費者のため・・・環境のため・・・集落における稲作維持のため・・・自分の体を酷使して行うこの米作りの果てに一体何があるのか。いろいろな事を考えならも毎日田んぼに入って草取りを行った結果、今年も緒方さんの稲には自然のままに育った立派な穂が実をつけ光り輝いております。

緒方さんの自然栽培米の田植え。
緒方さんが田植え、学生さんが補助作業。二人いればいちいち田植え機を降りなくてすむのでスピーディーに作業が行える。

緒方さんが田植え、学生さんが補助作業。二人いればいちいち田植え機を降りなくてすむのでスピーディーに作業が行える。

5月21日、田植えを行う

晴天となった5月21日、緒方孝行さんの田植えが行われました。

さすがの緒方さんも一人での田植えがちょっと大変ということで、お手伝いの学生さんと一緒に田植え作業。田植え機に乗り込み田植え作業を行う緒方さんに苗の供給を行う学生さん。田植え機の方向転換でできた轍を均す作業も学生さんの仕事です。

この田んぼ、箇所によっては非常に深い部分があり、実は店長が到着する前に田植え機がハマってしまい、トラクターで引き上げたのだとか。田の端っこの深すぎる部分はトラクターが入れないため、耕作していない部分もあります。

この辺りは湧き水が豊富な地域ですので、田んぼによっては地下から湧いてくる水によって一年中湿っていることもあり、緒方さんの田のような深い湿田も結構あるそうです。新鮮な水が豊富な南阿蘇の中間山地ならではの贅沢な悩みですね。

緒方さんの自然栽培米の種まき。
種をまいたらシャワーでたっぷり潅水する。発芽中に水をやると発芽不良を起こすので、この水で芽が出るまでの水分を補うのだ。

種をまいたらシャワーでたっぷり潅水する。発芽中に水をやると発芽不良を起こすので、この水で芽が出るまでの水分を補うのだ。

4月24日、朝から種まき作業

4月24日、朝6時。長陽駅に車を停め家まで歩いていくと、緒方さんはもう種まきを始めておりました。

南阿蘇村の有機栽培米の生産組合である「喜多無農薬米生産会」に所属する緒方孝行さんは、仕事に行く傍らに米作りを行なっておりますので、種まき、代かき、田植え、除草と行った作業は、朝早くからか夕方遅くにしか行うことができません。この日も先に出勤する奥さんを送りだした後、一人で黙々と種まきを行なっておりました。

土入れを行なっておいた苗箱に種をまき、シャワーでたっぷりと水をかけたらさらにその上から土をまきます。私も一通り写真を撮り終えたので、ちょっとだけお手伝い。覆土を終えた苗箱を出芽を揃える「出芽器」へ運びます。

「いや〜、ありがとうね。せっかくだから今度除草機かけも手伝っていいよ!」えーとですね、あの〜、遠慮させていただきます! 

当店のお米のこだわり

無農薬栽培の米作りの様子

無農薬栽培米のみ取り扱い 当店は農薬や化学肥料を使用せず栽培したお米のみ取り扱いしております。万が一にも慣行栽培のお米が混ざることはありません。

当店のお米の生産者

信頼できる生産者たち 有機農産物は信頼性が第一。当店では阿蘇地域の生産者とだけ取り引きを行い、さらに栽培期間中は各生産者の圃場へ月に2回以上行き、栽培の様子を直に確認しております。

米袋

無料で脱酸素剤パック お米(5kg売り)には脱酸素剤を入れて無酸素状態にすることで、輸送中や保存時におけるお米の酸化や虫の発生による品質低下を防止しています。

精米

ご注文後に精米いたします お米の精米度合は玄米、白米、7分づき、5分づき、3分づきの5種類から無料にてご選択が可能です。

白米、玄米、分づき米

玄米、白米、分づきが選択可能 お米は精米した瞬間から品質低下が始まります。当店では精米をご注文後に行うことで、できるだけ新鮮なお米をお客様の元へお届けいたします。

新着情報

令和5年度産 新米 阿蘇産 無農薬栽培米