Nishida Masashi
2013西田正志さん 25年度産商品ページ

7月初旬、除草機をかける西田さん。

グワワワワ……もう7月だというのに、辺りに田植え機の音が響いています。音のするほうへ行ってみると、成長著しい稲の中を田植え機で走り回っている農家がいます。一体なにをやっているのでしょう。■ 7月の水田を走る田植え機の正体とは 実はこれ、除草用アタッチメントをつけた田植え機で、水田の除草作業を行なっているのです。グルグルと回転する刃で稲と稲の間をかき混ぜ、蔓延っている雑草を土の中へと練り込んでいきます。これなら手で押すタイプの除草機よりも、ずいぶん除草作業がはかどりますね。
この田んぼでお米を作っているのは西田正志さん。除草剤をはじめとする農薬類を一切使用せずにお米を作っているため、こうしてこまめに除草機をかけて雑草を抑制しております。

収穫前、お米の登熟度合いをチェックする西田さん。

■ 西田さんが無農薬栽培を始めたきっかけ西田さんはその昔、農薬の使用中に突如意識が混濁し、さらに発疹が全身に広がっていくという「急性農薬中毒」にかかりました。農薬の危険性を身をもって体験した西田さんはそれ以来、殺虫剤、殺菌剤、除草剤といった一切の農薬の使用を止めました。 そうして始めた無農薬栽培米の栽培暦は、今年で実に19年目となります。 ■ 自然と稲自身の栄養分だけで米を作る 使用しないのは農薬類だけではありません。肥料は基本的に稲わらのみ。もちろん前年度にその田んぼで育てた無農薬栽培米の稲わらです。散布する「米ぬか」も、やはり西田さんが作ったお米の精米時に発生したもの。化学肥料は一切使用せず、自身の田んぼで育ったものだけを田んぼへ還元するという、自然栽培にてお米を作っています。

農薬の使用中止は農薬中毒の体験が元ですが、化学肥料を使用しないのは何故?
「化学肥料は様々な化学物質が、牛堆肥には餌を経由して抗生物質などが混入している場合があります。安全な米を作るのにあたり、やはりそういったものは田んぼに入れたくないんです」
安全にこだわればこだわるほど、肥料分の施肥は少なくなっていくのですね。

稲を刈る西田さん。小型のコンバインのため一枚の田を刈るのに数時間要する。

今年の西田さんの米の出来は夏の暑さも手伝ってか、昨年よりもずいぶん良いそうですが、しかし周囲の農家のお米はそれほどでもなかったそうです。
「化学肥料を使ってる稲は成長しすぎてお盆には倒れてしまっていました。結果的に量は多くても小粒のお米が多く、収穫量は少なかったそうですよ」

実は自然栽培という農法は安全や環境によいというだけでなく、夏の暑さによる徒長(伸びすぎ)や病気、窒素過多による害虫の発生に対し強い抵抗力があります。暑い夏でも雑草が倒れないように、阿蘇の草原が病気で真っ白に枯れたり害虫で全滅したりしないように、植物には本来あらゆる環境に対応する能力を持っているのです。
雨がやたら降ったかと思えば耐えられないほどの猛暑日が続いたりと、徐々に変化している日本の夏。安全で環境に優しいお米は、そんな「変化する夏」に適応する「環境適応米」でもあるのです。

当店のお米のこだわり

無農薬栽培の米作りの様子

無農薬栽培米のみ取り扱い 当店は農薬や化学肥料を使用せず栽培したお米のみ取り扱いしております。万が一にも慣行栽培のお米が混ざることはありません。

当店のお米の生産者

信頼できる生産者たち 有機農産物は信頼性が第一。当店では阿蘇地域の生産者とだけ取り引きを行い、さらに栽培期間中は各生産者の圃場へ月に2回以上行き、栽培の様子を直に確認しております。

米袋

無料で脱酸素剤パック お米(5kg売り)には脱酸素剤を入れて無酸素状態にすることで、輸送中や保存時におけるお米の酸化や虫の発生による品質低下を防止しています。

精米

ご注文後に精米いたします お米の精米度合は玄米、白米、7分づき、5分づき、3分づきの5種類から無料にてご選択が可能です。

白米、玄米、分づき米

玄米、白米、分づきが選択可能 お米は精米した瞬間から品質低下が始まります。当店では精米をご注文後に行うことで、できるだけ新鮮なお米をお客様の元へお届けいたします。

新着情報

令和5年度産 新米 阿蘇産 無農薬栽培米