2020年5月7日、長野訓之さんが田植えを行いました。今年も「ササニシキ」を作付します。
今年の4月は昨年に比べてある程度気温も上がったため、苗の成長も良いようです。しかしよく見ると稀にぴょんぴょんとやけに伸びた苗が目に付きます。
「うーん、"ばか苗"かねぇ・・・」
馬鹿苗病(とんでもない名前)とは正常な苗よりも長く伸びて、田植え後も成長せずに枯死してしまう病気です。米の出来に直接影響はなく、収穫量にも影響があるほどではないものの、気になりますねぇ。温湯消毒もきちんとしていますし。
「来年は阿蘇のなかストアさんの種籾ばもらおうかね」
お米はずっと自家採種で作っていると、同じ病気が毎年発生しやすくなったり、自然交配によって品種の特性が低下(ササニシキのさっぱり感が薄れたり、コシヒカリのもちもち感が低下したり)したりするので、数年に一回は種籾の更新を行うことが必要です。そこである程度距離が離れた地域の生産者の種籾と交換を行います。
田植えはトラブルなく順調に終了。奥様は「今年は鉄っちゃんがおらけん寂しかばいね」と昨年逝去された北野鉄矢さんに思いを馳せておられました。
2020年9月5日、稲刈りを行いました。
「これまでに経験のない大雨、暴風による重大な災害が起こる可能性が高く・・・」ニュースがせまりくる台風10号の危険性を繰り返し叫んでいた9月5日の朝。もう夜には熊本県も暴風域に入るということで、長野さんはやきもきしておりました。
なにせ今回の台風では家が吹き飛ばされないほどの強風が吹き荒れるとのことですが、そんな風を受ければ収穫直前の稲は根本からべたりと倒れてしまい、さらに大雨で田んぼに水が溜まって稲穂が水に浸かってしまえば、収穫作業は困難となり、品質も著しく低下してしまいかねません。
しかし天気予報と実際の空模様を見ると、なんとか午前中までは天気がぎりぎり持ちそうです。そこで急いで稲刈りを行うこととなりました。
北野悦之さんがコンバインで稲を刈り、長野さんがライスセンターへ刈り取った籾を運びます。もし途中で雨が降り出せば籾の水分量が増えて乾燥作業時に乾燥ムラが発生する可能性がありますので、隣り合った2枚の田んぼを全速力で刈り取っていきます。
なんとか雨が降り出す前に収穫が終わり、長野さんもほっと一息。今年は7月が一月まるまる雨が降った影響で分けつが少なく収穫量は去年より少ないようですが、8月の猛暑を受けて実の入りは良いそうで、小粒のくず米も少なく、味はとても良いようです。
無農薬栽培米のみ取り扱い 当店は農薬や化学肥料を使用せず栽培したお米のみ取り扱いしております。万が一にも慣行栽培のお米が混ざることはありません。
信頼できる生産者たち 有機農産物は信頼性が第一。当店では阿蘇地域の生産者とだけ取り引きを行い、さらに栽培期間中は各生産者の圃場へ月に2回以上行き、栽培の様子を直に確認しております。
無料で脱酸素剤パック お米(5kg売り)には脱酸素剤を入れて無酸素状態にすることで、輸送中や保存時におけるお米の酸化や虫の発生による品質低下を防止しています。
ご注文後に精米いたします お米の精米度合は玄米、白米、7分づき、5分づき、3分づきの5種類から無料にてご選択が可能です。
玄米、白米、分づきが選択可能 お米は精米した瞬間から品質低下が始まります。当店では精米をご注文後に行うことで、できるだけ新鮮なお米をお客様の元へお届けいたします。