生産者
毛利秀幸
生産地
熊本県上益城郡益城町下陳
品種
森のくまさん
農薬の使用
使用なし
肥料の使用
使用なし
農薬不使用の年数
3-4年目
化学肥料不使用の年数
3-4年目
肥料不使用の年数
3-4年目
2015年までは阿蘇郡西原村の棚田で米作りを行っていた毛利秀幸さんですが、2016年に発生した熊本地震により田んぼが崩れ使用できなくなったため、2016年度より熊本県は益城町で新たに田んぼを借り、米作りを再開いたしました。
当店では基本的に地元である阿蘇地域のお米だけを販売しておりますが、上記のような経緯があるため、益城産の毛利秀幸さんのお米も引き続き販売を行っております。
一年の米作りの始まりは、籾の消毒から始まります。
種籾は病気の原因となる菌を保有している場合があるので、健全な苗を育てるために事前に消毒する必要があります。通常であれば消毒剤などの農薬を使用することが多いのですが、無農薬栽培では農薬類は一切使用しないため、お湯だけで消毒する「温湯消毒」を行います。
毛利さんはお風呂場で温度を測りながら60度のお湯に10分間籾を浸して消毒します。
毛利さんは当店と同じく「ポット苗」で育苗・田植えを行うため、種まきもポット専用の種まき機で行います。
苗は田んぼに作った苗代で育てます。無施肥で育てますので、苗土にも苗代となる田んぼにも一切肥料は使用しておらず、苗箱の上に保温、霜よけ、鳥害を防止するための寒冷紗を掛けるだけで、あとは太陽と水だけで苗を育てます。
60度のお湯で種籾を消毒する
ネットでトンネルを作り育苗する
種まきして数日すると発芽する
1.5葉ほどに育った苗
今年も昨年に引き続き、熊本を代表する品種である「森のくまさん」を栽培しております。
毛利さんの田んぼには「ジャンボタニシ」というタニシが棲み着いておりますが、このタニシ、うまく利用すれば雑草を食べてくれるため、除草作業がとても楽になります。その反面、水加減を誤れば苗も食べられてしまうため、注意が必要です。
水が低いところはジャンボタニシが集まりやすく、「補植しても補植しても食べられてしまう」そうで、やはり完璧にコントロールするのは難しいようです。
すこしずつ分けつが進んでいる
ジャンボタニシのおかげで雑草はない
出穂しはじめた森のくまさんの稲
出穂しはじめた森のくまさんの稲
2019日10月18日、森のくまさんの稲刈りを行いました。昨年購入した2条刈りのコンバインで稲刈りを行います。
2条刈りで丁寧に稲を刈ると、一枚30aの田んぼでも一日がかりの作業となるようで、思いのほか時間がかかったそうです。
一部のお米はバインダーで刈って掛け干しを行い、その他のお米は南阿蘇村のライスセンターへ運び、乾燥・籾摺り・選別を行います。
2016年から新たに借りた益城町の田んぼ。今年で無農薬栽培歴も4年目になりました。
2条刈りのコンバインで稲刈りを行う
刈り取った籾は軽トラに積んだ籾袋で運ぶ