北野悦之さんの無農薬・無化学肥料栽培のお米。

Harvest 稲刈り
9月22日、ようやく自分の稲刈り。
田植えに稲刈りにと、多くの生産者のページに出現する北野悦之さんですが、本日はようやく自分の田んぼの稲刈りです。
今日稲刈りを行うのはコシヒカリ。悦之さんはここ数年ずっとヒノヒカリばかり作っていたのですが、今回は知人に頼まれたことにより、実に5年ぶりくらいにコシヒカリを作ったとのこと。9月に自分の田んぼを稲刈りするのは久しぶりのようです。
喜多ライスセンターのすぐ近く、白川沿いにある田んぼに到着すると、なぜか悦之さんと緒方孝行さんがコンバインに入っている籾を米袋に一袋ずつ出しておりました。もしかして故障ですか?
「中のベルトが外れたったいね〜」コンバインの中のベルトが外れたので早く直したいのだけれど、籾が満タンの状態では中を開けることができないので、こうやって地味に籾を排出しているようです。
コンバインのタンクの下の小さい排出口から米袋20袋分くらいを排出したでしょうか。ようやく中を開けることができるようになったので、すぐに修理。コンバインのオペレーターには刈り取りの技術だけでなく、万が一の際の修理の技術も必要のようです。修理が終わり刈り始めると、1反ちょいの面積ですからすぐに終了。さっさと次に稲刈りを行う高島和子さんの田んぼへ走り去っていきました。
当店の生産者の中で最も忙しい農家、多くの農家を縁の下から支える北野悦之さんが作ったコシヒカリ。こちらの田んぼは無農薬・無化学肥料栽培歴が7年目となります。

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最初は来年用の種籾取ってるのかな、と思ったらさすがに量が多すぎる。聞いてみたら修理のための排出だった。
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稲の間ついった真新しい足跡。これは昨日、奥さんと息子さんが稲刈り前の最後のヒエ取りに入った跡だ。
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この後高島さんと緒方さんの稲刈りを行うが、修理で1時間ほど時間をロスしたので修理後は全速力で稲刈り。

Summer 夏
分けつ真っ盛り。夏の稲は元気がいい。
7月30日。割と遅めの田植えだった北野悦之さんのヒノヒカリも、
この頃になると旺盛に分けつし、立派な稲になっております。
北野さんの田んぼの肥料は例年通りBMW(バクテリア・ミネラル・ウォーター)のみ。
この肥料は直接稲に作用するのではなく、土中の微生物を増殖させて田の地力をつけることにより、
農薬や化学肥料を使用することなく稲を健康に育てることができるのです。

Weeding 除草
新たに導入した除草機で除草作業。
北野さんは3haほどの面積を全て無農薬で栽培しておりますので、6月から7月にかけてはどこかしらの田んぼで除草作業を行っております。
しかし今年度は息子さんが就農し、さらに新たに組合で新しい除草機を導入しましたので、昨年よりはずいぶん作業も捗るはずです。北野さんが従来の3条の動力除草機を使用し、息子さんが新しい除草機「あめんぼ号ミニ」を使用します。あめんぼ号ミニは株間も除草できますし、一度に5条除草できますので効率はいいですし、スピードもずいぶん早いです。しかも親子2台体制。これは今年の除草はバッチリですね。
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あめんぼ号ミニは株間も除草できるうえに5条と効率も良いので従来の除草機よりもずいぶん除草が捗る。
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悦之さんはいつもの除草機。あめんぼ号ミニに比べるとスピードは遅いが、使い方は慣れたもの。
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親子二人で除草を行えば、一度に8条ずつ除草できる。2反ほどの田んぼも1時間ほどで終わってしまった。

Planting 田植え
田植え作業が多いので、この時期もやっぱり大忙しな北野さん。
自分のヒノヒカリ、山田錦、もち米と古代米に加え、他の生産者から田植えを請け負っている面積も多いため、この時期は毎日どこかしらの田んぼで田植えを行っている北野さん。今日は自分とこのもち米の田植えです。
朝から他の生産者の田んぼの田植えを終わらせ、午前9時にスタート。奥さんと息子さんとともに3人がかりで田植えを行っていきます。最初の田んぼは一枚5畝ほどと狭い上に形も四角ではないので、植え方も難しいところ。しかしそこは毎年様々な条件の田んぼの田植えを行っている北野さん。慣れたもので、迷いもなくスイスイと田植えを行っておりました。
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5畝ほどの小さい田んぼ。南阿蘇は中間山地が多いため、このような狭い田んぼも非常に多い。
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狭い田んぼは切り返しが多いため、田植えはとても大変。北野さんも真剣な表情で田植え機を操る。
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親子3人で田植え作業を行う。奥さんは苗渡し、息子さんは田植え機通過後の土均しと畔の整備を行う。

Seed 種まき
悦之さんはこの時期、最も忙しい。
北野悦之さんはいろいろな農作業を請け負っているため、他の生産者よりもこの時期かなり忙しいご様子。まずは田んぼの畦塗り。そして種籾の温湯消毒。次に種まき。自分の作るヒノヒカリ、山田錦、もち米の他に、後藤松子さんのヒノヒカリや他農家に頼まれたコシヒカリの苗も作ります。
本日種まきする品種は古代米の一種である「緑米」。毎年この緑米の種まきと田植え作業は、農育を行う家族会の方達と一緒に行っております。種をまいた苗箱に楽しそうに土を被せる子供たちに笑顔で指導する北野さん。お忙しいのでしょうが、みじんも疲れを感じさせません。
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畦塗り機を装着したトラクターで高島和子さんの田んぼの畦塗りを行う。田の水漏れを防ぐ大事な作業だ。
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毎年共同で苗作りを行っている後藤松子さんと種籾の温湯消毒作業。60度のお湯に10分浸し籾を殺菌する。
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家族会との種まき作業。北野さんは子どもたちの食育に力を入れており、このような取り組みも多い。
生産情報
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生産者
北野悦之
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生産地
熊本県南阿蘇村河陽
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品種
ヒノヒカリ
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農薬の使用
なし
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肥料の使用
有機肥料を使用
肥料の情報:BMW…南阿蘇有機肥料生産センター製の、牛堆肥から抽出した微生物資材。
施肥の箇所:田植え前に圃場へ投入。 -
除草方法
機械除草、手除草
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種籾の消毒
温湯消毒を実施
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種籾の入手
自家採種
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栽培の履歴
田植え … 2015年5月
稲刈り …
コシヒカリ / 2015年9月22日