■ 新陳代謝の活発な土地、南阿蘇村九州有数の観光地である阿蘇の中でも特に人気の高い景勝地である南阿蘇村は、その景観とアクセスの良さから定年後の居住地や新規就農先としてこの地を選ぶ人も非常に多く、とかく保守的になりやすい地方の山間部において「新しいものを受け入れる」という土壌の整った非常に新陳代謝の活発な地域でもあります。
南阿蘇村役場の農政課に設置してある「有機農業推進係」の存在も、そんな南阿蘇村の姿勢を表している一つの象徴といっていいでしょう。古くからの農家ほど有機農業に対しての偏見が大きく、それが有機農業が拡大しない一つの要因でもありますが、南阿蘇村は村自らが率先して有機農業を推進しているのです。
■ 南阿蘇村に有機農業を根付かせるためにそんな南阿蘇村で有機農業を推進しているのは村だけではありません。南阿蘇村河陽の米農家である北野悦之さんは、現在「喜多無農薬米生産会」の代表として、この南阿蘇村でお米の有機栽培を広めるべく積極的に活動しております。
自然栽培家である高島和子さんとは高島さんが阿蘇に越してきた時からのお付き合いであり、そんな高島さんの安全で環境に負担をかけない米作りに共感した北野さんは、やがて自らも農薬や化学肥料を使用しない米作りを始めることとなりました。
現在では多くの生産者らとともに喜多地区で有機栽培米作りに精を出すとともに、新規生産者に有機栽培の苗を提供するなど、会員以外の農家にも協力を惜しまず、着実にこの南阿蘇村に有機栽培の根を張り巡らせております。
他にも、毎年地元の小学校に田んぼを一枚提供して小学生の田植えから稲刈りまでをサポートし「自分で作ったお米を自分で食べる」という食育活動も行なったり、都市部の消費者へ向け有機栽培米の「稲刈り体験ツアー」を組んで有機栽培への理解を深めたりと、さまざまな活動を行なっております。
■ この透明サングラスの理由とは北野さんの田んぼは全部で6枚ほどあり、4枚はヒノヒカリ、1枚はヒノヒカリともち米を半々、1枚は酒米、最後の1枚は小学校用のヒノヒカリとなっております。小学校の田も含めて全て無農薬・無化学肥料栽培となります。
今年度はちょうど除草の時期に目の手術を行ったために除草に入る回数が減り、ややヒエ(雑草)が多くなったことを嘆いていた北野さん。来年はもちっと草取り頑張らなんバイ、と早速26年度にむけての決意を新たにしておりました。
一応本人の名誉のためにお伝えしておきますけれども、この透明のサングラスは決してカッコイイと思って掛けているわけではなく、術後のケアのために掛けているんですからね!
■ 南阿蘇村による、南阿蘇米農家のための有機肥料北野悦之さんはお米の栽培に際し、化学肥料は使用せず有機肥料のみを使用しておりますが、その使用している有機肥料は「牛若丸」という堆肥のみであり、その他稲わらや雑草を鋤きこむ以外には油粕や鶏糞などは一切使用しておりません。
その「牛若丸」については他の喜多無農薬米生産会の生産者のお米のページでも触れておりますが、ここらで詳しくご説明いたしましょう。
「牛若丸」とは南阿蘇村が村内の米農家に品質の良く、それでいて安価な有機肥料を提供する目的で2005年に設立した「有機肥料生産センター」が製造する堆肥です。この牛若丸の特徴は「土壌微生物」。BMW(バクテリアミネラルウォーター)と呼ばれる生物活性水を牛堆肥に散布し、腐植を進める土壌微生物の活動により堆肥を亜硝酸態窒素の少ない完熟堆肥の生成を手助けします。
牛若丸を生産するプラントでは亜硝酸態窒素の濃度を計測しておりますが、最初は少し反応があるものの、生産工程が進むにつれその濃度は低下し、最終プラントでは亜硝酸態窒素は検出されないそうです。
未熟な堆肥の施肥が原因である「硝酸態窒素による土壌と水質の汚染」が全国的に問題になっておりますが、この牛若丸は完全に熟し環境に一切負荷を与えない「極上の有機肥料」なのです。
無農薬栽培米のみ取り扱い 当店は農薬や化学肥料を使用せず栽培したお米のみ取り扱いしております。万が一にも慣行栽培のお米が混ざることはありません。
信頼できる生産者たち 有機農産物は信頼性が第一。当店では阿蘇地域の生産者とだけ取り引きを行い、さらに栽培期間中は各生産者の圃場へ月に2回以上行き、栽培の様子を直に確認しております。
無料で脱酸素剤パック お米(5kg売り)には脱酸素剤を入れて無酸素状態にすることで、輸送中や保存時におけるお米の酸化や虫の発生による品質低下を防止しています。
ご注文後に精米いたします お米の精米度合は玄米、白米、7分づき、5分づき、3分づきの5種類から無料にてご選択が可能です。
玄米、白米、分づきが選択可能 お米は精米した瞬間から品質低下が始まります。当店では精米をご注文後に行うことで、できるだけ新鮮なお米をお客様の元へお届けいたします。