5月1日、井芹政重さんが種まきを行いました。昨年までは栃原辰郎さんに育苗をお願いしておりましたが、栃原さんが被災され苗作りができなくなったため、今年度は井芹さんご自身で育苗を行うことになりました。
「自分で苗作るのは何年ぶりになるかな」と久しぶりの作業に戸惑いながらも、ご家族総出で種まき、土入れ、苗並べを行っていきます。今回育苗に使用する大型のハウスも幸いながら熊本地震による被害はなく、また、この辺りは田んぼや用水路の被害も少ないとのことでした。
田植えは5月22日に行いました。ご自身で育てられた苗も「ちょっと徒長したかな」としながらも、まぁまぁご満足のご様子。井芹さんが田植え機に乗り、2人の娘さんに苗積みや轍の均しを手伝ってもらいながら、苗を植え付けていきます。
今年度は1haを超える面積を全て無農薬・無施肥栽培で作られるそうで、「一人で草取りできるか分からんばい」と井芹さんも戦々恐々。しかしこの久木野は元々水が豊富だからヒエは少ないですし、除草機さえこまめに掛ければ問題はなさそうです。
田植えから約2ヶ月。懸念されていた除草ですが、圃場を見る限りはそれほど雑草の姿はありません。
10月25日に稲刈りを行いました。この日、井芹さんは薔薇の作業が忙しいとのことで、刈り取りは毎年お願いしているオペレーターの方に任せてハウスで作業しているとのことでした。
田んぼに入って地面を見てみると、雑草はあまり多くありません。昨年はコナギの姿が結構ありましたので、今年は除草に成功したと言っても良さそうです。おそらくは7月の酷暑の下、頻繁に除草機掛けに励まれたのでしょう。
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