生産者
井芹政重
生産地
阿蘇郡南阿蘇村久石
品種
ヒノヒカリ、にこまる
農薬の使用
使用なし
肥料の使用
使用なし
農薬不使用の年数
ヒノヒカリの圃場/9年目
にこまるの圃場/3〜8年目
肥料不使用の年数
ヒノヒカリの圃場/9年目
にこまるの圃場/3〜8年目
2021年5月25日、井芹政重さんが田植えを行いました。
今年は一枚の田んぼに従来どおりヒノヒカリを植え、それ以外の田んぼは全て「にこまる」を植えます。おお〜偶然ですねぇ〜、実は当店の今年は「にこまる」を植えるんですよ。西日本を中心に栽培されている人気品種のヒノヒカリですが、にこまるは"次世代ヒノヒカリ"として、さらに美味しく、品質が安定しているそうです。
収穫量もヒノヒカリより多いそうですが、まぁ、それは農薬や肥料を使用して作った場合の話で、無農薬・無施肥の自然栽培でにこまるを作った場合はどうなるんでしょうね。「作ってみらんと分からんばい」との井芹さんの言葉通り、答えが分かるのは収穫時期の秋となります。
2021年6月13日。井芹さんの田んぼへ行くと、ウィーンというエンジン音とともに、田んぼの中を歩く人の姿が。どうやら除草機掛けてるみたいですね。
除草機を掛けていらっしゃるのは井芹さんの知人の方で、「もう除草機掛けると腰と足が砕けそう」という井芹さんに代わってお手伝いしているそうです。
「いや〜、キツかですけどいい運動になりますね」とおっしゃられておりますが、それは若い人ならではのセリフ。私も30代までは歩行式の除草機掛けも"ダイエットになるわ〜"くらいの気分で行ってたんですが、もうこの歳になるとただの苦行ですね。
ここで井芹さんもスクーターで田んぼの水を見に登場。現在朝の6時30分。みなさん早い時間からお疲れ様です。
2021年10月13日。稲刈りを行いました。
曇り予報でしたがちらほら青空も見えてきて、無事に稲刈りできそうな空模様の中、井芹さんの田んぼへ到着するとちょうどヒノヒカリの田んぼの稲刈りが終わったところでした。今年はヒノヒカリは8アールほどの田んぼ1枚だけに植えてるので、すぐに刈り取り終えたようです。
コンバインのオペレーターの方はすぐに次の田んぼへ向かって稲刈り再開。井芹さんはというと、電柵を片付けておりました。あれ?この田んぼって昨年までは電柵してませんでしたよね?
「それがこの田んぼにもイノシシが来るとたい」
このあたりは民家も多く、比較的交通量の多い県道に近いんですが、ここにまでイノシシが来るんですね。イノシシはとても臆病とか言いますが、このあたりの奴らには人の気配とか車の音とか関係ないようです。
電柵の効果もあり、イノシシの被害も全くなく、無事に稲刈りが終わりました。今年初めて作った「にこまる」はどうだったんでしょう。後日井芹さんにお聞きすると、「稲の立ち姿も立派で分けつも多かったですよ。味?今から帰って食べてみますばい!」
まぁ、無農薬・無施肥の自然栽培、豊富な新鮮な湧水で育まれたこの南阿蘇産のお米なら、どんな品種のお米だって美味しくなりますよね。