生産者
井芹政重
生産地
阿蘇郡南阿蘇村久石
品種
ヒノヒカリ
農薬の使用
使用なし
肥料の使用
使用なし
農薬不使用の年数
2〜7年目
化学肥料不使用の年数
2〜7年目
肥料不使用の年数
2〜6年目
2019年5月23日、井芹政重さんが田植えを行いました。
南阿蘇村久木野地区。阿蘇外輪山の山麓に位置する田んぼには田植えを行う井芹さんの姿がありました。集落営農で所有する最新の田植え機に乗り、農薬・肥料を使用せずに育てたヒノヒカリの苗を丁寧に植えていきます。
田んぼの隣にある井芹さんの大型のハウスですが、以前は薔薇の花を育てており、育苗の時期には稲の苗も育てておりましたが、昨年からは柿の木を育てているため、今年は新たにビニールハウスを建て、その中で育苗を行っております。
ここ数年、井芹さんはお孫さんが通う近くの小学校の田植え、稲刈り体験を行ってきましたが、お孫さんがご卒業されたため食育活動も一区切り。今年は夫婦だけでの田植えとなりました。
阿蘇外輪山を望みながらゆっくりと田植え
田植えを待つヒノヒカリの苗
最新の田植機なので植え付け精度も高い
新たに建てた育苗用のビニールハウス
2019年10月11日、稲刈りを行いました。朝露も乾いた午前10時。オペレーターの操るコンバインが田んぼに到着し、さっそく稲刈りです。
今年の熊本県の米の出来は全体的に「不良」、つまり収穫量はあまり多くないようですが、稲の様子を見ると、井芹さんのお米はけっこう収穫量も多いように思えます。「"コナギ(雑草)"がもちっと少なければもっと収量も多いとばってんな」と井芹さん。除草機を2〜3回押したそうですが、株間にコナギが残ってしまったようです。
そういえば、井芹さんの田んぼは山麓にあり、森もけっこう近いのに、イノシシはきてないみたいですね。「いや、もうすぐ上まで来よるったい」。
井芹さんの田んぼの数十m上にある田んぼはイノシシの被害にあっているそうで、この辺りでは猟師が罠を仕掛け、今年だけで30匹も獲ったのだとか。それでもネズミ算式に増えるイノシシに追いついておりません。「あと10年もしたらこの田んぼにも来るかもしれんばい」イノシシ対策は阿蘇の農家の共通の悩みです。
途中、田んぼ隣の大型ハウスに案内してもらい、中で育てている「太秋柿」をいただきました。
朝10時から稲刈りが始まった
ハウスで育てている太秋柿を分けてくださった
柿を持ちながら稲刈り作業を見つめる
収穫した籾は近くのライスセンターへ運ぶ