2022年 後藤松子さん

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後藤松子さんが作る、無農薬・無施肥栽培のお米

令和4年度産、熊本南阿蘇産。後藤松子さんが作る、自然栽培ヒノヒカリ。

この商品の生産情報

後藤松子さん

生産者

後藤松子

生産地

熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽

品種

ヒノヒカリ

農薬の使用

使用なし

肥料の使用

使用なし

農薬不使用の年数

10年目

化学肥料不使用の年数

10年目

肥料不使用の年数

6年目

後藤松子さんの米作り

当店が開店したのが2011年10月。その翌年の2012年から後藤松子さんのお米の販売を開始したので、今年で9年目となりました。来年で早10年目です。

松子さんの田んぼは家の目の前に一枚、家から100mほどの距離の場所に一枚、健磐龍命を祀る「卯添阿蘇神社」の前に一枚の計3枚ありますが、どこの田んぼも地力があり、無施肥の自然栽培に切り替えて5年経っても旺盛に分けつを行い、立派な稲を実らせております。

生産者の後藤松子さん。 草刈りを行う。 稲の手刈り。

田んぼの様子・その1

2022年6月2日撮影

2022年6月2日の田んぼ 2022年6月2日の稲穂の様子

後藤松子さんがお亡くなりになりました

2022年8月末、後藤松子さんがお亡くなりになりました。86歳でした。

これまで数十年にも渡り、自宅近くの田んぼにて米作りを行ってきた松子さんですが、2008年より「エコファーマー」の認定農家として減農薬・減化学肥料の米作りを行ってきました。
その後2013年に「喜多無農薬米生産会」に入会、馴染みの米農家の方々とともに、農薬、化学肥料を使用しない米作りに取り込むこととなりました。

つまり、後藤松子さんがお米の無農薬栽培を始めたのは、なんと77歳の時。いくらお元気なおばあちゃんだったとは言え、77歳から「よし、農薬やめて田んぼで除草しよう」と行動できるのは凄まじいアクティブさです。

さらに2017年度産からは、それまで使っていた有機肥料の使用も止め、無農薬・無施肥栽培のいわゆる「自然栽培」による米作りに切り替え、高島和子さん、北野悦之さん、緒方孝行さん、長野訓之さん、藤原勝義さん、故・北野鉄矢さんたちといったご近所の有機栽培米農家たちと切磋琢磨し、手伝ったり手伝ってもらったりしながらお米作りを行ってこられました。

種まき、田植え、除草、稲刈りの時と、いつも仲間とわいわい喋りながら米作りを楽しんでいた明るく元気な松子さんでしたから、もうお会いできないと思うととても寂しいです。

謹んでご冥福をお祈りいたします。どうぞ安らかにお休みください。

生産者の後藤松子さん。

稲刈り

2022年10月20日、稲刈りを行いました。
この日は赤城誓一さんがコンバインに乗り、北野悦之さんが籾をライスセンターへ運びます。

「松子さんの最後の米になったなぁ」
北野悦之さんと後藤松子さんは親類で、昔からともに農業を行っており、近年では同じ有機栽培農家として種まき作業や田植え、除草作業を共同で行ってきました。北野さんが機械除草を行った後に松子さんが手除草をする、といった役割分担で懸命に米作りに励んだこともつい昨日のことのようです。

農薬・化学肥料の使用を止めてから10年目の節目のお米が、後藤松子さんの最後のお米となりました。2019年にお亡くなりになった北野鉄矢さんの田んぼはその後、ご家族の北野初子さん・順一さんが引き継ぐと同時に一部の田んぼは赤城誓一さんが借り受け、引き続き自然栽培米を作るなど、次世代の農家に受け継がれております。

北野悦之さんも「10年無農薬ばやった田んぼやけん、もちろん受け継ぐばい」と前向きです。組合で作るのか、どなたか個人で作るのかは現時点では分かりませんが、ぜひ自然栽培米を作っていただきたいですね。

後藤松子さんの田んぼの稲刈りをする赤城さん。 稲刈りを見守る北野さん。 外輪山を望みながら稲刈り。 籾を軽トラに移す。
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