2021年 後藤明子さん

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後藤明子さんが作る、自然栽培コシヒカリ。

令和3年度、熊本阿蘇産。後藤明子さんが作る、自然栽培コシヒカリ。

この商品の生産情報

後藤明子さん

生産者

後藤明子

生産地

熊本県阿蘇市一の宮町中通

品種

コシヒカリ

農薬の使用

使用なし

肥料の使用

使用なし

農薬不使用の年数

35年目

肥料不使用の年数

35年目

化学肥料不使用の年数

35年目

後藤明子さんの自然栽培米です

”あれっ・・・?”と思った方、大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
当店の創業当初から販売している後藤明子さんのお米ですが、長らく「アイガモ農法米」として販売を行ってまいりました。いえ、当店が販売する前からずっと、後藤さんのお亡くなりになった夫の後藤国治さんが作っていた時から数十年間も「アイガモ農法」でお米を作ってきたのです。

それがなぜアイガモ農法ではない、自然栽培のお米になったのでしょうか。

合鴨農法の様子

除草

あれ、アイガモがいない

2021年6月5日。後藤さんの田んぼに行くと、お父様と除草機を掛ける後藤さんの姿がありました。
これまでの除草機は毎年掛けていたのですが、前年まで異なるのは・・・あれっ?アイガモが一匹もいないっ!?アイガモの小屋もないし、周囲を覆う網も設置していません。後藤さん、これは一体?

「もうアイガモ入れるのはやめたばい!」
なんと、今年はアイガモを入れずに除草機だけで除草していると言うのです。実は後藤さん、昨年の米作りの時から「もうアイガモやめようかな・・・」と漏らしておりました。

なんでも、アイガモ入れてもまんべんなく雑草を食べてはくれないのでなんだかんだで雑草は残るし、それに近年は野生動物によってアイガモが狩られまくっているようで、アイガモを田んぼに入れて数日経つと、もう10匹くらい減っていたりして、アイガモの購入する費用や網の設置の労力などと見合わなくなってきたのが原因のようです。キツネかテンか、それとも鷹や鷲か、いずれにしろ後藤さんの田んぼは野生動物に完全に「餌場」としてロックオンされているようです。

そんなわけで機械除草です

というわけで機械除草に精を出している後藤さん親子。「2台でやればなかなか早いばい」と慣れた手付きで除草していきます。まぁ、元々は除草機の手間を省くためのアイガモ農法ですんで、どうせ全面を除草機かけるんならアイガモはいらないかもしれませんね。

除草機を持ち上げる後藤さん 機械除草の様子 広い田んぼを2台でかける

田んぼの様子

2021年7月28日撮影

2021年7月28日の田んぼ 2021年7月28日の稲穂の様子

選別・袋詰め

2021年9月25日、稲刈りを行いました。
例年通り、稲刈りの作業委託をお願いしているプロの業者さんが空いた時間にササッと来てササッと刈っていった(所要時間1時間)ようで、撮影に行く暇もありませんでした。後藤さんもいつ稲刈りに来るか具体的な日にちは分からないのでしょうがないんです。毎年のことです。

というわけで稲刈り後の2021年9月30日、後藤さん宅に選別の様子を取材に来ました。
ライスセンターから運んできた米袋を開封し、石抜き機に投入、小石を除去したら自動的に光センサーによる選別機に流れ、ここでヒエや虫食いによる着色米や高温による白濁米などが選別されます。そして再度軽量し、袋詰めしたら当店へ納品となります。

ちなみに一袋の容量は30.5kg。お米は乾燥が進み水分量が減ると徐々に重量が少なくなり、秋、冬、春を過ぎて夏になると1袋あたり最大400g程度減る場合があるので、それを見越して500g多めに袋詰めするのです。

選別した米をパレットに積む後藤さん 選別した米を袋につめる後藤さん

というわけで自然栽培

後藤さんは以前より田んぼにも苗作りの土にも肥料は一切使用せず、稲わらを田んぼにすき込むだけでした。それでもアイガモ農法をやってきたこれまでは一応「アイガモのフンは肥料になる」ということで有機肥料による栽培に分類してきましたが、今年からは肥料を使用しない、無施肥の自然栽培米として販売を行います。

稲刈り後の後藤さんの田んぼ
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