生産者
後藤明子
生産地
熊本県阿蘇市一の宮町中通
品種
コシヒカリ
農薬の使用
使用なし
肥料の使用
使用なし※アイガモのフンは肥料となる
農薬不使用の年数
33年目
肥料不使用の年数
33年目
化学肥料不使用の年数
33年目
阿蘇市で農業を営む後藤明子さんは、13年前に亡くなった夫、後藤国治さんの跡を継ぎ、お一人で無農薬栽培による米作りを行っております。その無農薬栽培米作りも、今年で33年目となりました。
2019年6月16日。当店から車で3分ほどの場所にある後藤さんの田んぼへ着くと、後藤さんが除草機を押しておられます。「はぁ〜、暑かぁ〜!!もう倒れるばい!」近くではアイガモたちがグァーグァーと鳴きながら、田んぼを泳ぎ回っております。
あれ?でもなんかおかしいですよね・・・?
よく考えたら、後藤さんは「アイガモ農法」なので、除草はアイガモちゃんに任せればよいのでは?
「それがアイガモ入れた初日に十数匹やられちゃって・・・」
田植えからしばらく経ってアイガモを田んぼに投入するのですが、すぐにアイガモが連れ去られたそうで、近所のアイガモ農法の農家は一日で三十匹もやられた人がいたとか。原因は「カラス」だそうですが、イタチやテンなどは柵と網である程度は侵入を防げるのですが、カラスは上空から攻撃してくるので、防ぎようがないのです。後藤さんの田んぼは一枚1haで広いので、ピアノ線などを張るわけにもいきません。
そんな訳で、アイガモが減った分、除草効率が落ちたことで雑草が増え、後藤さんが除草機を押すハメになったんです。「は〜、今年は手除草ばっかしとるバイ!」とずいぶんお疲れな後藤さんですが、来年はアイガモをカラスに襲われないくらいの大きさまで育ててから田んぼに入れるそうです。
100mX100m、1haの田んぼの除草は果てしなく感じる
少なくなったアイガモたちも頑張って除草中
2019年10月2日、稲刈りを行いました。
この日はなんと午後6時から稲刈りを始められたそうで、全ての田んぼの稲刈りが終わったのは午後9時だったとのこと。なんでも稲刈りを頼んでる農家さんの都合でどうしてもその日に刈らなければならなかったそうで、すでに日が落ちた中、コンバインのライトで稲刈りしたそうです。
その後お米を引き取って、自宅で石抜き機を色彩選別機をかけて異物を選別。ようやく当店への入荷となりました。
今年の稲刈りの写真はないので昔の写真を掲載
写真は2台同時だが、今年は3台のコンバインで刈ったそうだ