生産者
藤原勝義
生産地
熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽
品種
ヒノヒカリ
農薬の使用
使用なし
肥料の使用
使用なし
農薬不使用の年数
10-11年目
化学肥料不使用の年数
10-11年目
肥料不使用の年数
7年目
2022年5月20日、田植えを行いました。
昨年は息子の浩二さんが田植え機に乗ったのですが、本日は浩二さんがお仕事のため藤原さんが田植えを行います。
そういえば去年は「直進アシスト」という、自動でまっすぐ走ってくれる機能がついた最新田植え機でしたが、今日使っている普通の田植え機でも直進アシストに負けず劣らずまっすぐに植えていきます。この田んぼで数十年も田植えを行ってきたベテランならではの技ですね。
奥様は田植え機への苗積み込みや田植え機のタイヤ跡を均したりしながら、稲の手植えを行います。田植え機は構造上、どうしても欠株が出てしまうのですが、その欠株部分に全て手作業で手植えしていくのです。
2022年10月8日、稲刈りを行いました。
今日は土曜日のため浩二さんのお仕事がお休みなので浩二さんがコンバインに乗り込み、さらに浩二さんの息子さんもコンバインに乗り、親子三世代で稲刈りを行います。
今年も天候が良かったので、昨年同様に収穫量もそこそこありそうですね。
そういえばこの周囲にはアルミフェンスが設置してあるのに、藤原さんの田んぼの周囲にはさらに電気柵も設置してありますね。聞けば「イノシシがアルミフェンスを下から鼻で持ち上げてフェンスを曲げて侵入くる」そうで、たしかにすぐそばのフェンスの一枚がぐにゃりと曲がっておりました。人間の力ではとても曲げられない固いフェンスをいとも簡単に曲げるとは、野生の力恐るべし。
「アルミフェンスも定期的に見回る必要があるばい」
ライスセンターに運ばれた籾は乾燥機に入れられ、一晩かけて乾燥されます。その後籾を玄米に加工する「籾摺り」が行われるのですが、いつ玄米に加工するかのタイミングの目安になるのが籾の水分量です。基本的に籾は水分量15%で玄米に加工を行います。
玄米は基本的に次の新米ができるまでの1年、政府備蓄米などは長ければ5年もの間に渡って貯蔵庫に保管されることになりますが、水分量が高いと保管中にカビが発生する場合があります。かといって水分量が低すぎると炊いてもパサパサして美味しさが損なわれます。その保管と美味しさを両立させた水分量が「15%」となります。
ここ喜多ライスセンターでは乾燥機が水分量15%まで乾いたことを知らせても、きちんと籾を取り出して別途水分計にかけて、きちんと水分量が15%に達しているかを調べます。
農薬や化学肥料などを使用せず、暑い中除草に励んできたからこそ、最後の最後の工程まで手間暇を惜しまないのです。