生産者
藤原勝義
生産地
熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽
品種
ヒノヒカリ
農薬の使用
使用なし
肥料の使用
使用なし
農薬不使用の年数
7〜8年目
化学肥料不使用の年数
7〜8年目
肥料不使用の年数
4年目
2019年5月31日、田植えを行いました。
例年より1週間ほど遅い田植えですが、その理由は「水」。今年は雨が極端に少ないため田んぼに使用する農業用水が足りず、この藤原さんの田んぼのように一番下流の田んぼでは、上流の田んぼが田植えを終えてようやく水が流れて来るようになったのです。そのため、例年は酒米の山田錦を作付している田んぼにヒノヒカリを植えるなど、田んぼと品種を入れ替え、なんとか全ての田んぼで田植えをすることができました。
「田植えはできたばってん、こぎゃん水が少ないとこれからの除草が大変ばいな」
今日は平日で息子の浩二さんが仕事のため、奥さんと二人で田植え。奥さんに苗運びを手伝ってもらい、2枚の田んぼを田植えしました。
今日は奥さんの二人で田植え
イノシシが多いので田植え前に電柵を設置している
2019年10月10日、稲刈りを行いました。
喜多集落のライスセンターへ着くと、ちょうど藤原さんが籾コンテナを積んだ軽トラ、北野悦之さんがコンバインに乗り、藤原さんの田んぼへ出発するところでした。
田んぼではすでに入り口の電柵が外されており、先の到着した藤原さんが進入口と角の稲を手刈りしてコンバインの到着を待ちます。コンバインが到着するとすぐに稲刈りを開始。藤原さんは手刈りした稲をコンバインにかけ、その後軽トラの籾コンテナに籾が溜まると、ライスセンターへ籾運びを行います。
田植えの取材に行った田んぼと同様、この田んぼも水が少なかったそうで、今年は相除草が大変だったそうで、「2回除草機押したばってん、奥の高いところにとにかく草が生えたけん、もう何日も手除草に入ったばい」とのこと。天然の地下水に依存した米作りは水の質が良い分、とても味が良い一方で、雨が少ないと溜池が干上がったり湧出量が減ったりと水量のコントロールができないため、難しい部分もあります。特に除草剤を使わない無農薬栽培においてはその影響は大きく、今年のように雨が少ない年は除草が非常に大変です。
「私も77才になりましたけん、なかなか昔のようにはできんです」とおっしゃる藤原さんですが、米の搬入時に30kgの米袋をひょいひょいと運ぶその姿を見ると、まだまだお元気なご様子でした。
コンバインが旋回する田の角を手刈りする
コンバインに乗るのは北野悦之さん
手刈りした稲はコンバインに直接かける
一回移すと満タンになるのでライスセンターへ運ぶ