
生産者
阿蘇のなかストア
品種
森のくまさん
ササニシキ / 完売
亀の尾 / 完売
生産地
ササニシキ / 熊本県阿蘇市一の宮町坂梨
亀の尾 / 熊本県阿蘇市一の宮町中通
森のくまさん / 熊本県阿蘇市一の宮町宮地
農薬の使用
使用なし
肥料の使用
使用なし
農薬不使用の年数
ササニシキの圃場 / 26年目 ※吉田清二さんから継続
亀の尾の圃場 / 4年目
森のくまさんの圃場 / 1年目
化学肥料不使用の年数
ササニシキの圃場 / 26年目 ※吉田清二さんから継続
亀の尾の圃場 / 4年目
森のくまさんの圃場 / 1年目
肥料不使用の年数
ササニシキの圃場 / 3年目
亀の尾の圃場 / 4年目
森のくまさんの圃場 / 1年目
いよいよ当店の平成29年度産の米作りが始まりました。
3月24日に種籾の脱芒と温湯消毒を行い、その後浸種。4月2日に30℃のお湯に一晩浸けて催芽を行い、4月3日に種まきを行いました。
今年度の当店の作付面積は約5.2ヘクタール。今日種まきするのはササニシキ3.3ヘクタール分と、亀の尾0.8ヘクタールですので、計4.1ヘクタール分なのですが、当店はポット苗なので10aあたり40枚の苗箱が必要になるため、苗箱1,640枚も種まきを行う計算となります。せ、せんろっぴゃく枚て・・・。
というわけで2日かけて種まきし、さらに2日かけて苗代に苗箱を並べました。さすがにキツかったですわ。
唐箕で軽い籾を飛ばし、良籾を選別する
ポット苗専用種まき機で種まきを行う
苗箱を並べたらローラーに人を乗せて鎮圧
並べ終えたら不織布と有孔ポリをかける
種まき前に田んぼに作っておいた苗代に苗箱を並べ、田んぼの土で直接育苗します。
最初は保温のため、不織布と有孔ポリの2枚を苗箱にかけておきます。その後気温が高くなる4月末に有孔ポリを剥がします。あまり苗の温度が高くなると苗が焼けて死んでしまいますので、余裕を持って割りと早めに剥がしました。
その後亀の尾のみ5月初旬に不織布を剥がし、ササニシキは5月中旬になって不織布を剥がしました。ササニシキは品種の特性として冷害に弱いのですが、体感的にそれは苗の時も同じで、他の品種よりも気温+地温を高くしないと成長が遅い気がするんですよね。亀の尾は逆に気温が高すぎるとどんどん伸びて徒長してしまうので早めに剥がしました。
ここにきてようやく品種ごとの苗の育て方が分かってきた気がします。
有孔ポリを剥がし不織布のみで育苗中
不織布を剥がした後は水位を調整して保温する
2017年1月、新たに「サブソイラ」をいう機械を導入いたしました。これは2本の爪で土の中に亀裂を入れることにより田んぼの排水性を向上させることが目的です。田んぼの排水性が悪いと晴れが続いても土が乾きにくく、クログワイなどの雑草が冬〜春の間に死滅せず繁殖しやすくなります。
というわけでさっそく排水性が悪い田んぼにサブソイラをかけたところ、その効果は一目瞭然。大雨が降った次の日であるにも関わらず、サブソイラをかけた田んぼには全く水が溜まっておりません。
近くの田んぼを見てみると、ロータリーで耕起のみ行った田んぼにはある程度水が溜まっており、前年の稲刈り後から耕起を行っていない田んぼに至っては大量に水が溜まっております。当店の田んぼではこれらの大量の水が地面内の亀裂から地下に流れていったことになります。
どうやらサブソイラの効果は抜群のようです。この冬の間にサブソイラをかけまくって全ての田んぼを乾田化し、雑草の種を乾燥し死滅させます。
サブソイラ。この爪で地面に亀裂を入れる
大雨の翌日の当店の田んぼ。水は抜けている
耕しただけの田んぼでは水が溜まっている
耕していない田んぼは全く水が抜けていない
プラウは前年度から導入しており一定の成果を上げていたのですが、排水性の悪い田んぼではどうやらプラウだけでは土が乾燥しきれないようでした。そのための上記「サブソイラ」の導入だったのですが、サブソイラで排水性を改善した田んぼにプラウをかけて反転耕を行った結果はと言いますと・・・。
乾燥具合は画像の通り。プラウで地下15cmから反転した土塊が完全に乾いております。これは足で踏んづけても崩れないくらい、ガッチガチの完全乾燥です。ここまで乾燥すれば厄介なクログワイもずいぶん減りそうです。これで今年の除草は楽になるぞ!
サブソイラとプラウとかけた田んぼ
大きな土塊も完全に乾燥している
今年も去年から使用しているポット専用の8条田植え機で田植えいたします。横幅2m85cm、車重1tとかなりでかいので、田んぼまで運んだり田んぼへ侵入するのが大変です。しかし8条植えのためスピードは早く、あっという間に田植えが終わります。結局今年は5.2haの田植えを全て一人で行いました。
苗はと言うと、成長ぶりはさすがのポット苗であり、さらに今年はきめ細やかな温度管理が功を奏し、下記の画像の通り素晴らしい出来栄えとなりました。もう分げつが始まっているので、田植え後に晴天が2日続けば、もう除草機を掛けても問題ないほどしっかりと活着します。
草丈20cm、5葉の成苗。活着も早い
苗がたくさん必要なのでとにかく積み込む
田植えが終わったということは、あの作業が始まるということ・・・。そう、また除草の季節がやってきてしまいました。
しかし!今年の当店の除草機は一味違うのです。実は当店でもお米を販売していた吉田清二さんが昨年をもってお米作りを辞められまして、25年以上も無農薬でお米を作ってきた田んぼとともに「乗用除草機」を当店にお譲りいただいたのです。
乗用除草機と呼んで字の如く、機械に乗って除草を行うマシーンでありまして、昨年まで使っていた歩行式の除草機と違い、操縦者が田んぼの中を歩く必要がないのです。こ、これは楽チンだ!
使ってみた結果・・・これは楽だ、楽すぎる!もちろん田植え機ベースの機械なので振動もあり騒音もあり、ラインがずれると稲を倒すため常に気を使って走行する必要があり、ターン時には除草部を上げてハンドルを切りUターンする必要があるなど、それなりにキツい作業ではあるのですが、歩行式で田んぼのぬかるみの中を延々と歩いていた以前の除草機に比べれば、疲れには雲泥の差があります。
また、除草は4条ではありますが、それなりにスピードを出して除草するため20aを1時間ほど、1haを5時間ほどと、除草のスピードもかなり早く、朝から晩まで頑張れば一日で2ha除草できるので、除草の日程的もかなり余裕がありました。
これならこの除草機を8条タイプにすれば、一日で4ha除草できるな・・・。それなら1人で10ha作れるぞ〜!!よし、来年以降、検討だ。
前に進む推進力でローラーを回転させ除草する
乗用は運ぶのが大変なため、歩行式の除草機も使用
6月の田植え後は毎日毎日除草を行っておりましたが、気づけばもう9月。稲刈りがやってきました。2017年9月21日、亀の尾の稲刈りです。亀の尾の田植えは6月1日でしたのでやけに稲刈りが早いのですが、ポット苗で分げつの始まった成苗で田植えしたのでその分成長も早く、田植えから3ヶ月と3週間で稲刈りです。
田植えは今年も笠野ファームの笠野さんにお願いしまして、宇都宮さんにもお手伝いに来ていただきました。
亀の尾ですが、成長はよかったものの、一部の田んぼでは終盤にクログワイが繁殖してしまいました。サブソイラをかけたタイミングが遅く、土が乾燥しきれなかったためクログワイの種が越冬したと思われます。稲刈り終わったらすぐにサブソイラをかけて乾田化に努めたいと思います。深水と除草機掛けによりヒエとコナギはほぼ抑えることができました。
たまにクログワイが絡まりつつも、稲刈り完了
今年も宇都宮さんにもお手伝いしてもらいました
ササニシキは9月下旬〜10月中旬にかけて稲刈り予定です。
森のくまさんは10月下旬に稲刈り予定です。
無農薬栽培米のみ取り扱い 当店は農薬や化学肥料を使用せず栽培したお米のみ取り扱いしております。万が一にも慣行栽培のお米が混ざることはありません。
信頼できる生産者たち 有機農産物は信頼性が第一。当店では阿蘇地域の生産者とだけ取り引きを行い、さらに栽培期間中は各生産者の圃場へ月に2回以上行き、栽培の様子を直に確認しております。
無料で脱酸素剤パック お米(5kg売り)には脱酸素剤を入れて無酸素状態にすることで、輸送中や保存時におけるお米の酸化や虫の発生による品質低下を防止しています。
ご注文後に精米いたします お米の精米度合は玄米、白米、7分づき、5分づき、3分づきの5種類から無料にてご選択が可能です。
玄米、白米、分づきが選択可能 お米は精米した瞬間から品質低下が始まります。当店では精米をご注文後に行うことで、できるだけ新鮮なお米をお客様の元へお届けいたします。