Asononaka Store
2012阿蘇のなかストア 24年度産商品ページ

阿蘇のなか古代米作り列伝その1。誰か田んぼを貸してくれの巻。

三種類の古代米の種籾。

もうダメだ・・・完全に終わった・・・。
5月初旬、阿蘇。早いところではもう田植えも始まっているこの次期、我々は絶望に打ちのめされておりました

今回古代米を作るにあたって田んぼを借りなくてはいけなかったので、2月くらいから会社の近くで空いている田んぼを探しだし、地主と契約を交わしました。田んぼが確保できたら今度は苗つくり。三種類の古代米の種籾を苗箱に植えて、順調に苗も育っておりました。

さてあと数週間もすれば田植えだという5月頭。そう、忘れもしない5月5日のこと。驚愕の事実が発覚したのです。

喜多無農薬米生産会とともに温湯消毒を行う。

・・・その日、会社の近くを歩いていると、久しぶりに田んぼの地主さんに会いました。

「やぁ店長、まだ田植えはしないんか?俺はもう今週するよ」
「ええ、古代米なんで田植え遅いんすよ。植えるのは6月になるかもしれませんね」
「そうか。頑張れよ。……あ、そうそう。せっかくなんで肥料は撒いといてやったからな
「マジっすか!サンキューっす・・・・って・・・・

な・・・なんですとぉおおおおーーーーー!!!???
む……無施肥でやるのに……。いや、まだなんとかなる……!肥料が有機肥料なら……!

「ひ・・・肥料は何の肥料っすか!?油粕ですか?堆肥ですか?」
「え?化学肥料だけど・・・」
「・・・・・・・・」

米麹を求める声、増えてます。

苗箱に土をいれる店長。

いえ、地主さんは全く悪くないのです。だって化学肥料もタダではありません。初めて米作りをする店長のためにわざわざ自分で買った肥料を撒いてくれていたのです。悪いのは「無農薬・無施肥」で作るということをきちんと伝えていなかった店長です。

とにかく田んぼ見つけないと。
そ、それはともかく、どうしよう・・・。も、もう5月だぜ・・・5月から田んぼ探す奴なんて聞いたことないぜ・・・。
念のため、阿蘇内の田んぼを管理している農業委員会や阿蘇市役所の農政課に相談したんですが、「田んぼ探す?って、今5月なんだけど。もうみんな田植えしてるんだけど」と当然の如く門前払いです。

苗つくりを行う店長。

田んぼの神はいた!しかも怪我の功名で・・・
が、しかし!神はいた!田んぼの神は阿蘇のなかを見捨てはしなかったんです!

とにかく片っ端から使える田んぼを探していたら、減反政策で長年なにも作っていなかった田んぼをお借りすることができたのです。
こんな時期に見つかるなんて奇跡だし、しかもずっと何も作っていなかった田んぼなので地中の残留農薬が分解されている可能性が非常に高いやっほーい!ただ、地主さんいわく…

「無農薬でやるんだって?ずっと何も作ってなかったから雑草すごいと思うよ」

いや〜、そんなもんなんとかなりますって。こっちなんて今年の米作りは諦めようとしてたんですから。それに比べれば除草なんて簡単簡単

・・・・まぁ、まったく簡単ではなかったんですが・・・・。

  • 温湯消毒の様子。
  • 黒米の苗はすでに茎が黒い。
  • 苗の成長の様子をチェックする店長。

阿蘇のなか古代米作り列伝その2。いろいろな除草を行ったけど、とにかく除草は大変でしたの巻。

田植えを行う店長。

米の無農薬栽培は雑草との戦い。
ギリギリのところで田んぼを見つけることができ、すっかり遅くなったものの無事に田植えも終えることができた阿蘇のなかの古代米作り。

これからは雑草との戦いが待ち受けております。が、そこは楽天的な我々阿蘇のなか一同。だって事前に北野さんや高島さんに無農薬栽培の心得を伝授されましたからね。

とにかく「深水」といって、田んぼに常に一定の高さの水を張っておけば雑草はある程度抑えることができるらしいんですよ。なんだ、無農薬栽培って楽勝じゃん。・・・って、あれ・・・?

田植え後、苗の植えつぎに勤しむ店長。

あれれ、水が全然こないんですけど・・・。
水が全然流れてないんですけど…?なぜか用水路に一滴の水も流れていません。これじゃあ深水どころか、田んぼに水が全く入りません。用水路を上流に辿ってみると・・・うーむ、上のほうは水がきてるなぁ・・・。ってことは、これはつまり・・・。

これが我田引水ってやつですかーーー!?
これが本当の「我田引水」!!確かに昔は殺し合いが起きるほど田んぼの用水問題はシビアだったと聞いたことがありますけど、今平成ですよ。
あ・・・そうか・・。ここは長年減反されていた田んぼなんだ。そもそも「減反政策」とは、米余りのこの時代に米を作りすぎないように「この地区は◯枚田んぼを減らしなさい」という政府からのお達しのこと。で、どうせ減らさなきゃいけないんなら、水の豊富な田んぼよりも水のこない田んぼを減らしますよね普通。
そうか、この田んぼは水がこないから減反されていたのか。…って、それって不味くない?除草剤を使う普通の米作りならともかく、無農薬栽培の除草は水管理が鍵なんですから。

雑草が伸び伸びと育ち、どれが稲でどれが雑草か判別がつかないの図。

普通の米作りは日が落ちると田んぼを水を入れ始め、夜の間水を入れっぱなしにし、日中は水を止めておきます。そうすることで水が日光によって温められて水温が上がり、稲の発育がよくなるのです。

しかし阿蘇のなかの田んぼはみんなが水を使う夜には水がこないので、仕方なく昼に水を全開にするという方法を取ることにしました。
水が温まらないから稲の発育は普通より悪くなりそうだけど、草が生えまくるよりはマシです。

水問題はなんとかなりましたが、かといって「深水」をしておけば草は全く生えないわけではありません。やはりある程度の雑草は生えてきますので、これを自力で抜かなければならないんです。

チェーン除草を行う店長。

米除草方法その1。「チェーン除草」を行おう。
まず我々が行ったのはチェーン除草。これは塩ビパイプにチェーンをくくりつけて田んぼの中を引っ張るという除草方法。チェーンで土の表面を撫でる程度で雑草は抜けるのか?苗もついでに抜けちゃうんでないの?という疑問もありましたが、やってみると結構草が抜けました。東北ではチェーン除草と深水だけで除草している有機農家さんも多いんだとか。

しかしこのチェーン除草の最大のポイントは「田植えして3日後に行う」という事でして、田植えして数日以内の「まだ土の表面が柔らかくて雑草が小さい時期」に行わないと効果が薄れるらしいんです。・・・我々ですか?田植えして1週間後くらいに行いました
つーわけで、時期が遅れて失敗だ!チェーン除草だけで除草するのは今年は諦めるとして、次の除草方法にかかるとします。お次は「ほうき除草」だ!

米除草方法その2,田んぼをほうきで掃こう。
ほうき除草はその名の通り、ほうきを使った除草方法。つまり・・・

田んぼをほうきで掃く店長。

お元気ですか〜レレレのレ~!!
田んぼの中をほうきで掃くことにより雑草を抜いちまうのさ!
「苗は抜けないのかい?」って?ノンノン!苗はそんなに弱くないさ!倒れても数日後には起き上がってるのさ!

しかしこれはキツすぎるさ〜。小さな田んぼならともかく、3haの田んぼを全部これで除草したら苗は倒れなくても店長は倒れちまうさ〜。

つーわけで最後は機械除草です。これは「水田除草機」という田んぼ専用の除草機を使用して除草を行うという、最も間違いのない方法です。北野さんから除草機を借りてきて、これで除草を行います。

除草機をかける店長。

除草方法その3。除草機を押してまわろう
エンジンつきの自走式なので田んぼの中を歩くだけの感覚で除草できます。こりゃ楽ちん・・・でもないか。田んぼのなかってドロドロしてて結構足を取られます。例えると、沼地を歩いている感じですね。いえ、沼地なんて歩いたことないんですけど、そんな感じです。そんな所を数時間歩くわけですから、かなり大変。しかもUターンするときは機械を担いがなきゃいけないし。しかも隅々まで綺麗に除草できるわけではありません。

除草方法その4。草を手で抜こう。
除草機で取りきれなかった草は…「手除草」で抜きます。説明しよう!これは手で草を抜くという最も古くから伝わる除草方法であり・・・最も大変な除草方法でありんす。
我々は来る日も来る日も田んぼに入り手で除草を行いました。地主さんの言われた通り、長年減反してあったこの田んぼの雑草は半端ではなく、草一本なく完璧に抜いたのに次の週には草が生い茂っているという事態は、我々のやる気をかつおぶし削り器で削ぐ勢いでした。
それでも懸命に頑張りました。しかし事件は起こったのです。

  • びっしりと根付いた古代米の苗の根。
  • 雨のなか除草機をかける店長。
  • ほうきでおどける店長。どこか悲しい。

阿蘇のなか古代米作り列伝その3。百年に一度の水害を経て、自然栽培は超自然栽培への巻。

洪水によって水没した道路。

2012年7月11日。夜中から降り続いていたバケツをひっくり返したような猛烈な雨は朝になっても止む気配を見せず、楽天的な性格の店長もさすがに不安になってきました。

6時になったのでちょっと早めに会社の様子を見に行こうと車を出発させると・・・

これはもしかして洪水では・・・。
あれ・・・海になってる・・・。普段通っている道が水没し、辺り一面水没しております。・・・これは予想以上にヤバイんでないかい・・・?

流れてきた流木が道を塞いでいる。

川と化した道路に横たわっている流木をよけながらなんとか会社へ到着。よかった・・・米は無事だ。しかし会社のすぐ近くに大きな川が流れているので、全てのお米を2階に避難させます。30kg袋に入ったお米を何十袋も移動させたんですが、あれですね、火事場の馬鹿力って本当にあるんですね。必死であまり疲れは感じませんでした。

幸い会社も田んぼも被害はなく。
九州北部豪雨」と名付けられ、九州北部を襲ったこの水害は、中でも阿蘇地域に最も深刻な被害をもたらしました。幸い、会社も阿蘇のなかの田んぼも大きな被害はなかったんですが・・・。

8月初旬のたんぼの様子。

み・・・水がこないんだけど〜?
田んぼに水がこない・・・・。元々阿蘇のなかの田んぼには昼しか水がこなかったのですが、水害後は昼夜を問わずどの田んぼにも水がきておりません。というか、そもそもポンプから水が出ていない。このままでは深水ができずに雑草がえらいことになってしまう

地主さんに電話してみると・・・・「ああ、水害でポンプが壊れたんだよ。修理に何日かかかるみたいよ」

結果、それから2週間もの間田んぼに水が全く供給されず、深水と除草機で抑えていた雑草がわんさか生えてきました

雑草と共生する超自然栽培古代米(写真は赤米)。

もう稲がかなり育っているので除草機をかけることはできません。ここまで草が生えては手で抜くことも不可能です。除草剤の使用なんて以ての外。というわけで今年は・・・・

発送の転換だ!除草できないならやめよう!
今年の阿蘇のなかの古代米作りは、農薬も肥料も使わない「自然栽培」のさらに上を行く「超自然栽培」だぁ〜〜!!
そう、超自然栽培とは、農薬も肥料も使わないのはもちろん、除草すらしないという究極の栽培方法です。いいじゃんいいじゃん、と。雑草だって名前があるんだ生きているんだ、と。稲と一緒に共存しましょうよ、と。みんな宇宙船地球号の仲間じゃないか、と。
そんなこと言うと聞こえはいいですが、実は除草しきれないので放っておくってだけなんですけどね、エヘヘ。こうなると「栽培」っていうよりも「野生」ですね。

しかし自然栽培の稲は強かった。まるでヒエを育てているように見える雑草だらけの田んぼ中で、それでも立派に育ってくれました。本当に肥料やらなくてもちゃんと育つんだなぁ。

というわけで、いよいよ稲刈りです。・・・・しかしここで驚愕の事実が

  • 洪水で決壊した水路を補修する店長。
  • 三色に染まる田んぼ。よく見ると草だらけ。
  • その名の通り赤色になった赤米の穂。

阿蘇のなか古代米作り列伝その4。コンバインで刈れないなんて聞いてないっすの巻。

稲刈り直前の緑米。

阿蘇のなかの古代米作りもいよいよ佳境。とうとう稲刈りです。稲刈りを終えたら籾の乾燥作業となります。これまでは田んぼ探しに除草作業と辛いことばかりでしたが、ハッキリ言ってこっからは楽勝です。

機械の力に任せるつもりが。
なぜなら、稲刈りはコンバインでガーっと刈って、乾燥は乾燥機にガーっと入れて、そんでもって籾摺りを機械でガーっとやったらはい終わり、です。人力でやることはもうあまり多くないのです。

というわけで近所の農家さんからコンバイン借りてくるかな。
「ああコンバインね。いいよ・・・って古代米?ああ、ダメダメ

な、なして〜!?よく聞けば、古代米は色が付いているので、普通のお米と混じったら非常に不味いことになります。もしコンバインで刈るんであれば、刈り終わったらコンバインを分解して一粒の残らないくらいに掃除しなければいけませんが、我々はクボタの整備工ではないのできちんと分解できる知識はございません。ど、どうしよう…。

高島さんに相談すると・・・「バインダー貸してあげるからそれで刈りなさい」とのこと。バインダーとは小さい稲刈り機のことのようです。さっそくバインダーを貸していただき、稲を刈ることにしました。

掛け干しを行う店長とただちゃん。

乾燥機を使えないってことは・・・。
これで問題は全て解決だ・・・と思ったら、乾燥もコンバインと同様の理由で乾燥機に入れられないことが分かりました。確かに乾燥機の中で万が一コシヒカリとヒノヒカリが混ざっても大した問題にはなりませんが、コシヒカリに黒米が混じったらえらいことになりますもんね。

乾燥機にかけられないということは、自然乾燥しかないということです。自然乾燥とはつまり「掛け干し」を行うってことになります。
掛け干しなんてやったことないよ〜!というか、今どきやってる人見たことないよ〜!・・・とあたふたしておりましたら、当店の配送係であるただちゃんのおばあさまが掛け干しのやり方を知っており、一安心。

掛け干し中の緑米。バックには雄大な阿蘇山。

しかも掛け干し用の道具も持っていることが判明し、手伝ってもらえることになりました。ラッキー!つーか、まさか掛け干しすることになるとは…本当に超自然栽培になったな…。

掛け干しは大変だけど、いいことあります。
まぁとにかく、農家が掛け干しやらない理由が分かりましたよ。とにかく大変です。田んぼ一枚分の稲を掛け干しするのに、5人がかりで丸3日くらいかかりましたからね。乾燥機なんてなかった頃は、この時期になるとどこの田んぼも親類総出で掛け干しやってたらしいです。

がしかし!掛け干しにすると一ついいことがあるんです。今でも掛け干しやってる農家さんがわずかながらおりますが、その理由は「」。米って炊くまでは出来る限り熱を加えないほうが美味しいそうで、高熱の乾燥機ではなく天日の優しい熱で乾燥させる掛け干し米は、手間がかかる分味は段違いに美味しいそうです。
フッフッフ・・・超自然栽培の上に味がいいって最高じゃないか・・・。まぁ、古代米ってご飯に少し混ぜて炊くくらいだからあんまり味の良さって関係ないのかもしんないけど・・・。

さて、いよいよ最後の工程、「脱穀と籾摺り」です。

  • バインダーで稲を刈る店長。
  • バインダーで稲を刈るただちゃん。
  • 夕暮れの中掛け干しに精を出す店長。しかし絵になる男である。

阿蘇のなか古代米作り列伝最終章。よし!終わった!と思ったら手選別だー!の巻。

米の乾燥具合をチェックする店長。

稲刈りを終えて稲を掛け干しにし、天日に干しておよそ2週間が経ったある日。干してある稲から一粒の米を取り、籾殻をむいて噛んでみると・・・「カリッ」。うん、そろそろいいかもしれない。

お米は「水分量」がポイント。
お米ってのは適度な水分量ってのがありまして、一般的に15%程が最適とされております。水分量が多いとカビが生えやすく、逆に少ないと食味が低下してしまうのです。水分量を計測する機器があれば正確な数字が分かるのですが、阿蘇のなかにはそんなハイテク機器はありません。しかし噛んでみて「シナッ」とした食感でなく、「カリッ」とした食感であれば、もう籾摺りして大丈夫なんです。

というわけでまず稲から籾を取り除く「脱穀」という作業に取り掛かります。脱穀はコンバイン(稲刈り機)であれば稲を刈ると同時に脱穀をやってくれるのですが、今回我々はバインダーを使ったので別途脱穀を行うことになります

そこでバインダーをお借りした高島さん脱穀機もお借りしまして、掛け干してある稲は脱穀機にかけて籾だけをとっていきます。
ちなみに、籾を取り除いて残った稲藁は近所で牛を育てている農家さんに全部あげました。牛の餌になるんです。

銀行強盗のような出で立ちで脱穀作業を行う店長。

ようやく完成だ・・・と思ったら。
脱穀を終えたらあとは籾殻を取るだけ。籾を取り除くと「玄米」となり、これでようやく商品として販売できる形になります。
籾摺り機また高島さんにお借りしまして、無事籾摺り完了です。これで全行程終了だ・・・やった・・・とうとう終わったよ・・・。

手作業で選別いたしますよ。
・・・と思ってたら、ここからが大変だった!普通のお米はゴミ取り機や色彩選別機などを通して、お米に混じっている石や雑草の実、違う種類のお米を取り除くのですが・・・古代米は自力で選別なんです。

唐箕がけ、ふるいがけ、ピンセット選別の画像。

唐箕、ふるいときて最後はピンセットだ!。
まず唐箕(とうみ)という道具を使って大きなゴミや中身の詰まっていない籾を取り除いていきます。ハンドルをぐるぐると回して発生する風の力軽いゴミを外に飛ばして良品を選別するというこの道具、古典的な方法ながら確実にゴミを弾いてくれます。
次にふるいにかけて小さなゴミと小さなお米を取り除きます。さらに籾摺り機で取り除けなかったまだ籾がついているお米もここで手でつまんで取り除いていきます

そして最後は……おぼんに古代米をザーッと並べ、違う種類の米や残っているゴミをピンセットで1つずつ取り除いていきます。ピンセットで一粒一粒…いつになったら終わるんだこれ

誰も作らない理由が分かります。
古代米って普通のお米よりかなり高いんですが、その理由は作りにくいとか収穫量が少ないってのもあるんですが、一番の理由は「手作業の部分が多い」ってことなんですね。はっきり言って、普通の米の何十倍も手間がかかります。誰も作りたがらないのも無理はないです。

。

米作りって、やっぱり楽しい。
選別を終えた古代米を瓶詰めしたら、これで完成。本当に本当に完成
いや〜、終わってみれば、それなりに大変だったけど楽しかったですね、米作り。

一つ言えるのは「稲は肥料入れないと育たない」という固定概念はまったくもって間違いってこと。あと、みんな「除草が大変」っていうけど、実際にはそこまで大変とは思いませんでした。というのも、除草が大変っていうのはつまり「除草剤を使った米作りに比べて」ってことですが、我々は除草剤を使った米作りを経験したことがないので、まぁ人力で除草するのが当たり前な感覚なんですよね。

緑米をかかえてニヤリと笑う店長。

今年はどの米を作ろうかな。
さーて、今年は古代米の他にも普通のお米を作ろうかなと目論んでおります。オーソドックスにヒノヒカリコシヒカリを作ろうか、いやいや最近注目されている「くまさんの力」を作ってみようか、低アレルギー米の「ゆきひかり」も作りたいな、けど籾が手に入るだろうか・・・などと思案している最中です。

いずれにせよ、阿蘇の生産者が作る無農薬栽培のお米を販売しつつ、自分たちでも無農薬栽培米を作るのはずっと続けていきたいですね。
他の生産者の作る素晴らしいお米とともに、阿蘇のなかの作るお米もどうぞよろしくお願いいたします。

  • 籾摺りの様子。
  • 手選別の様子。
  • 瓶詰めの様子。

当店のお米のこだわり

無農薬栽培の米作りの様子

無農薬栽培米のみ取り扱い 当店は農薬や化学肥料を使用せず栽培したお米のみ取り扱いしております。万が一にも慣行栽培のお米が混ざることはありません。

当店のお米の生産者

信頼できる生産者たち 有機農産物は信頼性が第一。当店では阿蘇地域の生産者とだけ取り引きを行い、さらに栽培期間中は各生産者の圃場へ月に2回以上行き、栽培の様子を直に確認しております。

米袋

無料で脱酸素剤パック お米(5kg売り)には脱酸素剤を入れて無酸素状態にすることで、輸送中や保存時におけるお米の酸化や虫の発生による品質低下を防止しています。

精米

ご注文後に精米いたします お米の精米度合は玄米、白米、7分づき、5分づき、3分づきの5種類から無料にてご選択が可能です。

白米、玄米、分づき米

玄米、白米、分づきが選択可能 お米は精米した瞬間から品質低下が始まります。当店では精米をご注文後に行うことで、できるだけ新鮮なお米をお客様の元へお届けいたします。

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