2022年 阿蘇のなかストア

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阿蘇のなかストアが作る、無農薬・無施肥栽培のお米

令和4年度産、熊本阿蘇産。阿蘇のなかストアが作る、無農薬・無施肥の自然栽培米。

この商品の生産情報

阿蘇のなかストア

生産者

阿蘇のなかストア

品種

ササニシキ

生産地

熊本県阿蘇市一の宮町坂梨、宮地、中通

農薬の使用

使用なし

肥料の使用

使用なし

農薬不使用の年数

ササニシキの圃場 / 31年目
ぴかまるの圃場 / 6〜9年目

化学肥料不使用の年数

ササニシキの圃場 / 31年目
ぴかまるの圃場 / 6〜9年目

肥料不使用の年数

ササニシキの圃場 / 8年目 ※それまでは有機肥料を使用
にこまるの圃場 / 6〜9年目

今年の米作り

2022年、令和4年度の米作りです。
今年は毎年おなじみの「ササニシキ」と「ぴかまる」を栽培いたします。

ぴかまる

私が子どもの頃、「つるピカハゲ丸くん」という、どえらいタイトルのギャグマンガがあったのですが、それを彷彿とさせるネーミングの品種です。このぴかまるですが、西日本で最近栽培が盛んな「にこまる(当店も昨年作りました)」を親に持つ品種です。なるほど、ここから”まる”を取ったんですな。にこまるやヒノヒカリよりも更に低アミロースのため、ご飯が粘り強くモチモチとした食感と甘みが特徴です。

ササニシキ

一方のササニシキはアミロース含有量が比較的多い品種で、粘りが少なくアッサリとした食感が特徴です。アミロースの多いお米は食後の血糖値の上昇が穏やかで、また、もち米遺伝子を含んでいないためもち米に反応する「お米アレルギー」の方もお召し上がりいただける場合も多く、近年、当店でも大人気の品種となっております。

ぴかまるのアミロース含有量は10%、ササニシキは20%と2倍の差があり、同じ阿蘇産の自然栽培米でありながら、食味に大きな差がございます。コシヒカリ系が好きならぴかまる、あっさりなお米が好きならササニシキをおすすめいたします。

ちなみにアミロース含有量が30%を超える品種もあるのですが、これは米粉や麺類用の品種となります。アミロースが30%になると炊飯米として食べてもパサパサして美味しくないのですが、ベタつきがない分、加工用のお米としては非常に優秀なのです。なお、もち米はアミロース含有量0%となります。

新たな農業機械がきたぞ

田んぼは均平が命

当店が米作りを初めて早11年目。当初より欲しかった農機をようやく導入することができました。その農機とは・・・ずばり、「レザーレベラー」です。

田んぼで米作りを行うにあたって、「均平」は非常に重要な要素です。田んぼが平らであればあるほど、水温は安定して稲の生育はムラがなく、雑草の発生は少なくなるのです。ですから昔から米農家は田植え前の代掻きで土を引っ張ったり、時には冬に高いところの土を掘って低いところに運んだりして、とにかく田んぼを平らにしようと励んできました。しかしトラクターといった近代的な作業機を以ってしても、土を動かすというのはとにかく大変で、ましてや1辺が100mはある整備田を高低差2〜3cmまでに平らするなど、もはや農業ではなく完全な土木作業であり、なかなか上手くはいきませんでした。

レザーレベラーの登場です

その田んぼの均平作業を手軽に行えるのが、今回導入した「レーザーレベラー」です。

この機械、トラクターの後ろにつけて田んぼの中をぐるぐる走るだけで、あらかじめ設定した高さに自動で田んぼを均してくれるという夢のマシーンなのです。当店の田んぼでも使ってみると・・・おおっ!!最大10cmと高低差の大きかった田んぼがあれよあれよと均平になっていくではありませんか!これで今年は稲の生育も良くなるし、雑草の発生も少なくなるに違いない・・・!!。

このレーザーレベラー、本体が高価であることもさることながら、大きなトラクターでないと作業できないのでトラクターも買わなければいけないということもあり、なかなか導入できなかったのですが、今回、思い切って78馬力のトラクターと合わせて一気に購入いたしました。まーた借金増えたぞー。

新しいトラクター。 レーザーレベラー作業の様子。

育苗

種まき

2022年3月28日にササニシキの種籾の温湯消毒。60℃のお湯に10分浸して病原菌を殺菌し、すぐに水で冷やします。そのまま10日ほど籾を浸水させ、2022年4月7日に種まきを行いました。

温湯消毒。 種まき。

苗並べ

種まき後は3日かけて苗代に苗箱を並べます。今年はササニシキの苗だけトンネル育苗を行います。やはりササニシキは寒さに弱いので、手厚く保護します。反面、トンネルは天候によっては温度が上がりすぎる事も多いので、温度計をつけてトンネルの換気を適切に行います。

苗箱並べ。 トンネル育苗。 田植え前の苗。

田植え

2022年5月25日から田植えを開始。去年中古で購入し冬の間に整備しておいた8条のポット田植え機で田植えします。

田植えの様子。

除草

今年も3輪の常用除草機で除草作業。このキュウホーの除草機ですが、牽引式ながら力が強いので初期除草のタイミングによっては苗が根こそぎ無くなっていきます。除草機部分の高さ調整などで苗へのダメージを減らすと除草効果も弱くなるというジレンマ。ある程度苗が大きくなれば問題ないので、初期除草だけは別の除草機を使うことも検討しなければいけません。

常用除草機。 除草部分。

稲刈り

ササニシキの稲刈り

ササニシキの稲刈りは2022年9月22日から4日かけて行いました。
本当は20日頃から刈りたかったのですが、台風の影響で田んぼに水が20cmほど溜まったので遅れてしまいました。しかしかなりの強風だった割には稲が倒れず無事稲刈りすることができたので良かったですね。

稲刈り後はライスセンターで乾燥、籾摺りを行い、さらに当店で別途石抜きと異物排除を行って作業終了です。

稲刈りの様子。 選別の様子。
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