生産者
荒牧武治
生産地
熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽
品種
ヒノヒカリ
農薬の使用
使用なし
肥料の使用
使用なし
農薬不使用の年数
8-9年目
肥料不使用の年数
8-9年目
南阿蘇の農家、荒牧武治さんは8年前より農薬と肥料を使用しない、いわゆる「自然栽培」による米作りを始めました。
昨年は「にこまる」と「森のくまさん」の二種類の品種を栽培いたしましたが、今年は「ヒノヒカリ」を栽培いたします。
今年度は田植え、除草、そして稲刈りと、全ての作業で当店の作業や用事と重なり、全く取材に行けませんでしたので、2015年から2021年までに米作りの様子を掲載いたします。
今年荒牧さんの田んぼに取材に行けたのは6月2日のみでした。
まだ田植え後それほど時間は経っていませんが、田んぼ全面に足跡がついており、一度チェーン除草を行ったことが伺えます。
荒牧さんは2つの方法での除草を行います。一つは自作の除草器。杉板にビニールハウスに使用するクランク状の金具を取り付け、これを引っ張ることによって、土の表層にある発芽したての雑草の芽を水に浮かせて除草します。いわゆる「チェーン除草」方式の除草方法ですね。
まだ田植え後10日ほどなので、あまり成長していない苗はレーキによって倒されてしまいますが、根は伸びて活着しておりますので、1日経つとピンと起き上がるので問題はありません。
ある程度雑草が伸びて根を張ってくると、レーキで引っ張るくらいでは雑草は除草できなくなります。そのタイミングで行うのが動力式の機械除草です。
エンジンによって爪が回転し、土を撹拌していきます。水を溜めて行うと雑草を水に浮かせ、水を抜いて行うと雑草を土に練り込んでいきます。
荒牧さんは喜多ライスセンターに稲刈りや乾燥、籾摺りを委託しております。
毎年北野悦之さんがコンバインで稲を刈り、荒牧さんや藤原勝義さんが刈り取った籾を軽トラックでライスセンターへ運びます。
稲刈り時でも荒牧さんの田んぼにはヒエ一本生えているところを見たことがありません。様々な生産者の田んぼを稲刈りする北野悦之さんも「武ちゃん(荒牧さん)の田んぼはいっつも草がなかばい」と関心しきり。それも毎年レーキ除草を3回、機械除草も3回、仕上げに手取り除草を2回と、計8回も除草に入っている努力の賜物です。