生産者
荒牧武治
生産地
熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽
品種
コシヒカリ
農薬の使用
使用なし
肥料の使用
使用なし
農薬不使用の年数
4年目
肥料不使用の年数
4年目
2015年より無農薬・無施肥栽培での米作りを始めた荒牧武治さん。先日南阿蘇村河陽の田んぼで田植えを行いまして、本日6月1日は1回目の除草となります。
荒牧さんの田んぼへ到着すると、毎年使用している動力式の除草機ではなく、なにやら板のようなものを引っ張っております。荒牧さん、これは?
「今年の1回目の除草はこの自作したこの除草機でやってるんだよ」
動力式の除草機では田植え後間もない苗が踏み倒されることも多いため、まだ苗の小さい1回目の除草は、金具をつけた板を引っ張ることにより、田んぼの土を撹拌させて生えかけの雑草を浮かせて除草する、あらたな除草機を自作されたそうです。この方式の除草機は板に金属チェーンを何本もつけて引っ張る「チェーン除草」が有名ですが、荒牧さんはビニールハウスに使用する金具を利用しております。
見ていると、確かに荒牧さんが除草機を引っ張っていった後には小さな雑草がぷかりと水面に浮いてきます。まだ雑草が小さいので動力式の除草機ほどの力は必要ないですし、除草するスピードも早いので、非常に効率が良いようです。苗も除草が通過した直後はベタリと倒れますが、すぐに起き上がります。
除草剤を使わない米作りは「いかに省力で雑草を抑えられるか」が鍵となります。荒牧さんを始め、生産者のみなさんは毎年様々な工夫を行い、時には頭を悩ませながら米作りを行っております。
自作した除草機を運ぶ荒牧さん
ロープを引っ張りながら作業を行う
土を撹拌して雑草や種を浮かせる
小さな苗でもそれほどダメージはない
9月3日、稲刈りを行いました。今年度は猛暑の影響からか、出穂が早く、そのため例年より1週間ほど早く稲刈りとなりました。
今年で無農薬歴・無施肥栽培歴はともに4年目となります。