Asokita gairin Farm
2016ASO北外輪ファーム 28年度産商品ページ

阿蘇北外輪ファームが作る、無農薬・無化学肥料栽培米。

ASO北外輪ファームが作る、無農薬・無化学肥料栽培米。

地震の被害

ASO北外輪ファームのある阿蘇市狩尾地区は阿蘇市の中でも熊本地震による被害が最も大きい地区の一つです。代表の鎌倉さん宅に隣接する牛舎や作業小屋は全壊し、荒井さん宅の実家も全壊、道路のいたるところが陥没し、1mほどの段差ができている場所もあります。鎌倉さんや坂梨寿良さんの圃場には十数メートルの大きな亀裂が入り、植え付けができなくなりました。

地割れした圃場。

鎌倉さんの牛舎は倒壊し、牛一匹が下敷きになった。

倒壊した建物を解体した鎌倉さん宅。

地震で壊れた水路。

全壊となり「危険」の張り紙を貼られた荒井さんの実家。

育苗

そんな中でもASO北外輪ファームのメンバーは前向きに米作りを行っておりました。荒井さんは地震の翌日に種まきを行ったそうで、道行く車からは驚きの顔で見られたそうです。「そりゃ家も片付けなきゃいかんし近所に手伝いにも行きたいけど、もう水に漬けている籾は今撒かないと全部ダメになるけんね」

種まきを終えたあともいろいろな問題が起きました。坂梨祐一さんはプール育苗に使用していた水のポンプが止まり、苗が半分ほど枯れてしまいました。原因は地震により水脈が変化し、水源が渇水したためと思われます。急遽、水を汲んできて与えましたが、多くの苗は枯死してしまいました。地震後からずっと消防団での復興作業を行っているため水管理が行き届かなかったとのことですが、「まぁ今年は出来る分しかやるしかなかね」。

水が足りず坂梨祐一さんの苗は大半が枯れてしまった。

水を汲んできて補給する。

水やりをする坂梨寿良さん。

苗を運ぶ荒井弘さん。

田植え

荒井弘さんの自宅近くの田んぼでは、用水路が壊れ、すぐそばの住宅も敷地全体が傾き半壊となりましたが、なんとか田植えを行うことができました。しかし地震により田んぼ内に20〜30cmほどの高低差ができたため、お父さんが田植え当日までハローで土を引っ張ってなんとか均そうと頑張っておられました。

荒井弘さんの田植え

田植えを行っている様子。

背後の山は大きな土砂崩れが起きているy。

坂梨寿良さんの田植え

坂梨寿良さんは6月7日にササニシキの田植えを行いました。この辺りは用水路やポンプが壊れたりしているため作付できない田んぼが多いのですが、ここの田んぼは畦が崩れたものの、大きな影響はなさそうです。

苗の補給を行う坂梨寿良さん。

苗を植え付けている様子。

田植えをする様子。

除草

荒井弘さんの除草

7月初旬。荒井さんの田んぼへ着くと3条の除草機で除草に精を出しておられました。すぐそばにある外輪山の斜面は地震後の大雨によりどんどん被害が拡大しています。荒井さんの自宅は一番大きな土砂崩れの真下にあるため、もうこれ以上土砂崩れが広がらないように祈るばかりです。

除草する荒井弘さん。

広い田んぼを一人で除草する。

除草機を持ち上げてターンする。

中川敬士さんの除草

これまでに数回除草機をかけたという中川さんは、最後の手除草を行っておりました。「ここの田んぼはヒエやらコナギやらは少ないばってん、セリのような草が多かとですよ」と、草を引っこ抜いては足で田んぼの中に沈めていきます。今は3反の田んぼのちょうど真ん中あたり。「3日かけてここまできたけん、あと3日かければ終わるかな」。

除草する中川敬士さん。

田んぼの苗と雑草。

30アールの田んぼを手除草する。

坂梨寿良さんの除草

今年は非常に雨の日が多く、一度に降る降水量もとても多いので、震災後の阿蘇にも多大な影響をもたらしています。この日は坂梨寿良さんが除草を行っておりましたが、とにかくものすごい土砂降り。私もカッパを着て写真を撮りにいったものの、とても会話ができるような状況ではなかったので「頑張ってください」とだけ伝え、さっさと逃げ帰ってきました。

大雨の中を除草する坂梨寿良さん。

除草機で除草。

坂梨寿良さんが除草する様子。

鎌倉善光さんの除草

鎌倉さんは地震後に体調を悪くされてしばらく入院しており、つい最近退院されたばかりのため、今年の除草作業は近所の方にお願いしております。除草作業を見ていると、しょっちゅう除草機を持ち上げてラインを変更しております。話を聞くと、ここは復興イベントの「1000人田植え」で使用された田んぼであり、参加された方たちが手作業で田植えを行ったために植え付けラインがばらばりになっているので、除草機がまっすぐ掛けられず苦労しているとのことでした。

除草する鎌倉さんのお手伝いの方。

不揃いの列を苦労して除草する。

田んぼの面積は20aほど。

稲刈り

荒井さんの稲刈り

最初の稲刈りは荒井さんが行いました。荒井さんの自宅近くの田んぼへ行くと、坂梨寿良さんがコンバインに乗り稲刈りを行っていました。荒井さんは建設会社に勤めており、震災後は激務に追われているそうなので本日の稲刈りは組合のメンバーに任せております。
籾を運搬している中川敬士さんは稲株や穂を見て「今年は天気が良かったけん去年より収量も良さそうばいね」と安堵の表情。震災を含め様々なトラブルがありましたが、良いお米を収穫することができました。

荒井さんの田んぼの稲刈り。

稲刈りを行うのは坂梨寿良さん。

稲の様子を見る中川敬士さん。

坂梨寿良さんの稲刈り

10月10日に坂梨寿良さんがササニシキの稲刈りを行いました。この日は当店もササニシキの稲刈りを行っていたために行くのは間に合わず、坂梨寿良さんの田んぼへ到着した時にはちょうど稲刈りを終えてコンバインを積載車に積み込むところでした。残念。

収穫したササニシキの籾と坂梨寿良さん。

稲刈りが終わった圃場。

坂梨祐一さんの稲刈り

10月14日は坂梨祐一さんの稲刈り。祐一さんはお仕事のため、坂梨寿良さんと中川敬士さん、それに祐一さんのお母さんが稲刈りを行います。
2反ほどの細長い田んぼですが、奥のおよそ4分の1ほどが土砂で覆われています。祐一さんのお母さんによると「6月の大雨で川が氾濫して土砂が入ったとですよ」とのこと。稲刈りが終わったら地割れした田んぼや壊れた水路の復旧が待っています。

手刈りした稲を抱える祐一さんのお母さん。

稲刈りする様子。

水害で田んぼに土砂が入った。

中川敬士さんの稲刈り

10月24日は中川敬士さんの稲刈りです。この日は天気が良く、雄大にそびえる阿蘇山がとても美しく見えます。坂梨寿良さんがコンバインで稲を刈る途中、中川さんが田んぼの真ん中あたりの稲の出来栄えをチェックします。「夏が雨ばっかりだった去年よりも出来は良かごたるばいな」

稲を見る中川さん。

稲刈りする坂梨寿良さん。

稲刈りの様子を見る中川さん。

鎌倉善光さんの稲刈り

11月3日、鎌倉善光さんが「森のくまさん」を作付けしている田んぼの稲を刈りました。この日も稲刈りは坂梨寿良さんが行います。

この田んぼの隣も鎌倉さんの田んぼなのですが、地震により生じた亀裂により今年度は作付けできませんでした。しかし、道路や住宅の復興を最優先にしているために田んぼや畑の復旧は全く進んでおらず、おそらくこの田んぼは来年の作付けもできそうにありません。

大地震により翻弄された1年でしたが、これでASO北外輪ファームの28年度産米の稲刈りは無事に全て終了しました。

籾をグレンタンクに移す坂梨さん。

収穫時の森のくまさん。

手前の田んぼは作付けしていない。

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当店のお米のこだわり

無農薬栽培の米作りの様子

無農薬栽培米のみ取り扱い 当店は農薬や化学肥料を使用せず栽培したお米のみ取り扱いしております。万が一にも慣行栽培のお米が混ざることはありません。

当店のお米の生産者

信頼できる生産者たち 有機農産物は信頼性が第一。当店では阿蘇地域の生産者とだけ取り引きを行い、さらに栽培期間中は各生産者の圃場へ月に2回以上行き、栽培の様子を直に確認しております。

米袋

無料で脱酸素剤パック お米(5kg売り)には脱酸素剤を入れて無酸素状態にすることで、輸送中や保存時におけるお米の酸化や虫の発生による品質低下を防止しています。

精米

ご注文後に精米いたします お米の精米度合は玄米、白米、7分づき、5分づき、3分づきの5種類から無料にてご選択が可能です。

白米、玄米、分づき米

玄米、白米、分づきが選択可能 お米は精米した瞬間から品質低下が始まります。当店では精米をご注文後に行うことで、できるだけ新鮮なお米をお客様の元へお届けいたします。

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