生産者
ASO北外輪ファーム
生産地
熊本県阿蘇市狩尾
品種
コシヒカリ
農薬の使用
使用なし
肥料の使用
グアノ、油粕、牛堆肥いずれも有機JAS適合肥料
農薬不使用の年数
1年目(有機JAS転換期間中)
化学肥料不使用の年数
1年目(有機JAS転換期間中)
阿蘇市狩尾。阿蘇山を中心として広がる阿蘇カルデラ内の水田地帯で農薬と化学肥料を使用することなく無農薬栽培のお米を作っている生産者組合があります。
「ASO北外輪ファーム」は、4人の米農家で構成される有機栽培米の生産グループです。それは2010年のこと、米の価格下落や消費量の低下、耕作放棄地の拡大という問題に直面していた地元の農家たちは「このままじゃ阿蘇の米作りは崩壊してしまう」との危機感をつのらせ、農薬や化学肥料を一切使用しない米作りを行うことを決意しました。
組合長である鎌倉善光さんは組合の結成にあたり、こう考えました。「お米の無農薬栽培は信頼が第一。だから組合に加入してもらう生産者は信頼できる農家だけにしよう」
そこで大々的に組合加入の募集はせず、近隣の信頼できる農家だけに声をかけ、数名のメンバーで発足させました。そうして現在では、鎌倉善光さん、坂梨祐一さん、中川敬士さん、荒井弘さんの4名のメンバーで、日々有機栽培米作りに勤しんでおられます。
2022年9月25日、稲刈りを行いました。
今日稲刈りを行うのは荒井さんのコシヒカリです。コシヒカリといえば別名「コケヒカリ」と揶揄されるほど倒伏しやすく、この辺りでも稲刈り前にベタリと倒れているコシヒカリの姿は半ば当たり前の風景ですが、荒井さんのコシヒカリは多少斜めになっている程度で全く問題ありませんね。化学肥料を使わない有機栽培では収穫量が低い分、倒れにくいのです。
稲の倒伏の弊害ですが、稲が倒れると下側になった葉は光合成できないため、穂に送るエネルギーが不足して実が育ちにくくなり、くず米が多くなります。また、倒れたまま雨が降ると穂が水没して腐ったり発芽したりして品質が著しく低下します。倒れた稲は非常に刈りにくいので稲刈りにもすごく時間がかかります。つまり倒伏にはいいことなし、です。
鎌倉さんがコンバインのチェーンと刃に油を差してさっそく稲刈りスタート。4条刈りのコンバインでノンストップでコシヒカリを刈っていきます。刈り取った籾はすぐ近くにある中川さん宅にある組合のライスセンターへ運び、乾燥、籾摺り、選別、計量、袋詰めを経て当店に納品されます。
2022年9月30日、坂梨さんのお米の稲刈りを行いました。
坂梨さんはお仕事なので組合員の鎌倉さんや中川さんが稲刈りを行います。この田んぼは坂梨さんのお母さんが手取り除草にずいぶん入ったとのことで、田んぼの畦には抜かれたヒエが積んでありました。
2022年10月10日、鎌倉さんのお米の稲刈りを行いました。
本日稲刈りするのは鎌倉さんが作っている「くまさんの輝き」の田んぼ。鎌倉さんがコンバインで稲を刈り、荒井さんが籾を中川さん宅のライスセンターへ運びます。
9月末のコシヒカリから始まったASO北外輪ファームの稲刈りですが、これでようやく一段落です。