2021年 ASO北外輪ファーム

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熊本阿蘇産。ASO北外輪ファームが作る有機栽培米。

令和3年度、熊本阿蘇産。ASO北外輪ファームが作る有機栽培米。

この商品の生産情報

ASO北外輪ファーム

生産者

ASO北外輪ファーム

生産地

熊本県阿蘇市狩尾

品種

ヒノヒカリ

認証

有機JAS

農薬の使用

使用なし

肥料の使用

グアノ、油粕、牛堆肥いずれも有機JAS適合肥料

農薬不使用の年数

7〜11年目

化学肥料不使用の年数

7〜11年目

ASO北外輪ファームについて

阿蘇市狩尾の有機米生産組合

阿蘇市狩尾。阿蘇山を中心として広がる阿蘇カルデラ内の水田地帯で農薬と化学肥料を使用することなく無農薬栽培のお米を作っている生産者組合があります。

「ASO北外輪ファーム」は、4人の米農家で構成される有機栽培米の生産グループです。それは2010年のこと、米の価格下落や消費量の低下、耕作放棄地の拡大という問題に直面していた地元の農家たちは「このままじゃ阿蘇の米作りは崩壊してしまう」との危機感をつのらせ、農薬や化学肥料を一切使用しない米作りを行うことを決意しました。

組合長である鎌倉善光さんは組合の結成にあたり、こう考えました。「お米の無農薬栽培は信頼が第一。だから組合に加入してもらう生産者は信頼できる農家だけにしよう」

そこで大々的に組合加入の募集はせず、近隣の信頼できる農家だけに声をかけ、数名のメンバーで発足させました。そうして現在では、鎌倉善光さん、坂梨祐一さん、中川敬士さん、荒井弘さんの4名のメンバーで、日々有機栽培米作りに勤しんでおられます。

ASO北外輪ファームの田植え ASO北外輪ファームの除草

有機JASの取得について

有機JASとは、その農産物や農産加工品が農薬や化学肥料、食品添加物などを使用せずに作られているかどうかを登録認証機関が検査を行う制度です。検査を通過し認証を受けたものだけが有機農産物や有機農産加工品として「有機栽培」や「オーガニック」という文字を商品パッケージに記載することができます。当店では商品名に「無農薬栽培」や「自然栽培」という言葉は使用していても「有機栽培」という言葉を使っていないのは有機JAS規格を取得していないからなんですね。

当店で販売するお米は店長である私が生産者名や田んぼの場所から種まき、田植え、成長の過程、雑草の生え具合、稲刈りに至るまで全て自分の目でチェックいたしますが、普通の無農薬栽培の販売店はそれを行わないので、この有機JASを取得しているかどうかできちんとしたお米かどうかを見分けるのです。

ASO北外輪ファームが有機JASを取得している理由は2つあり、そういった直接顔を会わせない販売店にお米を卸していることが一つ。もう一つは「生産組合内できちんとした品質のお米を作るため」であります。 いくら無農薬栽培と言えど、組合員がバラバラで好き勝手に作っていてはお米の品質も信頼性もなくなってしまう可能性があります。ですからお互いに生産過程をチェックし合い、さらに有機JASという厳しい外部機関にチェックを受けてもらうことで、消費者に安心してお米を買い求めていただけるよう努力しているのです。

有機JASシールを貼る様子 米の籾摺り、袋詰の様子

稲刈り

2021年10月12日、稲刈りを行いました。

この田んぼに作付けしている品種はヒノヒカリ。熊本県ではお米の作付面積でシェア5割を超えるスーパースター品種です。ASO北外輪ファームでも組合員の全員がこのヒノヒカリを栽培しております。

田んぼでは組合長の鎌倉さんがコンバインに乗り稲を刈り、鎌倉さんの奥さんと組合員の中川さんの奥さん(鎌倉さんの妹)が鎌でヒエを刈っていきます。稲刈り前の最後にヒエを取ることによって、ヒエの種がお米に混入することを防ぎつつ、ヒエの種が地面に落ちることも防ぐわけです。地面に落としたら来年発芽してくるかもしれませんからね。

ところで今年はイヌビエが多いですね。鎌倉さんの田んぼでも稲より20cmほども背の高いヒエのがちらほら見受けられます。うちの田んぼでもイヌビエが多いんですが、無農薬の田んぼだけでなく、ここらの全ての田んぼで多いんですよ。農業用水を共用してるわけでもないから他の田んぼから種が流れてくるわけでもなし、風で飛んでくるわけでもない、ということは、春〜初夏の気候によっては元々田んぼに潜んでいた特定のヒエが多く発芽してくるってことですね。うーん、ヒエの世界も深い。

この田んぼは2回ほど除草機を掛けたあと、みなさんで田んぼに入って手除草で草取りをしたとのことですが「あんなに草取ったのにやっぱりまだ残っとるもんな」と鎌倉さん。ヒエも子孫を残すのに必死ですからね。やっぱり雑草は強いですよ。

鎌倉さんの稲刈り 稲刈りの様子 阿蘇山を臨みながら稲刈り

籾摺り

2021年10月14日、ヒノヒカリの籾摺りを行いました。
組合員の中川さんの農業倉庫にはミニライスセンターがあり、穀物乾燥機、籾すり機、米選機、色彩選別機、計量器が設置してあります。

まず稲刈りした籾を乾燥機で水分量を15%程度まで乾燥させます。水分量が多いほうがお米は美味しいのですが、保存時にカビてしまうのでこの15%が食味と保存の兼ね合いから最適な水分量とされております。乾燥が終わったら籾摺り機で籾殻を取って玄米に加工します。その後一定の大きさの玄米を選別するため米選機で小さなお米を弾き、さらに色彩選別機で雑草の種や小石などの異物を弾き、最後に計量器で重量を計測したらようやく終了です。

組合員の荒井さんと坂梨さんは平日はお仕事ですので普段は平日の午後6時以降か休日にメンバー全員が集まった時に籾すりするのですが、この日は稲刈りの日程上、平日の昼間に籾すり作業を行いました。お米は1袋30kgもあり、鎌倉さん夫妻も一人では抱えきれないのでお二人で米袋をかかえてパレットに乗せていきます。多くの作業が機械化された米作りですが、種まきや田植え、籾すりなど要所要所では大変な力作業が必要となります。

籾すりの様子 色彩選別機を見つめる中川さん ライスセンター

有機JASマークのシールについて

ASO北外輪ファームの「有機JAS認定米」につきましては有機JASの認定を受けておりますが、当店は「有機農産物の小分け業者」を受けておりませんため、小分け後の米袋にシールを貼ることができません。そのため有機jASシールなしでの販売となります。あらかじめご了承のほどお願いいたします。

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