分づき米について
「分づき米」とは玄米と白米の中間のお米のことを言います。
分づき米には3分づき、5分づき、7分づきと3種類ありますが、これは玄米が全く精米を行わない0分づき、白米が重量の10%ほど表面を削る10分づきであるのに対し、3分づきは3%、5分づきは5%、7分づきは7%ほどの重量を削ったお米となります。
つまり3分は玄米に近く、7分は白米に近いお米で、5分はその中間のお米ということです。
分づき米の役割とは
それでは、分づき米には一体なんの役割があるのでしょう。
一般的にお米は、
「白米は食べやすく消化が良いが、栄養が少ない」
「玄米は栄養分が豊富だが、食べづらく消化に悪い」
という性質があります。
分づき米は、この白米と玄米の短所を補う役割があるのです。
例えば、白米を食べたいがもうちょっと栄養を取りたい時は7分づき米、栄養豊富な玄米を食べたいがもう少し食べやすさを求めるなら3分づき、食べやすさと栄養を両立させたい時は5分づき、など、栄養と食べやすさ、消化のバランスを考えて摂取するお米が分づき米となります。お米の精米度合いは食生活や健康、お米の食味のお好みに合わせてお選びくださいませ。
分づき米についてのご注意点
分づき米は見た目では非常に差が分かりづらいため、度々お客様からお問い合わせがございます。
内容は主に「3分づきを頼んだのに玄米がきた」、または「7分づきを頼んだのに白米がきた」というものです。
既にご説明しました通り、玄米は0%、3分は3%、5分は5%、7分は7%、白米が10%、それぞれ重量比で表面を削っておりますが、玄米と3分、白米と7分はほんの3%ほどの違いでありますため、見た目では分づきの有無の区別がつきにくい場合がございます。
加えて、当店では分づきを行う際、精米機を決まったメモリに設定して分づき作業を行なっておりますが、お米の品種や粒の大きさなどによって数%ほど精米具合が異なるため、例えば同じ3分づきでも見た目がほとんど玄米と変わらない(1〜2%ほどしか精米できていない)ものから、7分でついたのにほとんど白米と同じにしか見えない(8〜9%ほど精米している)ものまで、千差万別です。
お米は農作物ですので粒の大きさや硬さは品種ごとに、極端にいえば同じ田んぼでも真ん中の米と端っこの米でも大きく異なります。ですので、3分づきだからといって「必ず3%ぴったり削る」といった精米は難しいのが現状です。
分づき米をご注文くださいます際には、誠に勝手ながら、分づき度合いの若干の差は何卒御容赦の程お願いいたします。